文明には遠心力と求心力がある。
文明のもつ遠心力とは、文明が伝播し交流する力である。いっぽう、文明には遠心作用のあと、かならずある中心に集中する求心作用がおこる。それが都市である。
疫病にも遠心力と求心力がある。
疫病のもつ遠心力とは、疫病が伝播し交流する力である。いっぽう、疫病には遠心作用のあと、かならずある中心つまり都市に集中する求心作用がおこる。
疫病流行という現象は、都市災害というかたちをとる。疫病の流行史はしたがって、国とか地方というより、都市の名前によって語られる。そして、その都市の名前は、かならずその時代の文明世界の繁栄中心の都市である。
(Part3/近代の街で│立川昭二著「神の手 人の手 逆光の医学史」, p204-205, 人文書院, 1995)
文明のもつ遠心力とは、文明が伝播し交流する力である。いっぽう、文明には遠心作用のあと、かならずある中心に集中する求心作用がおこる。それが都市である。
疫病にも遠心力と求心力がある。
疫病のもつ遠心力とは、疫病が伝播し交流する力である。いっぽう、疫病には遠心作用のあと、かならずある中心つまり都市に集中する求心作用がおこる。
疫病流行という現象は、都市災害というかたちをとる。疫病の流行史はしたがって、国とか地方というより、都市の名前によって語られる。そして、その都市の名前は、かならずその時代の文明世界の繁栄中心の都市である。
(Part3/近代の街で│立川昭二著「神の手 人の手 逆光の医学史」, p204-205, 人文書院, 1995)