ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

紫派藤間流舞踊会28日(土)

2006-10-29 23:40:16 | 歌舞伎
十二、長唄 雪の傾城 市川 笑也
               泉山愼乃介

はぁ~(溜息)笑也さんの本領発揮!!
出端の、あの静謐な美しさは、笑也さんならではのものですね~。
私は、今回、ちょっと出入りが激しい予定だったので
三階後方の通路寄りの席を四枚とも準備していたので
周囲にあまり人がおらず、他の方の反応は分からなかったのですが
一階や二階で観ていた友人らが、セリ上がってきた刹那
周囲、し~~~ん!と何ものかに支配されたかのように
静まった・・・と言ってました。自分たちも陶然としつつ
周囲の反応にもチェックを怠らない(?)ファンのサガ(笑)
拵えも笑也さんに似合う色彩のみで
って私は着物の白と、浅葱というより瓶覗(かめのぞき)に近い
いわゆる水色?の配色に、これはメチャクチャ良い!!と
ひとり悦に入っていたら、あと、桃色もね、と
たまたま隣席に居た顔見知りのコに言われ・・・
帯に桃色が入っていたのは見逃してました。。。

と、ここで、そうだ、笑也さんのブログに写真がアップされてないかしら!
とロムりに行ってみたら…
(う~ん画像で見ると、帯、私の記憶より濃い色だなぁ~)
まあ、準備段階から色々大変だっただろう~とは思ってはいましたが、
その、予測していた事や、“想い”、また周囲の多くの手助けがあったこと
笑也さん自身の気持ち、そして、楽屋風呂の光景などに、ちょっと
(つか、かなり)じ~んとしてしまって(つか泣いてます。。。(/_;))
そして、猿之助さんのこと。
猿之助さんとはロビーで何度かすれ違い来場されているのは
存じてましたが、その事実をアップして良いものかどうか
分からなかったので控えてましたが、まあ、笑也さんがブログに
書かれているので…来場の事実については
“公表”ということで良いのかと…
一昨年の舞踊会や、ヤマトタケルの際、中日劇場にご来場だった時より
お加減は良いようなご様子でした。
二十七日は私の大好きなピンクのマオカラーのイッセイさんの
シャツをお召しで、おお~っと!!どよめいてしまいました。
いつもの猿之助さんのオフ舞台ファッションだ~!!とか思って。
と、ちょっと支離滅裂になってきたので、続きはまた後日。

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紫派藤間流舞踊会27日(金)

2006-10-28 01:20:05 | 歌舞伎
一応、舞踊会27日昼夜、28日昼夜チケット持っているのですが
昼の部も観ることが出来たのは4番組のみ。
夜は、演舞場の三響会との掛け持ち予定で、亀ちゃんの出番だけ観て
あとは、舞踊会の方を優先させるつもりでいたのですが
やはり、大評判の三響会。結局舞踊会は明日もあるし^_^;ということで
夜は、まるまる演舞場を観(聴き)ました。

―感想は後日―

後日です(笑)

今回は、他の用事や会食、観劇・講演会!と両日とも色々と掛け持ちで
すべてを観ることは出来ませんでした。
というより、殆ど観ることが出来なかったので、ホント、簡易感想です~。

【二十七日 昼之部】
一、長唄 魚樵問答 市川右近
              市川猿弥
             (藤間紫陽)

紫さんの会で、猿之助さんと段四郎さんが、
やはり素踊りされたのを、重ねて観てました。
楽しい、ユーモラスな踊りなのに、目一杯
感傷的な気分で観ていました…(/_;)
(“踊り”の感想になってないな。。。)

二、義太夫 妹背山 藤間  寿
              藤間 紫紀  
              藤間信乃輔

求女いい加減にしなさい(笑)な、設定ですが、
非常に分かりやすい、男女の機微が描かれているのと
記憶に新しいところでは(って私の記憶。ここのところ
あまり歌舞伎の舞台を観ていないので、自分的最新記憶)
勘九郎さん、玉三郎さんらの人形振での上演がインパクト
あったので、興味のある番組。
若い名執りさんの、初々しい橘姫も綺麗でした。

会食のため、歌舞伎座を出て、LINTAROさんでランチ。
定番ランチメニューステーキ丼を(ご馳走して)頂きました
この場を借りて御礼(笑)
このステーキのソースが、好みの味でレシピ教えて頂きました!!
と、最近、まったくと言ってよいほど料理しない私なのですが
いつか、挑戦します~。数年に一度くらい、妙にその味が気になって
というか気に入って、以前、澤瀉の中日公演の時、東急ホテルでみんなで
食事していた時、胡瓜の和え物かなにかにかかっていたドレッシングにハマり
やっぱり、レシピ教えてもらったことがあります~。

