海老蔵さんの生の舞台は初見です。
海老蔵ファンの友人(四国まで追っかけ)は、
「勧進帳」を観て欲しいと言っていましたが、やはり、僕としてはねぇ。
やはり『四の切』ですよね。
海老蔵さんが、『四の切』で宙乗りとのネットでのニュースを見たときは
「信じられない」というのが、正直な気持ちでした。
宙乗りといえば『澤瀉屋型』!
市川宗家の御曹司が、弟子筋というか、傍系というか、
猿之助さんの型での上演?。「???」という気持ちで一杯でした。
これについては「葵太夫」さんがHPで見事に語って居られます。ご参照下さい。
前売り直前になっても、<猿之助さん指導>のニュースが発表されても、
腹が決まらない。なんと言っても猿之助歌舞伎(当時はそう言われていた)を
最初に拝見したのが、昭和47年・名古屋御園座における「四の切」それ以来
猿之助ファンとなった私にとって、「四の切」は、大好きな狂言の一つであり、
科白の総てを暗記するくらいに観劇した演目の一つなのです。
変(失礼)な舞台は観たくない!。猿之助さんの休演以来、裏切られた感じの
観劇が多かったし、歌舞伎好きの友人たちの意見も二つに割れるし・・・
でも、観ないで後悔するよりは、観て後悔したほうが良い!
とチケットを手配したのが一週間前!
「比較して観てはいけないよ!」との彼らの意見を背に16日に演舞場へ・・・
幸い1F7列19番という席のため、
海老蔵さんの目の動きまで観ることができたのですが、
残念ながら海老蔵さん「声(喉)」をいためておられて、かなり気の毒でした。
人間誰しも、声が出ない分、演技でカバーしょうとするのでしょう。
ややオーバーな演技に見えたのは、僕のひがめでしょうかねぇ。
部分的には、首をかしげたり、思わず笑ってしまったり、
もありましたが、初演のことでもありと、
猿之助さんの面影をダブらせたりしながらの観劇でした。
海老さまの「えびぞり」(くだらん駄洒落)残念ながら左足の袴が綺麗に
流れなかったのは惜しかったですね。(16日所見)
それと宙乗りの時、左右の腕をあれほど大きく開かなければならないのが?
「白鳥が大空を翔るのではないぞ・・・」なんて・・・
全体的に「演技のための演技」って感じを受けたのは僕だけでしょうか?
もう少し細やかな感情表現が欲しかったです。
長くなるので、笑三郎さん以下一門の皆さんについては割愛します。
パンフレットに、<市川海老蔵の挑戦ー澤瀉屋型の四の切ー>と題した
藤田洋氏のエッセイの中で、氏は
現在の澤瀉屋型の四の切が出来るまでの歴史を語り、
「海老蔵が、その猿之助の生き方、意欲を学んで
『四の切』を演じようとするのは、たいへんに意義ぶかい・・・」
「その四の切を猿之助型で習得しようという海老蔵の姿勢は、
現代の歌舞伎を受け継いでいこうというときに、
まことに理に叶った選択だということができる。
大袈裟にいえば、歌舞伎役者・市川海老蔵の飛躍にもなろうという、
新しい挑戦とみることができる」と・・・(抜粋)
以上、藤田氏のエッセイ・葵太夫のHPは、期せずして、
猿之助さんのこれまでの功績を物語っていると、僕は拝見しました。
こうした意義ある舞台を観たことは、
やはり、僕の観劇史の一ページに刻み込まれることだった、と思いました。
yukinamaさんの書き込みによると、
来年6月・中日劇場では『独道中』が上演されるそうですね。
この狂言に限らず、猿之助さんが<復活通し上演>された
「猿島都」「宇和島騒動」「小笠原騒動」「伊達の十役」など、
数え上げれば切が有りません。
右近さんをはじめ一門による再演は言うに及ばず、
今回の海老蔵さんのように、勇気ある歌舞伎俳優の方々によって、
これらの「名作」が上演されることを切望しております。
東京でも、是非実現して欲しいです。
最後に葵太夫さんの言葉を・・・
「澤瀉屋の狂言をやってみたい」と思う俳優さんは幾人かあっても、
それを実現すべく行動したのは11海老蔵丈が初めだそうです。」と・・・
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海老蔵ファンの友人(四国まで追っかけ)は、
「勧進帳」を観て欲しいと言っていましたが、やはり、僕としてはねぇ。
やはり『四の切』ですよね。
海老蔵さんが、『四の切』で宙乗りとのネットでのニュースを見たときは
「信じられない」というのが、正直な気持ちでした。
宙乗りといえば『澤瀉屋型』!
