ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

コクーン歌舞伎スペシャルトークイベントのご案内

2006-03-31 23:22:38 | 歌舞伎
今、PC立ち上げてこのブログをいじっていたら、
e+からお知らせメールが来ましたのでご案内。

申込開始日:4/1(土)10:00
公演名  :<当日引換>コクーン歌舞伎 スペシャル・トーク・イベント
会 場  :Bunkamura シアターコクーン(東京都)
開催日  :4/11(火)17:20     
料 金  :全席指定1,500円(お土産付き)

詳細はこちら

え~ふだん、澤瀉の役者さんのイベント以外は
ほとんどご紹介してない私ですが
(そこまで情報収集する手が廻らないこともあり(~_~;))
今回に限り、なぜご案内しているかというと、
はっしー(笑)はべっしーと同じ誕生日=私と同じ誕生日
ということで今回に限り(?)特別仕様

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市川亀治郎@大河ドラマ!!

2006-03-31 21:58:14 | 歌舞伎
う~ん、全然知らなかったのでビックリしました!!
07年の大河ドラマ「風林火山」に亀ちゃんが、武田信玄役で出演とのこと。

【主要キャスト】

山本勘助:内野聖陽
武田信玄:市川亀治郎
上杉謙信:Gackt

詳細はこちら@Yahooニュース毎日新聞

ご本人のブログ亀たよりでも予告されていたのですね。

MSNニュースは画像つき記事

こちらも画像がアップされたよう

NHKドラマホームページに企画意図等が掲載されてます。

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猿之助十八番の内「當世流小栗判官」千穐楽                 第一部報告

2006-03-28 22:54:01 | 歌舞伎
と言っても、私は観てないので、みんなから頂いた観劇報告まとめ!
(究極の他力本願やな~(^^ゞ …しかも、
べっしー食事会@ホテル日航東京「ペガサス」参加!という、
浮気行為(笑)を働いていた私の携帯に、ちゃんと律儀にメールで
一部報告をくれた貴女(特に名を秘す)ありがとうm(__)m多謝!!)
(やっぱり国立が気になるので、お願いしておいたのです。
見捨てないでくれてありがとう~~)

*     *     *     *     *

一部では、馬が後足立ちで一回転するところ、サービスで2回転
碁盤を蹴飛ばしたり、千穐楽バージョンでした。
でも疲れたのか、襖越えで失敗しちゃいましたけど^^;

右近さんは色々やってくださいましたねぇ♪
まず入って来る所で、何にかけてだったかは忘れたけど「最初はグー」
猿弥さん、笑っちゃってました(^0^)
扇子に書くところでも猿弥さんにつっこみが続々
細かくは覚えてませんが、こんな感じ♪

「浪七が『これは』と言ったら」のところで
橋蔵「言わなかったらどうするのじゃ?」
胴八「い、言わなかったら・・・!?」(詰まってます)
「どうするのじゃ?」
「言わなかったら・・・」(汗)
「絶対言うか?」
「い、言う」
「絶対言うのじゃな?」
「絶対言う」(大汗)

「主従の縁によって」でだったか
橋蔵「主従の猿弥によって」
胴八「猿弥!?」
橋蔵「猿弥のファンなのじゃ」
猿弥さんは台詞忘れちゃって「どこまでいったっけ?」と
本気で聞いてました^^;

偽代官は、鬘に力紙がついていました。
24日に観たときもでしたが、髷にはピンクの薔薇の造花(^0^)
「段ちゃんカッコいい!」なんて言ったりして(楽前日もだったそうですね)
かなり色々言ってましたが、なんとか堪えてるようでした。^^;
極めつけは、浪七が代官の鬘を掴んで取ったら、頭に赤いリボンが!!
一瞬ひるんだようですが、すぐに横向いて目を逸らしちゃって、
そこもなんとかしのいだようです。

でも千穐楽なんだし、その辺はもう、
「わりゃ、なんじゃその頭は」とか言って
受けちゃっていいかとも思うんですけどね~。
貫き通す所がいいのかな。
そういうところ生真面目なのね^^;

橋蔵が花道帰るときは、こんどまた猿弥さんに攻撃が。
「これも今日で終わりかと思うと寂しいが、
3枚目あまりやると猿弥ちゃんが怒るから」って。
あと、「猿弥は大阪場所で千穐楽」とかなんとか、色々言ってました。
もう猿弥さん吹いちゃって、後ろ向いちゃいました^^;