十二、常磐津 恋中車初音の旅 市川笑三郎
                      市川 春猿

鑑賞教室のときの「解説」を兼ねた素踊り(引っ込みのあたりの
ほんの一部でしたが)が良かったので、非常に楽しみでした。
私は、猿之助さんが踊る、バリバリの義太夫地が大好きなのですが
(猿之助さんもここ数年は清元が多かったけど)
今回の常磐津地は、笑三郎さんの持ち味には合ってるような気がします。
(猿之助さんの時の)義太夫地と言っても、常磐津との掛け合いで
それは、それは豪華なボリュームのあるもの(今にして思えば)が
MY初見『吉野山』!!贅沢だったなぁ。

ちょっと心が他所へ行ってしまったので^_^;踊りの手とか
よく観てなかったのですが(別に、舞踊について詳しいワケでも
全然ないのですが、「猿之助さんはこういう振りだった」基準で
ある程度、分かるかな~と。吉野山については)
引っ込みは、当然、ぶっかえらないで、花道を歩いて入るいき方。
チャンスがあったら、猿弥さんで狐六方の方で観たいな~。
春猿さんの静の拵えも私の好きな白ベースの内掛で

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十月花形歌舞伎@松竹座

2006-10-18 01:27:17 | 歌舞伎
~通し狂言~
 そめもようちゅうぎのごしゅいん
【染 模 様 恩 愛 御 書】
 ほそかわのかたきうち
【細 川 の 男 敵 討】

       大川友右衛門:市川染五郎
          横山図書:市川猿弥
         腰元あざみ:市川春猿
         細川越中守:市川段治郎
   印南十内/堀尾帯刀:坂東薪車
    一ノ瀬九郎右衛門:市川寿猿
数馬母お民/細川奥方照葉:上村吉弥
          印南数馬:片岡愛之助

◆公演情報詳細はこちら

松竹座報告お待ちしてます~~!!
今日(17日)から2週間、休み無く労働する私に愛の手を~

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ジェイルブレーカーズ他

2006-10-16 22:46:05 | その他の演劇
月末の紫派舞踊会と三響會まで、歌舞伎方面はちょっとお休み。

昨日15日に、笑也さんも観たとブログに書いてた、
ジェイルブレーカーズ観劇。オセローでの自在な演技に惹かれ
植本潤さんの次の芝居も観たい!と、前から予定していた舞台ですが。
さすがにこれは、ネタバレ禁止だな~と
あまり詳しくは書き込んでませんが、観劇記はこちら

そして、参戦した“格好良いライブ”報告。

◆岡崎司 [WORKS]発売記念LIVE

◆石井一孝ゲスト参加
ジャジカル カクテル ライブショー1
ジャジカル カクテル ライブショー2

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格好良いライブのご案内

2006-10-13 07:35:00 | その他の演劇
ちょっと歌舞伎とは離れますが、
当ブログをご覧下さっている皆さまにもご紹介。
お時間ある方は是非!!

◆2006年10月12日(木)・13日(金) 

岡崎司 [WORKS]発売記念Live Special 2days
劇団☆新感線 インストゥルメンタルの世界

詳細はこちら

◆2006年10月13日(金)

ジャジカル カクテル ライブショー
Members: 高泉淳子(vo)竹中俊二(g)クリス・シルバースタイン(b)林 正樹(p)
Guest:石井一孝(vo)

詳細はこちら

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歌舞劇「田園に死す」~栗田芳宏演出

2006-10-05 00:33:55 | その他の演劇
【キャスト】
 安寿ミラ
 中村蒼
 中国文化部歌劇舞劇院 劇団員(中国)
 高塚恵理子・横山道子・横山愛・原章子
 佐野大樹(*pnish*)・森山栄治(*pnish*)
 鷲尾 昇(*pnish*)・土屋裕一(*pnish*)

【スタッフ】
 作/寺山修司
 台本・演出/栗田芳宏
 振付/孟 嘉(モン ジャ)
 音楽/宮川彬良
 照明/沢田祐二
 音響/松木哲治
 衣装/木鋪ミヤコ
 ヘアメイク/寺岡ふうこ
 企画/笹部博司
 監修/呉 汝俊(ウー ルーチン)
 宣伝美術/宇野亞喜良

●制作/社団法人日本劇団協議会
●制作協力/メジャーリーグ・キョードー東京
●協力/中国文化部歌劇舞劇院
●公演日程/2006年10月4日(水)~8日(日)
●劇場/新国立劇場・中劇場