市川宗家の御曹司が、弟子筋というか、傍系というか、
猿之助さんの型での上演?。「???」という気持ちで一杯でした。
これについては「葵太夫」さんがHPで見事に語って居られます。ご参照下さい。
前売り直前になっても、<猿之助さん指導>のニュースが発表されても、
腹が決まらない。なんと言っても猿之助歌舞伎(当時はそう言われていた)を
最初に拝見したのが、昭和47年・名古屋御園座における「四の切」それ以来
猿之助ファンとなった私にとって、「四の切」は、大好きな狂言の一つであり、
科白の総てを暗記するくらいに観劇した演目の一つなのです。
変(失礼)な舞台は観たくない!。猿之助さんの休演以来、裏切られた感じの
観劇が多かったし、歌舞伎好きの友人たちの意見も二つに割れるし・・・
でも、観ないで後悔するよりは、観て後悔したほうが良い!
とチケットを手配したのが一週間前!
「比較して観てはいけないよ!」との彼らの意見を背に16日に演舞場へ・・・
幸い1F7列19番という席のため、
海老蔵さんの目の動きまで観ることができたのですが、
残念ながら海老蔵さん「声(喉)」をいためておられて、かなり気の毒でした。
人間誰しも、声が出ない分、演技でカバーしょうとするのでしょう。
ややオーバーな演技に見えたのは、僕のひがめでしょうかねぇ。
部分的には、首をかしげたり、思わず笑ってしまったり、
もありましたが、初演のことでもありと、
猿之助さんの面影をダブらせたりしながらの観劇でした。
海老さまの「えびぞり」(くだらん駄洒落)残念ながら左足の袴が綺麗に
流れなかったのは惜しかったですね。(16日所見)
それと宙乗りの時、左右の腕をあれほど大きく開かなければならないのが?
「白鳥が大空を翔るのではないぞ・・・」なんて・・・
全体的に「演技のための演技」って感じを受けたのは僕だけでしょうか?
もう少し細やかな感情表現が欲しかったです。
長くなるので、笑三郎さん以下一門の皆さんについては割愛します。
パンフレットに、<市川海老蔵の挑戦ー澤瀉屋型の四の切ー>と題した
藤田洋氏のエッセイの中で、氏は
現在の澤瀉屋型の四の切が出来るまでの歴史を語り、
「海老蔵が、その猿之助の生き方、意欲を学んで
『四の切』を演じようとするのは、たいへんに意義ぶかい・・・」
「その四の切を猿之助型で習得しようという海老蔵の姿勢は、
現代の歌舞伎を受け継いでいこうというときに、
まことに理に叶った選択だということができる。
大袈裟にいえば、歌舞伎役者・市川海老蔵の飛躍にもなろうという、
新しい挑戦とみることができる」と・・・(抜粋)
以上、藤田氏のエッセイ・葵太夫のHPは、期せずして、
猿之助さんのこれまでの功績を物語っていると、僕は拝見しました。
こうした意義ある舞台を観たことは、
やはり、僕の観劇史の一ページに刻み込まれることだった、と思いました。
yukinamaさんの書き込みによると、
来年6月・中日劇場では『独道中』が上演されるそうですね。
この狂言に限らず、猿之助さんが<復活通し上演>された
「猿島都」「宇和島騒動」「小笠原騒動」「伊達の十役」など、
数え上げれば切が有りません。
右近さんをはじめ一門による再演は言うに及ばず、
今回の海老蔵さんのように、勇気ある歌舞伎俳優の方々によって、
これらの「名作」が上演されることを切望しております。
東京でも、是非実現して欲しいです。
最後に葵太夫さんの言葉を・・・
「澤瀉屋の狂言をやってみたい」と思う俳優さんは幾人かあっても、
それを実現すべく行動したのは11海老蔵丈が初めだそうです。」と・・・
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