千穐楽は、浪七を笑いのドツボのはめる大作戦?が
敷かれていたという噂も小耳に挟みましたが、
蓋を開けてみれば、猿弥ちゃんがハマってしまったようですね。

21日の方が、「段ちゃんカッコいい」や野球小僧でもある
段ちゃんに、橋蔵からの王ジャパン優勝報告はキタようで
口角上がってたようですけれど…
(というか、この日は花道の出端から、口角上がっていたという
目撃情報もあり。すでに、揚幕でWBCの良いニュースを
聞いていたのかしら?)

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猿之助十八番の内「當世流小栗判官」千穐楽

2006-03-27 00:41:02 | 歌舞伎
一部は観ることが出来なかったのですが、
二部には間に合い楽の観劇を致しました。

未見の人には、芝居そのものより気になる?(笑)
カーテンコールのことなど。

常と同様、ドカ雪(笑)のあと一度幕が閉まりましたが、
拍手が鳴り止まず開きました!!
中央の右近さんが、猿之助さんが初のアメリカ公演のとき
ユルブリンナーのカテコを見てヒントを得た(笑)方式の
立ったまま、上手から下手、一階、二階、三階と睥睨した後、
同じように舞台に立っている切り口上メンバーを
右近さんが、促す形でひとりづつ紹介。一歩づつ前へ出て、礼。

その後、再度、座り直し、右近さんからご挨拶が。
猿之助十八番を国立でかけたのは初めてであること、
劇場、松竹など関係各所、師匠猿之助さんへの謝意
そして、客席、ファンへの謝意と今後の支援もよろしくといったような
シンプルといえばシンプルな内容ではあったのだけれど、
なんか、しみじみと胸に染み入り、泣けてしまった(/_;)

そして、これからもこういう機会(国立での猿之助十八番の上演)が
あることを願って、皆で一本締め。これは上手いな~と思いました。
鑑賞教室のときのように、何度も何度もカテコの拍手が
続くのを、ある意味防いでいた。
楽なので、搬出等もあるでしょうし^^;

二部の口上では、一部の概要を説明のあと、
猿之助さんの碁盤乗のパネルが降りてくるのです。
初日、ちょうど二部はセンターかぶりつき!と
いったあたりだったので、ホント、ビックリして涙腺決壊。
その後、何度か観た際には、ある程度心構えも出来てるし
大丈夫だったけれど、今日は、やっぱりここでも、
かなり、ぐっと来るものがありました。

毎回、このパネルを前にして「師匠の元で頑張ります。」という
文言ではあったけれど、今日楽は、特別な想いに包まれてしまい…

今日は客席もかなり埋まってました。
暖かな雰囲気の良い千穐楽でした。

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市川笑也さんのブログ

2006-03-25 23:06:26 | 市川笑也
「市川笑也ひとりごと」が公式オープン

基本的に笑也さんのFCからの案内は、
外部への転載・複写不可となっておりますが、
ブログに関しては、公の場で不特定多数の方に向かって
発信されるものなので、ご紹介させて頂きました。
基本的には、公演のご案内というスタンスで、
チケットの取り扱いやFCの催し物等は、
従来どおり、会員さん宛に郵送されるお知らせでの通知となるようです。

※前楽の本日、一部二部観劇してきましたが例によって(~_~;)
観劇記は後日…(ほんとかい?)

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猿之助十八番の内「當世流小栗判官」観劇記2

2006-03-22 00:19:21 | 歌舞伎
通しでは、なんと^^;初日以来、ほぼ半月ぶりに観ました@21日春分の日。
(というか、初日と翌日の二部しか観てなかった…)
でも、初日の時点で、ほぼ仕上がっていたような舞台だったので、
澤瀉月間にしては、出勤回数少ない今月なのですが、
あまり、舞台どうなっているんだろう~
という心配(と言ってはおこがましいけれど)もなく、
ゆっくり今日の観劇を待つことが出来ました。

馬の調子も上がっていて、良かったです。

終演後、お茶してしまったら、帰宅はやはりDATE LINEオーバー
舞台の感想はまた後日~(こればっかり(ーー;))

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「當世流小栗判官を観る」市川段治郎

2006-03-17 23:16:47 | 歌舞伎
誰か、報告をくれないかな~と待っていました、
段ちゃんの朝カル講座。おとみさんありがとう!!

