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 ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

七月大歌舞伎 新橋演舞場襲名公演初日開幕!

2012-07-05 00:55:30 | 歌舞伎―襲名披露
あ~六月の楽レポも終わってないのに、七月初日が開幕しましたー!!
猿翁さん復活です!!
ネタバレになるからどうしよう~と帰りの車内で考えていたら
すでにwebニュースなどでアップされているようですね。
明日のワイドショーでも取り上げられるでしょう。

楼門のあとのカーテンコールでのサプライズ!
猿翁さんプレゼンツ!なのだそう。
もう、この幕が上がる前からウルウルしていましたが
カテコでノックダウンです。
初日、昼夜ともカテコありでオールスタオベでした!!

◇カーテンコールの様子 サンスポ
読売新聞
NHK

プチレポ

「将軍江戸を去る」
中車さんの披露演目に市川宗家成田屋さんが父子でお付き合い下さっています。
中車さんは台詞もよどみなく良かったです。

「口上」

上手から海老蔵さん、團十郎さん、猿之助さん、中車さん、團子ちゃん。
今月は猿翁さんの出演はなし。

團十郎さんは、猿翁さんとは大杯や勧進帳で共演したこと
新猿之助さんとの思い出は、パリ公演。
自分はフランス語の口上は
丸暗記でさっぱり分からないけれど、新猿之助さんはフランス語がペラペラ。
アドリブまで加えた(たぶん、オペラ座の怪人をもじってシャンデリアの件)
素晴らしい口上だったと。
中車さんとは、将軍江戸を去るのお稽古で初めて。
團子ちゃんは5歳で、團十郎さんの娘さんのぼたんさんに入門し
日舞のお稽古をはじめた。大変利発なお子さんと。
初舞台は我がことのようにどきどきしますと、温かいお言葉でした。
段四郎さんとは同い年なので子供のころ一緒に遊んでいたとのこと!

海老蔵さんは、猿翁さんは憧れの役者さんで
四の切や伊達十を教わった。その憧れの役者さんと共演できて嬉しい。
新猿之助さんとはロンドン公演おりライオンキングに誘われ
一緒に観にいったけど、芝居よりライオンキングを何十回と観ている
猿之助さんの様子をながめている方が楽しかったと。
中車さんとは映画で共演していてすでに知己があること
團子ちゃんの先月の口上の様子は
海老蔵さん自身は地方公演中だったのでテレビのワイドショーで見た。
猿翁のおじいさまより立派な役者になるのが夢と
物怖じしない発言に驚き、そして将来に期待している的なことを
語ってくれました。(文言うろ覚えでスミマセン!)

新猿之助さんと中車さんは定式どおりなご挨拶。
團子ちゃんは、たくさん教えてもらって立派な役者になりますと。
口上口調がよりらしくなっていて、立派ですよー!

「黒塚」

亀ちゃん…でなく、四代目猿之助さん。
口跡が三代目そっくりなのでデジャヴ感満載。
あらためて舞踊の上手い役者さんと実感。
しかし、ここ数年、そしてここ最近も非常に多忙だと思うのだけれど
いつの間に、どれだけの時間を使ってお稽古したんだろう~。
三代目の黒塚見続けた(リスボンでも観た!)観客としては
ある意味、驚愕。

「楼門五三桐」

猿翁さんは、こうした七五調の方がやはり発語がしやすそう。
山門がせり上がり、そしてその前のせりが上がると
黒衣姿の後見、文字通り後ろから支えられてはいたけれど
台詞も小づかをひしゃくで受け取るところもしっかりと演じられていました。
常の楼門と異なり、大変にぎやかで華やかな舞台。
彌十郎さん、門之助さんをはじめ、部屋子勢揃いです。
そして、段四郎さんのお姿を見れたことも、本当に嬉しかった。
温厚で優しく芸の確かな段四郎さん。

そして、この幕が降りても
拍手が鳴り止まず・・・カーテンコール。

途中、スリッパ履き!の海老蔵さんも呼び入れられ
ホント、急遽呼ばれました感満載でした。

「ヤマトタケル」
月が替わってまた新鮮な気持ちで観れました。
口上は、猿之助さんが、一ヶ月たって
身にそわぬ洋服を着せられていたような感じだったけど
最近「猿之助さん」と呼ばれて返事が出来るようになった
中車さんは、多くの人に教えられながら
とりわけ、この従兄弟を父とも師とも仰ぎ頼りにして
生涯かけて精進していくーというようなご挨拶でした。

(きゃ~本日お会いした皆さん、訂正箇所がありましたらよろしく!)