りゅーとぴあ能楽堂シリーズで、心掴まれた栗田演出。
今後は、可能な限り、栗田さん演出の舞台は観たい!!と
思っていたのですが、クラリモンドは行けず(ご本人もご出演だったのに)
この「田園に死す」を、非常に楽しみにしていました。

しかし、いろいろ忙しさにかまけ、今日の初日、当日券で観よう!
ってことだけは、だいぶ前から決意(!)していたのだけど、
芝居の詳細を把握しておらず…
ふつーに「お芝居」観る気分でいたら、「歌舞劇」という
タイトルがついていることと、休憩は何分かな~なんて
タイムテーブル眺め、上演時間も1時間30分程度であること
(当然、休憩なし)など、ホールについてから気付き…

実際、ちょっと期待していた内容とは異なっていました。

寺山修司という人が演劇界の中で、あるいは
彼の作品のファンや演劇関係者にとってどういう位置づけの方かは
まったく私は分からないけれど(ぼんやりとしたイメージでは
昔のアングラとかカウンターカルチャーのヒト?)
彼の世界観、もしくは実は非常に閉じた彼の観念というか想念を
具現するのは、なかなか困難なのかな~という感想を持った。

りゅーとぴあシリーズの栗田さんの演出では
「普遍」というものを強く感じたけど、
この「田園に死す」では、クローズドな印象。
好きな人だけ分かってくれればいい、みたいな。
「歌」も「舞」も「劇」の部分も、私はちょっとダメでした。
好みの問題と言ってしまえばそれまでかもしれないけれど、
やっぱり、りゅーとぴあ女子たちは、
物語るテクニックがしっかりしていて、
作品の内包するなにもかを、きちんと三次元の世界に具現する手続きを
行っているように思えるのだけど、他がねぇ…

そして、なんでいきなり中国の雑技みたいなものが出てくるのだ~
アジアン各地の意匠&衣装なんだ~と、上演中ずっと疑問だったが
帰りの車内で、他の公演のチラシ類の間に、
『文化庁舞台芸術国際フェスティバル』の小冊子が入っていて
この作品もその一環であることを知り、う~~ん^_^;と唸った次第。
ま~別に無理矢理(ではないのかもしれないけど、ワタシ的には
無理矢理感ありまくり)「共演」しなくてもね~(ーー;)

韓国のチョゴリや中近東のベリーダンサーもしくは
インドネシアあたりの衣装も?と思っていたら、
衣装プランは基本『中国の民族衣装』だそうで、
チベット、モンゴル、ウィグル←ほぼ中近東の民族に近い
漢民族、朝鮮民族なのだそう。(すべての民族、領土を「中国」とする
絶大な中華思想については、ひとまずおいとくけど。演劇じゃなく
違うブログになってしまいそうなのでね)

雑技の超絶技巧系は、三国志で散々目撃したので
はっきり言って個人的には、中途半端でした。
今回の出演者が、バク転や側転してるの見て、これは、別に
ちょっと運動神経の良いフツーの役者(ジャニーズ系とかでも)
出来るワザでしょ、と、かなり冷めて観ていて
しかも、何度も何度もまったく同じワザが繰り返され…
思わず、あ~専用マット敷けないから、
この程度のワザしかやらないのかしら?
と余計なお世話モードになってしまったほど。

手を使わない、あの連続バク宙とか観てしまってるので^_^;

安寿さんのモノローグ的な台詞も、どうも作品世界との齟齬を感じてしまって
こういうモノこそ女優さんでなく、それこそ、女形の笑也さんでも
良かったんじゃないかな?とも思ったり。

照明、装置はなかなか良かったけれど、
『昭和』のデフォルメで、ヘンテコな化粧施されても
優れた表現力で頑張っていた、りゅーとぴあチーム以外には
拍手は送れなかったなぁ~。

妙なところで、一人、フフっと悦に入ってしまったのが、
客席の人々の持つパンフレット!!
これがまさしく血の色をしていて、二階席から眺めると、
少し照明が落ちた瞬間(完全に暗転する前)に
一階客席の皆さまの膝の上に置かれたプログラムたちが、
これから目の前で繰り広げられる(血に纏わる)物語に
加担するかのように、あちこちで赤々と反射し
面白い効果を上げていたということ。
いや、面白いと感じたのはワタシだけの感覚かもしれないけど。

それを目撃した段階では、血の物語であることすら知らなかったが
あ~演出家は、この様子は本番開けるまで(開けたとしても)
知らないのだな・・・と。

-続く(と思う)-

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