朝日カルチャーセンター「當世流小栗判官を観る」歌舞伎俳優:市川段治郎

 by おとみさん

師匠が小栗判官の中でも一番好きな役(勿論、ご自分も)
そんな大役を今回はさせていただいた。
テレがあると役について行けなくなる。
気持ちが入ると捨て台詞まで、自然に出てくる。

【浪七の役】

師匠からお誉めの言葉をいただいたそうですが、
まだまだ未熟だとご自身では、おっしゃってました。
以前は引けを感じたけれど、今はそれがなくなった。
(立役が遠慮すると女方もそれよりも遠慮するので舞台が小さくなる・・・
以前、玉三郎丈に貴方はもっと真中に立たないと
といわれたことがあるそうです。)

今回は琵琶湖、湖畔の物語で上方の言葉を使わなければならない。
1月大阪に行った時地元の人と接触した。今の大阪弁でもないので難しい。
堅田、膳所・・・今でも有る地名です。

個人的な希望としまして(上方のアクセント中々センスがお有りです!)
和事の段治郎さんを見てみたい!
封印切りの八っつあんにいじめられる忠兵衛とか、
4月仁左さま、ラブりんの伊勢音頭の福岡貢をされますが、
段治郎版もみて見たい!! 
野万のいじめに耐え、苦悩する顔が見たい(趣味悪いかな^^)  

【どうして歌舞伎役者になったか?】

お母さまに進められて・・・俳優にはなりたかったそうですが、
2年間色々な勉強ができるので国立劇場研修所に入ることになった。
どの授業も新鮮でスポンジが水を吸う様に学ばれたそうです。
先生はどの方も一流で、厳しい先生もいらっしゃったそうです。

研修所に入られる方は、小さい時から歌舞伎に憧れていた人と
歌舞伎など知らなくてひょんな事で入った人がいるそうです。
踊りとが芸事ができる人は、教科によって出たり出なかったり
(つまり、サボり方をしっている^^)
が段治郎さんはすべての教科が面白かったそうです。
・・・・あのお方の顔が浮かびました^^。

最後に立ち回りの型のビデオを見せていただきましたが、
猿四郎さんの立ち回り、段治郎さんが軽やかに返り越しをされていました。

8,13,17と浪七を観て来ましたが、益々大きく
見得も拍手を呼ぶような客席と一体になっての最期に思えました。
幕が降りてから、人の力を借りて起き上がるそうです(力を使い果たす)
その後は運動をした後の爽快感があるそうです。

もっと色々有ったのですが、
段治郎さんの声にぽ~~っとなって内容を深く聞いていませんでした。

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猿之助十八番の内「當世流小栗判官」観劇記

2006-03-17 21:32:37 | 歌舞伎
 by 道哲士さん

昨年7月の『鑑賞教室』以来、
おもだか一門若手が揃って出演の『当世流小栗判官』

ややさん提供の資料によると、猿之助さんの初演以来、実に23年。

平成に入ってからは観劇から遠ざかっていたので
『小栗』を最後に観たのは昭和62年。以来19年振りのことになります。
初演以来、拝見した回数はとても数え切れないです。
しかし、初演のときの感動と興奮は僕の脳裏にしっかりと焼きついています。
猿之助さんの多くの『復活通狂言』の中でも
特に心に残っているものの一つです。

今回は一部・二部に分けての上演。
それぞれに『口上』が有り、猿之助さんが『演出台』に座っての直接指導。
猿之助さん自身が客席から、このお芝居をご覧になるのは<はじめて>なんて、
勝手の想像をたくましくしての11日の観劇となりました。

情報によると初日から、芝居として完成度の高い作品と聞いていましたが、
実に素晴らしい出来上がりでした。
僕の観劇感覚が鈍って来たのだと思うけど、
気になるところが無きにしも非ずでした。
先ずは暴れ馬「鬼鹿毛」馬自体が以前より大きく見えました。
「乗り手の安全のために大きく作られたのかな?」と・・・
その所為か小栗がいささか小さく見えてしまった。
爽やかに乗りこなす右近さんが少し気の毒なようにも思えたが、
これ、僕の目の狂いだったら「ご免なさいです」。