遠方より、久々遠征の方たちにも会えて、ホント、嬉しかったです!!

2004年の巡業公演、大楽の北海道以来、この日がくることが
そして、「私の孫が」と、團子ちゃんのお披露目がある日がこようとは
まったく想像のつかなかった「未来」と出会って、ビックリな日々。

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六月大歌舞伎 追善・襲名公演 千穐楽 2

2012-07-01 21:00:31 | 歌舞伎―襲名披露
思えば、三代目猿之助さんが本格的な療養に入られる前
2004年の巡業公演の楽を北海道で観たのだった。

8年ぶりの三代目猿之助改め猿翁さんの舞台。
そんなに長いときが過ぎたようにも思えないし
(舞台は観られなくても、紫派舞踊会や
その時々の舞台、あるいはお弟子さんの外部出演のときなど
劇場でお目にかかることがあったから)
その位長い年月だったのだーとも思う。
團子ちゃんが、今、8歳なのも不思議な符号。

六月公演は、初日と楽しか観ることが出来なかったけれど
猿翁さんの口上は、初日より発語が明確で
声量も上がっていたので安心。
夜のヤマトタケルのカーテンコールに出られたりして
お疲れが溜まるかな?と思っていたけれど
ところどころ夜のカテコを控えられる日もあったようで
無理のないところで、体調を鑑みながら過ごしていらしたのでしょう。

口上の感想からになりますが
今月は、初代猿翁さん、三代目段四郎さんの五十回忌追善でもあり
実際、初代の猿翁さんや三代目段四郎さんと同じ舞台を踏んだ経験のある
藤十郎さん、秀太郎さん、竹三郎さんの伝えてくれることは
嬉しく有難くーそれは、四代目猿之助さんも中車さんも團子ちゃんにとっても
見知らぬご先祖のお話であり―なんか泣けてきてしまいました。

藤十郎さんたちにも(当然!)「子役」時代があり、
先の猿翁さんや段四郎さんと共演されたこと
そして、今、ご自身が大幹部となられて
その子孫(!)たちを導いていること。
時代の流れの中で、そうして「歌舞伎」の芸が伝えられていくことを
あらためて知らされるような刹那。

三代目は歌舞伎界、異端の孤児と言われていた時代も長かったけれど
こうして、いろいろなことが巡って、結実していくのだなと感慨深かった。
いやいや、ずっと「流転」していくということなのかな。


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六月新橋演舞場 追善・襲名公演 千穐楽1

2012-07-01 00:23:17 | 歌舞伎―襲名披露
四の切のあと、拍手が鳴り止まず、そしてオールスタンディング。
舞台の作り変えもあるし、終演を告げるアナウンスも二度流れたし
カテコは無理でしょうと思っていたけれど
定式幕、下手からひょっこり宙乗りを終えた四代目猿之助さんが
姿を現しました。かつて、三代目猿之助さんの奮闘公演で経験したのと同様
「割れんばかりの拍手」を受けて
花道へ、そして定式幕の引かれた舞台中央へ。
その観客の想いを引き受けていました。

夜のヤマトタケルでは、カーテンコールに猿翁さん!

また、徐々にレポ書いていきますが
あっという間にすぐ、7月初日だなー。

7月初日も、もちろん?!昼夜参戦して参ります。

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道哲さんの演舞場観劇レポ

2012-06-27 21:56:08 | 歌舞伎―襲名披露
今月3回目の演舞場行きでした。


段四郎さんの病気休演による寿猿さんの『法眼』でした。寿猿さんが
パンフレットの中で二代目猿翁さんのことを今でも「若旦那」といっていたのを
思い出し、幕間に考えたこと。今は皆が誰をなんと呼んでいるのかなぁ。

数日前の猿三郎さんもブログに書いていましたけど・・・「混乱してる」って
現在は亀ちゃんが「若旦那」で、段四郎さんが「旦那」で、猿翁さんは
『大旦那』なら『翁旦那』正解!なんて、バカ丸出しの余裕が有りました。

僕らも何時のころまで三代目を
『若旦那』と呼んでいたのだろうか。とか・・・

それにしても四代目猿之助さん。思ったより『四の切』の回数、少ないのですね。
先程、猿三郎さんのブログで知ったのですが
「亀治郎の会・5回」「明治座・25回」先回、僕が観たのが2日目だから
計32回目だったんだ!
動きはそれなりながら、セリフに伸びがなく、狐言葉もどこかぎこちなく聞こえたけど、
今日の「四の切」は良かったです。
声も狐独特の甲高さも出ていたし、伸びと張りが有り、言葉にも動きにもメリハリ
が効いていました。心にも演技にも余裕が見えたように思います!。

1000回を超える猿翁さんと比較するのは、酷な話で、これからの積み重ねで
「四代目の狐忠信」が作りあげられて行くのでしょうね!

