ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

ヤマトタケルを語りたい2

2005-03-28 21:05:22 | ヤマトタケル
3月16日のバックステージツアーで(概要は翔掲示板をお借りして投稿)
監事室のスタッフの方とチラっと初演時のお話をして、ホント、長かったですよねぇ~、延々と演ってましたよね~と、具体的な時間までの記憶は私にはなかったのですが、「4時間10分くらい演っていたんじゃないですか?」
「(午後)10時近くまでやってましたよねぇ。」とのお話もありました。

スーパー歌舞伎ものづくりノートの猿之助さんの記述では、
「初日までに休憩を含め(二十五分と二十分)5時間の上演時間になった」
とありますから、4時半開演として、終演9時半。
でもお芝居がたっぷりで延びたこともあったかもしれないし、
終演後、観客がみな劇場を後にし、スタッフの方がほっとひと息ついたら
時計は10時だった・・・という事であるのかもしれませんね。

86年版はお芝居だけで4時間15分、その後、中日、南座と続演の間に、
4時間に縮めたとありますが、今回の公演が(公表の時間割りによると)
3時間半というのは、かなりのテンポアップが図られているのが分かります。
95年演舞場版DVDで「3時間50分のものを3時間に纏めてお届けします。」
というようなアナウンスが入っていますから、これよりも20分、
そして、98年の松竹座版より10分!短縮となった現在のヤマトタケル。
「初演と比較」してしまうと、サックリしてる、と感じるのは宜なるかな~
と言った処です。

猿之助さんはよくお芝居を創られる中で、
「テンポアップ」という事を仰られますが、先の日付の記事にも書きましたが、
とにかく可能な限りのアイディア・台詞は全部投入~!な“蠢くカオス”的な
初演版を、いま一度観たいです!!一日だけの記録フィルム上映会して欲しい。。。

話は変わりますが、先日、初めてレ・ミゼラブルを観ました。
歌舞伎ファンかつレミゼファンなヒトが周囲に多いので、
是非一度観たいと思ってました。おもだかの芝居以外で久々に号泣(T_T)(T_T)
しかし、このお芝居の演出が「盆廻し」使いたおし!!で、廻り舞台というのは、
18世紀中期日本の発明だそうですから、この舞台機構が発明されていなければ、
そして、世界に伝播(!)していなければレミゼの演出はどうなっていたのでしょう?
~と、ふと考えてしまいました。生オケの舞台を観たのも久しぶりで、
ヤマトタケルを日本音楽集団の演奏で生オケで観ることが出来たなら、
と叶わぬ夢も、同時に見てしまったのでした。 

本日のヤマトタケル

2005-03-27 23:55:19 | ヤマトタケル
今月最後の観劇です。

序幕、初っ端から鼾をかいて寝ている男性がおり、ちょっとムカムカっとしながら、
というか、イライラしながら観ていたせいか、なんだか、いつもより長いなぁ~
と思っていたら、実際芝居が延びていました。
(自分が芝居にノリきれないせいか?とも思ったので・・・)
幕間に入るとき時計を見たという友人が、序幕ですでに7分くらい延びていたと
教えてくれました。(今回、前回の松竹座より10分程度縮めた、という話もありますが
余裕で、取り戻しそうですね~)

初日には、あっという間に三幕終わった!テンポアップも極まれりで、
ちょっとサラサラしすぎてない?ぐらいに思っていたのに、
すでに、2005年のヤマトタケルに飼いならされて(笑)いるのか
本来なら、たっぷりでいい感じの芝居かもしれないのに、
ちゃんと心身は「(いつもより)長い」と判断していたのですね~。

思い返せば、段ちゃんの台詞が延びているのかな~という感じ?非常に僅かだけど。
宙乗りも、ゆったり感が出てきたような。今日も、序幕から赤い泪を流し熱演でした。
特に走り水の二切で船上から弟姫を探す姿、ちょっと尋常ではない思うくらい、
一種トランス状態のような様子を見て、芝居の中のタケルへと言うより、
この全身全霊で打ち込んでいる段ちゃんの姿に共鳴し涙してしまいます。
そして、この「弟姫~」と叫び手を震わせる所作、すごく、猿之助さんに似て見えて

明石の浜では、兄姫の台詞が改変されていたようです。
(私はまったく気づいてなかった(-_-;))
タケルとの別離の際、「お慕い申し上げております」から
「お待ち申し上げております」へと。
これも本日観劇の友人の話によると、今日の昼の部から変更されていたそう。
う~ん、夫の仇からただでさえイキナリ感のある心情の変化ですから
せめて台詞は、この辺で落ちついておいても良いですね。

あ~、もう日付変更線を超えてしまった。最後にひと言~
猿弥さんの山神の身体能力の高いことと言ったら・・・!!
さっきまで「のう、おばば」とか言って腰の曲がったじーさんぽかったのに、
アナタは立師ですか?つーくらいの、キレの良さ。こりゃ、タケル負けるわ~(@_@;)
(クマソ弟も凄いですけどね)
二役とも声を張るので、中日劇場まで大丈夫?って皆で心配しております。
芝居に力入りすぎて、小道具破壊情報もいくつかあり(笑)
(↑これは「本日」ではなく「過日」ですが)

ソロモンの王宮

2005-03-20 23:13:12 | ヤマトタケル

おもだかファンは、泣きながら観た方もいたのではないでしょうか(T_T)

今回のタケルもワイドショー等で取り上げられていたのは知っていたけれど、
普通の勤め人は、なかなか日中の時間帯はテレビを見れないし、
日曜の夜のこの時間帯の放映、ちょうど観客のターゲットとなり得る
どの年代の方にも良かったのではないかしら。
1時間番組でじっくり、というのが嬉しいですね。
(贅沢を言えばもっと!もっと!ですが)
そして、猿之助さんの過去の映像もあり。。。

私が猿之助さんの舞台を観るきっかけとなったのも、85年、
欧州公演(義経千本桜:忠信篇)の映像を、やはりドキュメンタリーで見て。
テレビのモニターからも、十分その放出するエネルギー、観客の高揚感まで伝わり
「私は絶対これを観にいかなければならない!!」と
大げさに言えば、天からの啓示のようにも思えた出会いでした。

今日、この番組を観て、何かしら心を掴まれるものを感じ、
それが何であるかを知るために、演舞場へと足を運ぶ方が
きっと、いらっしゃることでしょう。

ファンにとっても想い入れの多いヤマトタケルですが、役者さんにとっても
それぞれの積年の想いが詰まっている舞台なのですね。
86年初演の映像が流れたのも興味深かったです。ノーカットで観たいです!!
先日のバックステージツアーでの、演舞場監事室スタッフの方のお話しでは
『記録用』としてはあるけれど、販売用というか、
一般向けにお見せするものはない、との事でした。
でも、今出ているDVDのように、きっちり編集されたものでなくても良いので
原初的な創造のパワーが蠢いていたような、
あの、初演のタケルに、もう一度会いたいです。

*画像はテレビ東京「ソロモンの王宮」のHP。
こちらから全表示して下さい。URLリンク承認を得ております

ヤマトタケルを語りたい

2005-03-20 00:16:21 | ヤマトタケル

猿之助さん不在の舞台だからこそ、
なんだかとっても語りたくなってしまった・・・
ファンサイトでも、遠慮なく(^_^.)投稿させてもらっているのですが。
ブログの使い方もイマイチよく分かってはいないのだけど、発作的に開設~。
少しづつ、いろいろな想いをしたためて行こうかな~と思っています。

*画像はDVDのケースです。販売元の許諾を得て掲載しております。
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