猿弥さんの横山大膳・貫禄充分「うーん、上手い」
思わずつぶやいてしまった。

段治郎さんの漁師浪七・「ちょっと綺麗過ぎ?」なんて・・・
猿之助さんの浪七は同じ綺麗でも、なんとなく漁師の匂いがしたかな?
なんて・・・。

後半、猿之助さんの『俊寛』の幕切れが脳裏を過ぎりました。
右近さんの『橋蔵』に大爆笑!。
宗十郎さんを思い出したりして懐かしい場面、
多いに楽しみながらも、過去には小栗役者が橋蔵を兼ねた。
「そうした史実を調べるのが得意な師匠」の科白に
思わず「う~ん・そうそう!」って納得してしまった。
だからこそ、こうしたお芝居の復活が出来るのですよね!

第二部の開幕・初演当時、猿之助さんのお駒、
宗十郎さんのお槙、名場面でしたね。

大好きな猿之助さんのお役なのに、
そのお駒が憎くて々々、照手が可哀想で、でも、
お駒が好きで、お槙の忠義に泣き、恋しい許婚に巡り会いながらも
控えめな照手に泣き、恋に身を焼くお駒に涙を流し・・・と、
一番好きな場面でした。

宗十郎さんの「物真似」が超得意な笑三郎さん。
宗十郎さんのお槙ではなく、笑三郎さんのお槙を観たいと念願していた。
ものの見事に自分の役として(宗十郎さんと比較するには年齢も若いし、
完璧とはいえないものの)演じられていて、見応えがあり素晴らしかった。
春猿さんのお駒も(猿之助さんのそれにはまだまだの感はあるが)
惚れた男を一途に恋い慕う気持ちが伝わってきて良かったですね。

予期していなかった『葵太夫』さんのご出演に、物凄く「得をした感じ」
久しぶりに聞く葵太夫さんに聞きほれるうち、
舞台は早や『大詰・大団円』惜しみない拍手のうちに、
何故か、涙が頬を濡らしてきました。

師匠不在の舞台、師匠の財産演目の一つでもある『小栗判官』。
よくぞここまで・・・ 感動の涙でした。

もう一度でも二度でも観たい!。が、残念ながら時間が許さない。

しかしこれをきっかけに、
きっと、「機会あるごとにこうした企画はある」と信じ、願っております。
『信ずれば夢は必ずかなう』ですね。

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猿之助十八番の内「當世流小栗判官」初日観劇

2006-03-05 23:39:54 | 歌舞伎
【第一部】乍 憚 口 上
発 端  鶴ヶ岡八幡宮社前の場 (13:00~13:30)
       【10分】 
序 幕  横山大膳館の場  (13:40~14:20)
       【30分】     
二幕目  第一場 近江国堅田浦浪七住家の場(14:50~16:25) 
       第二場 同 浜辺の場
            
【第二部】乍 憚 口 上
三幕目  第一場 美濃国青墓宿宝光院門前の場(17:30~18:00)
       【10分】
       第二場 同 万福長者内風呂の場(18:10~19:15)
       第三場 同 奥座敷の場
       【30分】
大 詰  第一場 熊野湯の峯の場(19:45~20:20)  
           小栗判官/照手姫道行情靡魂緒綱
          (みちゆきこころもしぬにたまのおづな)
      第二場 常陸国華厳の大滝の場

※平日は夜の部18:30開演ですので、この時間割より1時間遅くなります。


国立劇場三月歌舞伎公演、
猿之助十八番の内「當世流小栗判官」が開幕しました。

昨日、今日と良いお芝居を観ることが出来、
心から幸せな週末でした!!
今日は昼夜ともかぶりつき(笑)観劇させて頂きましたが、
着席してまず思ったのが「間口ひろーい!!」でした。
パルコが3個分くらい入るんじゃないかと(入りません)

パルコはその狭さゆえ、
創意工夫とチームワークで親密な劇空間を創りだし
国立大劇場は、その持てる利点を活かして、
ダイナミックな舞台を構築していました。
間口いっぱいに飾った道具の迫力!カッコ良かったですよ~!!
国立劇場だからこその。

