第78回日本めまい平衡医学会が富山国際会議場で開催された。台風19号による各地の被害が甚大な中で、東京・金沢間の北陸新幹線も10月25日まで不通であった。関東より参加の先生方は飛行機で来られたと伺ったが、学会会場は参加者で溢れて大盛況であった。当方は京都駅からサンダーバードで金沢に至り、次いで折り返し運転の新幹線に乗り継いで、富山には約二時間で到着である。この領域に関する日進月歩の知識や情報を得るとともに、旧知の諸先生や新たにお近づきになった先生方とお話をさせて戴いて大変有意義な参加であった。
カタツムリ Chiocciola、2008年
富山国際会議場から10分程歩けば富山市ガラス美術館に至る。イタリア出身の現代ガラス芸術の巨匠の展覧会「リノ・タリアピエトラ ライフ・イン・グラス」( LINO TAGLIAPIETRA A Life in Glass;会期:2019/10/12~2020/2/9)が開催中であった。展示台上のガラス作品にはテグスなどは全く張られていない。細く絞った台部を有する多くの作品をどの様に安定させておられるのだろうと大いに興味をそそられた。係りの御方にお尋ねした所、接着面は特殊な接着剤で固定していること、さらに作品自体が絶妙なバランスで構成されていることをお聞かせ下さった。まさに日本めまい平衡医学会の参加旅行で拝見するに相応しい作品群であった。