タケルにも三代目と違うタケルを見たような気がする!勿論良い意味でですよ。

今日は、上手寄りながら2列目、2度目とあっても『口上』では、涙目にはなった。
なったけど、しっかりと猿翁さんのお顔も、穴があくほで拝見したし、セリフも
ハッキリと聞き取れました。

葵太夫さん・慎治さん・勝二郎さんの名調子にも酔いました。
疲れたけど、猿翁さんの声も聞き、顔もお姿もしっかりと拝見できて
とても有意義な午後のひと時を過ごすことが出来ました。

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道哲さんのヤマトタケル観劇レポ

2012-06-22 09:10:53 | 歌舞伎―襲名披露
昭和61年2月。興奮の坩堝と化した新橋演舞場。
スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』初演の初日。ハイ。その場にいたのです。

あれから26年!

日本における歌舞伎上演には「カーテンコール」の習慣はなかったのですが、
やってしまったのです。知りません。他の方々がおやりになったか、どうかは!
ただ、隣に居らっしゃった某演劇プロデューサーの奥さんは共に立って手を叩いていました。
今朝、家を出るとき暦をみて、もう26年!
そして4代目へと継承されて行く。(感無量です)

3代目の『何十回』拝見したか分らない。セリフもほとんど言えたくらいに・・・観た。

でも、今日は大人しく拝見する。と心に決めて家を後にした。

一幕・二幕と僕的にはメチャおとなしムード、客席も比較的静か。
いつもだと「これではならじ!」と先を切って拍手してるんだけど・・・
今日は、心に誓った立場もあり、他人様に任せて。
拍手したいのを我慢してるのも苦しいね。
そうは言え、時々は思い切りの応援をしながら・・・

さて、三幕能煩野 「足が鳥のように三重に曲がってしまった」
「歩くことが出来ない」「ヤマトタケルとも有ろうものが杖など使えるか」
「羽が欲しい」から始まり、民家での命が燃え尽きるまで。
この場は最高に好きなのです。
「ヤマトへかえりたい。わしはここで死ぬのだ。わしはまだ生きているというのに
この雲はわしを迎えに来たのだ!」もう、駄目ですよ!
鼻の奥がツーンと痛くなり、メガネが邪魔で・・・

周囲であまり泣いてる人は少ないみたいだけど「え~い。もう構うもんか?」・・・
一幕・二幕と抑えてきた分をここで、全部吐き出してしまえって。もう狂ったみたい・・・

右近さんが、もろ歌六さんに見えたり
(それにしても、いくら衣装が同じといえども、ほんとそっくり)

四代目猿之助さんは、部分的に三代目にそっくりだったり、
全然(は言い過ぎ)似てないところも有り
セリフが「ここ、もう少し語尾を伸ばしてたよ」その方が感情が出るのに(これは四の切でも感じた)
などと、どうしても三代目と比較して観ちゃう。四代目は四代目のお役を作っていけば良いのでしょう。

先人が偉大であれば有るほどに、後を継いだ人は大変なんでしょうねぇ・・・

亀ちゃん立派。良くやってる。僕は「喰わず嫌い」(は、ちょっと言い過ぎ)だったかも・・・
四代目市川猿之助の「タケル」で有り「源九郎狐」であれば良いのでしょうね。
機会が有れば四代目も努めて拝見しよう。

中車さんの帝、とかくはこれからとして、
さすが演技派香川照之(ファンだったから、あえて)さん。
堂々として、花道の引っ込みも良かったです。
はやく歌舞伎の水に馴染んで下さい。
僕は信じてなかったけど、やはり『DNA』って、本当にあるんですねぇ。

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NEWS ZERO 見ました~祝い幕そして・・・

2012-06-13 23:44:39 | 歌舞伎―襲名披露
福山雅治さん密着!という趣でしたが、こういうドキュメンタリーチックな
取り上げ方は嬉しいですね。日テレさんといえば
「シューイチecoスペシャル」を見逃した私。
(仕事で帰宅が間に合わない日も多いですが&録画機器なし・・・。
可能なときには、襲名に関わる番組見たいので、お友達の皆さんメール宜しく・笑。
てか、今日メールくれたお友達ありがとう!!)

