花紅柳緑~院長のブログ

京都府京田辺市、谷村医院の院長です。 日常診療を通じて感じたこと、四季折々の健康情報、趣味の活動を御報告いたします。

令和元年の耳鼻咽喉科専門医講習会に参加する

2019-11-21 | 日記・エッセイ

スフォルツァ騎馬像、名古屋国際会議場

専門医制度の変革に伴い、日本耳鼻咽喉科学会関連の総会や講習会では、ICカードの会員証による各種単位受付を行うシステムが導入されている。会場への入室および出室に際し、参加者は各自のカードをカードリーダーにかざして登録を行なう。この登録作業は一つの講演、講習の開始と終了ごとに行わねばならない。必然の成行きで、会場に入るのも出るのも延々と長蛇の列となる。先週末、名古屋国際会議場で開催された専門医講習会においても同様であった。
 幕間に当たる時間には、講演終了後は勝手に席を立たないで下さいとのアナウンスが会場に繰り返し流れる。一つの講演が終われば、フロアからの質問を受け付けて興味深い質疑応答が続く。御講演を終えられた先生はいまだ壇上に居られ、座長の先生が総括のコメントを述べておられる時、すでに出口に向かう聴衆の民族大移動が始まる。少しでも早く出室し、次の受講の為に新たに入室する列にまた並ばねばならないからである。御多分に漏れず、私もその中の一人になった。
 本講習会は三千人以上の参加者があった由である。座学のみならず実技講習もあり、色々と勉強になった価値ある講習会であった。会場への出入登録には心底疲れ果てたが、専門医制度に改変がない限りこのような仕儀がこれからも続くのだろう。試練に耐え抜く気力と体力を蓄えて、また来年も参加する心積もりである。


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