え~っと^^;
一応、番組案内のキャッチコピーです…
◇シェークスピア原作
◇ベリャコービチ演出
『四大悲劇の傑作が現代によみがえる
魔女の予言に唆された男の王位をめぐる欲望と心の闇を大胆に描き切る
初演から400年・今壮大な物語が語りかけるものは何か
光と闇を巧みに使う変幻自在の演出とロシア人俳優たちの名演技
名セリフ続出・必見!決定版マクベス』
●NHKの
芸術劇場の公式サイト
放送予定の7月9日、放送内容の詳細をご参照下さい。
●勝手に貼れないので…“モスクワ・ユーゴザーパド劇場 マクベス”で
ぐぐってみると、実際この来日公演を観劇した方のブログやサイトなどが
検索されます。どの分野にもコアファンというものはいるもので(含自分)
『賞賛』の方の観劇記を読みたい方は、これらを訪れてみて下さい。
この劇団(劇場?)は、前衛っぽい方の分類なのかしら。
いくつか情報は検索されましたが、熟読してないので、正確なところは
分かりません。以下、100%私見。
メールを貰いテレビをつけたのが、
ちょうどマクベスと夫人のダンカン殺しの策略を練っているところから。
(これが、また酔っ払いの夫婦喧嘩にしか見えないのは
私にロシア芸術を理解する感性が欠如しているからでしょうか)
「魔女」を他国ではどう造形するのか興味あったので、
発端を見逃し残念だったけれど、まあ、その後も(当然)出てきます。
しかし、魔女に到達する前に、やはり、心理・感情の表現方法が
私の好みとまったく合致せず、結構、途中で飽きてしまいました^^;
(が、念のため、一応最後まで観ましたけど。)
まず、役者の年齢が不詳過ぎ。ロシア人、十代はメチャクチャ綺麗だけど
二十歳過ぎると、思春期とは別の意味で「成長」してしまいますしね~。
以外と実年齢は若いのかもしれませんが。
(で、芸の力で若く見せてるかっていうと、それはないな。)
すでに、みな、ロシアのどぶろくでも呑んでるんですか~?
と思うような、妙なへら笑いと、力強すぎる科白廻しとか
(いや、彼らのスタンダードでは、ふつーなのかも)
宴会の場面なんて、そのうち、コサックダンスでも踊り始めるのでは?
と思っていたら、結構、それに類するような、足上げる振りのダンスアリ。
門番は門番でした~!これは、世界共通言語なのか!
っていうか、前半、みな門番かよ!みたいな役作りでしたよ…(ーー;)?
「魔女」は男性が演じていて、上半身裸で、後頭部に仮面を付け、
客席に背を向けての演技(正面の素顔を見せての場面もあるけれど)
肩甲骨が、手の動きによって乳房に見えるような瞬間もあり、
まあ、どう「魔女」を創るか?といろいろ考えた結果というのは
見て取れるけれど、BUTOっぽい動きや衣装が、
あまりオリジナリティを感じられず…手の動きとかタイ舞踊や
ベリーダンスっぽいし。今さら、東洋趣味?とか思うと…
海外の劇団のもので観るには、
自分には、思いっきりスタンダードのシェークスピアがいいのかな~
とか、芝居にあまり集中出来ず、あちこち思考が飛んでしまいました。
チラっと斜め読みした、どなたかの訪ロ観劇記によると
この劇団の戸板?使いは常套みたいで、
リアルな装置は用いてないのだけど、
4枚の、人間の身長の1・5倍程度の大きさ(高さ)の、
扉?を使い―幅はちょうど両手広げて持てるくらい―
(人間一人が一枚を操作出来るような)
それを、ぐるぐる廻すことによって場面転換となったり
混乱や争乱を表したり、大道具の代わりとなったりしてる。
オグリで鏡コロスを使っていた要領かな。
あとは、照明の色で、心理や状況もカバーされる。
BGMとSEもあり。
ちょうど、ここのところ、先日亡くなられたロシア語通訳者
米原万里さんの著作を読み返したりしていたので、
ロシア人の発想法や、日本人との大きな相違点なども
頭では理解しているつもりなのですが、やっぱり単に感情というか
好悪の時点で、ちょっと、この劇団の演技術は受け入れられなかった。
それでも、いろんなマクベスがあるんだな~ということが知れたのは
悪いことではない。チャンスがあれば、国内のでも海外のでも観てみたい。
(ふだん、テレビ観ないし、新聞取ってないので、ラ・テ欄も見ないし
劇場中継系情報あったら、お友達の皆さん、連絡ヨロタム~←死語)
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