今日の放映の何がツボったかと云うと
亀ちゃんの初舞台。あ~もっと長く映してと思ったけれど
8歳の頃から、あの手の所作は正確で美しかったのねー!!

あらためて、すでに亀ちゃんが猿之助であり
「猿之助」とテロップが入るのも、なんだか不思議な感覚だったり。

三代目猿之助丈の紹介のときに、女性アナウンサーの
「ワイヤーアクションを取り入れた」という説明も面白かった。
「宙乗り」ではなく、「ワイヤーアクション」!
新鮮でした。まったく歌舞伎用語から離れて、一般目線での解説。

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今回のヤマトタケルあれこれ 3

2012-06-12 09:23:32 | 歌舞伎―襲名披露
タケルが化けた大和の踊り女(おどりめ)
これは、さすが、四代目猿之助さん!の本領発揮。

一時、三代目は、ころっころ(笑)もとい
かなりふくよかで、熊襲兄弟が美貌を褒め称える台詞が…(汗)
いえ、ファンのみなさんには、
ふっくらとおおらかな三代目の女形も人気は高かったのですが。

月乃助さんの、スーパーモデル(笑)踊り女も綺麗でしたが
ここは、やっぱり四代目。
身のこなし―踊り女である間の身体つきと
正体が明かされてからの(厳密には踊り女から正体を現すまでの刹那)
キレの良さ、見た目の美しさ、良かったです。


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團子ちゃんの口上 理解の相違

2012-06-10 12:48:21 | 歌舞伎―襲名披露
ふだん、テレビはあまり観ないのだけれど
日曜の昼、ダラダラしているときはサンジャポ→アッコにおまかせ@TBS
を見ていることが多いです(笑)

芸能ニュース的なコーナーで團子ちゃんの口上が紹介されたとき
>「猿翁のおじいさまより、ずっと立派な俳優になることが私の夢でございます。」
アッコさんが、「まだ小さい子供の言うことだし誰も咎める人がいなかったのでしょう」
というようなことをおっしゃったのです。
年長者を差し置いて的に受け取られたのでしょうね。

でも、役者の世界(いえ、どの世界でも。特に世襲のお仕事とかだと…)
自分を超えていってくれることが、親孝行、祖父孝行!であることを
教えられているんじゃないかな?と感じます。

実際、これは、ふだん猿翁さんが團子ちゃんに言っていることである
→「自分を超えるような役者に」ということが紹介されていた記事だったか
メディアでの放映を目撃しました。

なので、私は修正されるべき内容でもないと思うのですが
受け取り方は、当然、人それぞれなので、
ああなるほど、そういう風に感じる方もいるんだな
(そして、その言質が有名人のものである場合
全国ネットで放映されてしまうこと)
と思った次第。

ユーモア溢れる、でも、とても、真をついた言葉だな~と感じてます。


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演劇界7月号 澤瀉屋四人同時襲名

2012-06-06 21:30:37 | 歌舞伎―襲名披露
※瀉は本当はウ冠じゃなくてわかんむりです、がweb上は漢字がないため代用

さら~っとタイトルだけ眺めたとき
「猿翁×猿之助」対談を、勝手に、亀ちゃんと(三代目)猿之助さんの対談と
思っていたワタシ…

え~、今のこの二人「対談」というスタイルが成立するのかなぁ~と。

で、今日、ランチタイムに勤務先の近くのショッピングモールの書店で購入したら
初代猿翁さんと三代目猿之助さんの対談でした(汗)
ま、これも対談というより、猿翁さんにほとんど発言権(笑)あり。

今までも、何度か目撃したことがある写真だけれど
猿翁さんから頬にキスされる幼いときの(三代目)猿之助さんや
お父様とおじい様にはさまれた初舞台の写真。
梅王の隈取をおじい様に描いてもらっている十代の(三代目)猿之助さん。
ふっと、中車さんが猿之助さんにカオしてもらった―との記事も蘇る。
あ~亀ちゃんには(父方の)「おじいちゃん」はいなかったんだな~とか。