昨日パルコで、今日国立劇場観劇で
何か本当に良かったなぁ~と思ってます。
舞台機構としては対極にあるけれど、
どちらも、作り手の情熱が真っ直ぐ感じられて。

今回のパルコの筋書にも
「何をもって歌舞伎とするか」というコメントが見受けられるのですが
(ここ数年、いろんな役者さんの口の端に上がるけれど)
つい、「今頃そんな事言ってるの~」なんて思ってしまうんですね(~_~;)
(狭量でスミマセン)
でも、よくよく見渡してみれば、多くの歌舞伎の役者さんが
勉強会や自主公演、あるいはイベント的な興行で、
歌舞伎座ですることとは、違った形の演目や演出にも挑戦されている。

何か違ったこと、目新しいこと、というのは
やろうと思えば出来ることなのかもしれない。

でも、猿之助さんの創ったスーパー歌舞伎は、
それを100万人単位の動員力を持って、
興行としてもきちんと成立させた点で抜きん出ていますよね。
理念や想念を具現化する意味において。
しかも、批判や非難、中傷が多かった中で。

昨日パルコの舞台を観ても感じたのですが
猿之助さんの撒いた種子が発芽、開花し、
今、いろんな劇場で彩り豊かな花の香りを
楽しむことが出来るんだな~と思ってます。

さて、小栗判官ですが、ほとんど完璧な初日でした。
昼の部も夜の部も口上のつけ方、
そして、口上から芝居への持って行き方が秀逸!!
手法としては目新しいものではないのですが、
昼の部、口上が終わって役者を捌けさせ、
鶴ヶ岡八幡宮社前に道具を転換させる手際の良さに見惚れてしまいました。
夜の口上はですね~もう、ど泣きする仕掛けに、
芝居始まっても10分くらい立ち直れず…(/_;)

ひとつだけ、ちょっともたれるかな~と思ったのが、碁盤乗り。
正確には碁盤乗りに至るまで。
これは、初見の子と以前を知っている子で意見が分かれましたが。
猿之助さんがされた時と、
このあたりの芝居の尺自体は変わっていないようなのですが(?)
もっと碁盤に上がるまでの間を短くして、
テンポあげたら良いのに~と思う部分と、
あと、馬に勢いがなかったかな。襖越えもモタモタしてしまったし。

でも、気になったのはそのくらいで、
これだけのボリュームの通し狂言の初日で、
こんなにきっちり出来ている舞台は、なかなかないのでは?と思います。
最近、あまり私自身、毎月のように歌舞伎座へ行く、
ということもなくなったのですが、
歌舞伎座常勤の、カブキチの友人らからは
「今日は初日だったし…(プロンプ入ってた・道具が上手く転換しない・
芝居が固まってないetc)」の報告を聞くことも多いし、
もちろん、過去、澤瀉の舞台でも、初日だしね~と観る方も
割り引いてしまったりすることもありました。
なので、主観だけでなく、相対的に、
ホント、今日の初日は良かったと言えます。

猿之助さん不在で、猿之助十八番の幕が開きましたが、
(いや、猿之助さんだけでなく、過去幹部の役者さんが
担っていたものを、すべてお弟子さんたちが引き受け)
豪華(最後の雪は今までになく増量かも!?あまりのドカ雪に爆笑。
照手の頭上やら襟足が凄いことになってました!)かつ
土台のきっちりとした、信頼出来る舞台が提示されています。

個々の役者さんについては、またあらためて(^_^)/~

追記:
デイリースポーツ

中日スポーツ

日刊スポーツ

asahi.com

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パルコ歌舞伎「決闘!高田馬場」 

2006-03-05 01:49:02 | 歌舞伎
―ネタバレ注意!―

◆基本的に当ブログは全然ネタバレOKの姿勢なので、
 新作だし、そのあたり、MY初日まで気になる方はスルーして下さい~

いや~ホントに面白かったです!!