まだ周囲の大人から、ただただ愛され大切にされていた時代。

特集記事は


〈寄稿〉スーパー襲名にあたって
  猿之助改め 二代目市川猿翁

〈インタビュー〉
  亀治郎改め 四代目市川猿之助

 澤瀉屋の代々――精神と芸の脈動――石橋健一郎

〈インタビュー〉
  九代目市川中車
  五代目市川團子

〈特別再録〉
  猿翁 猿之助対談 襲名おめでた話
 (初代市川猿翁×三代目市川猿之助)


猿翁さんは、先代の猿翁さんの気持ちが分かり
亀治郎の名前と別れる四代目猿之助さんは
猿之助の名前と分かれる二代目猿翁さんの気持ちが、実感として理解できたのではないかな。
(ややこしーー:私的にはやっぱり亀ちゃん、(三代目)猿之助さんなのだけど)

團子ちゃんフリー(笑)カワユス。

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団体襲名!道哲さんの昼の部 観劇レポ

2012-06-06 21:24:04 | 歌舞伎―襲名披露
「今日の初日はどのようで有ったろうかなんて考えたが最後
遠足前日の小学生みたいに眠りにつけなくて、
睡眠不足は観劇の障りになるし、
あせれば、あせっただけ目は冴えるし、暗闇の中に
二代目猿翁さんの顔は浮かぶし、
と、思ったら、朝には予定より早く目が覚めるし・・・
かつて、観劇前夜にこんなことはなかったんだけど・・・

やはり、舞台上の「三代目猿之助さんに会える」
しかも8年ぶり(メディアによると)だもんね。
「会える」とは、自分で思っているだけだよ!それでもいいもん!
板の上の猿さまと会えれば・・・なんて、もう、全く小学生!

早起きのお陰でゆっくりネットを見る時間はとれ、こちらの記事
猿三郎さんのブログや芸能ニュースを読み、
お天気情報を聞くためにつけていたラジオ、NHK9時30分のニュースで
襲名のニュース(昨日のことですよ)に送られて演舞場へと・・・

もう、頭の中は『口上』のことばかり・・・
中車さんの初歌舞伎『小栗栖の長兵衛』
映像の世界の香川さんの上手さに驚き、調べて猿之助さんとの関係に驚き、
陰ながら応援をして、テレビではお馴染の顔・・・
『小栗栖の長兵衛』昭和52年・南座で段四郎さんの印象が強くて
51年の歌舞伎座も観たかも知れないが、京都の思い出が強い!

無事終わり、幕間の30分の長いこと・・・僕には一時間にも感ぜられました。

『口上』も山城屋さんに始まり、右近ちゃん辺りまで来ると、旦那の出も近いと
脳の方が先に走って、(あっ、でも団子ちゃん・中車さん・四代目)
(勿論、笑也さんのも)真面目に聞きましたよ。右近さん辺りから
眼には勝手に涙が滲み始め、(僕の場合、涙より先に鼻がすすり泣きを始め)
みっともないけど、「しゃぁないわ」。後ろのふすまが開いたときには、もう
あふれる涙が邪魔をして猿翁さんの姿が霞のかなたに・・・
「あれよあれよ」と言う間の「口上」の一幕でした。

『四の切』は『四代目』の忠信の姿に『三代目』の姿がダブり、
これから回を重ねるごとに四代目の忠信が出来上がっていくのだろうなぁ。

襲名前の各メディアのインタビューで「三代目は猛優であり、名優であり
ある意味で神様みたいな存在で・・・」と、語っていた四代目猿之助さん。
きっと、猿翁さんとは違った意味での(もしかしたら超えた)
猛優であり、名優で有って欲しいと心から願いつつ・・・

「猿之助歌舞伎」を初めて観たのは、昭和47年・御園座の「四の切」
なんか因縁めいたものを、勝手に感じて、一人で感動している
「猿キチ」(周囲の言葉)です。

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二代目猿翁、四代目猿之助、九代目中車襲名、五代目團子初舞台 プチ初日感想

2012-06-06 01:03:33 | 歌舞伎―襲名披露
昼夜観劇の後、友人たちと軽くご飯のため日付変更線帰宅~眠…

このごろは、すぐWEBにレポが掲載されるので
そちらでもご確認頂けると思いますが
私個人の、プチ感想です。今日来れなかった、おもだかファンの
友人・知人たちに帰宅車内でメールした内容から~

中車さんの長兵衛は、無難にこなされていたかなと。
分かり易い楽しいお芝居なので、客席の反応も良く。

口上では「割れんばかりの拍手」というのは
このことを言うのかと思うような、特に、亀ちゃん…
じゃなくて四代目猿之助さんと、中車さんが
平伏していた顔を上げたときの拍手が凄かった。
中車さん、感極まっていたのか、もう、あまり声張ると喉つぶれちゃうよ~
二ヶ月持たさないとだめよ~と
思わず、余計なお世話モードな気持ちが沸いてくるのでした。

もともと、おもだか一門は、声張る傾向にあるので
ひきづられて頑張り過ぎちゃうと大変かも。
これは、三代目猿之助さんのお芝居をバリバリ観ていた時から
コアファンの方ともお話したりしていた。

すでにワイドショーで放映されたかと思いますが
團子ちゃんナイス?!

>政明君は「猿翁のおじいさまより、ずっと立派な俳優になることが私の夢でございます。
>一生懸命精進します」と元気いっぱいにあいさつ。


これは、フツー?周囲の大人たちは「猿翁のおじいさまのように立派な俳優に」と
教えるだろうから「ように」を「より」と團子ちゃんが自分でアレンジしたのか?(笑)とか。
でも、猿之助さん、じゃなくて猿翁さん、こういうあたり結構茶目っ気もある方なので
口上のお稽古聞いて「ように」じゃなくて「より」と言いなさいとかアドバイスしたとか?
(ハイ、このあたり完全に妄想~)

あと口はばった言い方で申し訳ないですが
中車さんが「生涯かけて精進し」とおっしゃって下さったことも
良かったな~と思いました。

襲名発表の記者会見のときにだめだったら辞める/足を洗う・・・的な
発言があったかと記憶してますが、その時、石にかじりついても頑張る、
全うします―と言って欲しかったから。

今日、筋書買って(舞台写真入るの待てずに購入~・笑)
出演俳優のモノクロ写真をつくづく眺めながら、中車さんや團子ちゃんは
何の経験もなく、これから―でも、写真は一番大きいサイズ。
何十年も舞台を勤めてこられた実力のある役者さんでも
梨園の秩序?に基づいて、写真は小さかったりする。

この写真の大きさの意味を、大切にして欲しいな~と感じた。

猿翁さんは、長時間の平伏は難しいだろうな~と思っていたのだけれど
口上の幕が明けても、列座しておられず
全員のご挨拶が終わった後、後方の襖(?)が開いて
台座に乗った状態で登場。脳梗塞の後遺症と合併症から
よくご存知ない方がご覧になったりお声を聴かれると
弱っているのかな?という風に見えてしまいますが
多少、お体と発声に不自由なところがあっても
思考と気概はっきりしっかりされていらっしゃるようです。
ヤマトタケルのカテコのアンコールでは
舞台中央に、梅原先生と立って客席に手を振っていらっしゃいました。

月乃助さんも、膝がまだ万全ではないようで
口上に列座出来ず、四代目猿之助さんが、その事由を説明し
名前が変わったことを紹介。

中車さんや、四代目猿之助さんの心情を思って号泣。
休演が続いていらした段四郎さんの久々のお姿を拝見し号泣。
そして、猿翁さんの姿に号泣。
周囲も涙ぐまれる方が多かった・・・

忠信やタケルは亀ちゃんの声がホント、三代目猿之助~だから
なにか、色々な思いが交錯して、より感慨深かったです。
いえ、口上での物言いも含め…

ヤマトタケルは日本音楽集団の楽曲に戻ってる。
元の音源使ってるところもあるのかな?
でも、結構アレンジされている。再録?

さらに短縮バージョン。今日、終演予定8時25分でしたが
タケルの宙乗り鳥屋に入った段階で、8時35分。
カテコ終わったのが、45分かな。本番どおりの通し(止めない)稽古が
出来てなかった?みたいだけど、初日でこの打ち出し時間ならオッケーですよね。

芝居がたっぷりになって、多少伸びる可能性と
テンポがあがって短縮される可能性と両方考えられるけれど
7月頃にはどう、進化しているかな?興味深い~~!!

変更点があれこれありますが、
また、あらためて「ヤマトタケル」のカテゴリーで書きますね。

ワカタケルの台詞には、そうきたか!!とビックリ。
あれ、私的に翻訳すると(?)
「お父さん(中車)さんは、猿之助にはならない(ならなかった)けれど、僕は(将来)猿之助になる」
の言い換え???


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