もう一度観たい、出来れば千秋楽が観たい!!とか思ったのですが、
ん?国立の楽と被ってる…
一瞬、国立楽捨ててこっちに来ようかなと迷いました(笑)

久々に芝居観て声立てて笑いました。
私、芝居で涙することは多いのですが、「声を立てて笑う」ということは
あまりないんですね。ニマっとすることはあっても。
あと、笑いを強要されているかのような投入は好きじゃない。

この『決闘!高田馬場』はあざとい感じがなく、純粋に面白かったです。
特にやっぱり亀ちゃん!!三役とも、キャラ立ってました。お見事!
(ホリはもうちょっとイケそうな気がしますが・笑)
自分のやっていることを客体視し、
練りこまれた、テクニカルに構築された笑いですが、
(いや、“笑い”を構築したワケではなく
“役”を掘り下げて構築したら、笑いも付いてきたという感じかな?)
ほとんど爆笑!と言っていいくらいナチュラルに
観ている方は笑わして貰いました。
いや、たぶん、笑わそう、というところでなくても可笑しい。

メインの小野寺右京役では、しっかり古典歌舞伎の拵えなのに、
なぜか、スーパー歌舞伎ですか?な言い廻しが散見(笑)出来る。
科白廻しだけじゃなくて、科白の文言もね。
「後の世に語り継がれるであろう」みたいな(笑)
わざと!?

歌舞伎の手法をアレコレ散りばめているのだけれど、
(っていうか歌舞伎やってるのだから当然か)
それって、“歌舞伎”やってるの?“歌舞伎のパロディ”やってるの?
というギリギリのところが可笑しくて、歌舞伎好きほど笑えます。
(歌舞伎知らない人が見ても十分面白いけれど!!)
庄左衛門の捌いた髪と拵えが視覚的に綺麗で、似合ってました。
役柄としてはオマケみたいなものですが、このオマケがつくことによって、
他の役のキャラも更に立ち(一人の役者が替わって見せていることで)
また、「早替わり」の妙がより鮮明に。
(これは、染五郎さんも、勘太郎くんも同様)

冒頭、登場した瞬間から猿之助さんソックリと(いつものことながら)
思ってましたが、一度、下手に追いやられ、また舞台に出てきたときの
科白廻しが、これは段四郎さんだ!な部分も…
しかし、いつもにも増して、
猿之助さん度の高い亀ちゃんの表情の作り方&声音でした。
(あ~あと、亀ちゃんも無事お地蔵さん飛び越せてヨカッタ!)

三谷さんは、歌舞伎のことよく知らない、
歌舞伎の舞台あまり観てない、と公言されているようですが、
(オープニング、下座にエクスキューズさせているのが笑える)
(本気じゃないだろうけれど・笑↑↑)
ヤマタケと三国志の映像は、今回に備え観たのではないですか~?
と思ったのですが、どうでしょう?三谷さん!!

脚本は、人物は凄くよく描けているけれど、
ストーリーとしては粗い部分もあり。
尻切れトンボ感も無きにしも非ず。
(前半、中盤までは良いのに、後半もたれる)
それでどうなん?という幕切れでしたが、
なんか全体的に可笑し過ぎなので許す(笑)
でも、見終わって少し時間の経った今のほうが、
To be continuedみたいな〆方で、
あれはあれでいいのかもしれない、と思ったりもします。

(演出という意味の方が大きいかもしれないけれど、
2時間10分の余分の10分は縮まると思う。)

役者さんのみならず、下座、大道具さん、ツケ打ちさん
舞台上に存在する皆さんの意気込みというか勢いを感じる舞台で
観ているこちらも、集中するし、かつ楽しい!!
「走る」場面では、客席から2拍子が。
初日開けてまだ間もないし、リピーターが煽ってさせている
という感じでは全然なく、ホント、自然発生的に起こった手拍子

正直、チラシを目撃した段階では結構、引いてたんです。
アートディレクションが微妙~(~_~;)だったので。
あんまり奇を衒った感じって好きじゃないし、
お芝居の内容に自信や魅力があるなら、
チラシは、スタンダードな雰囲気で良いと思っているので。
しかし、気持ちよく(もちろん良い意味で)期待を裏切られました。

パルコは龍神伝以来のような気もしますが
(何か忘れてるかなぁ?>自分、いやたぶん龍神伝以来…)
こんなに狭かったんだ~というのが
最初に客席に足を踏み入れたときの感想。
600席くらいあるような気がしていたのですが、500切るんですね。
チケット完売も道理です。

歌舞伎座や演舞場に比べたら、もちろん、設備の制約が多すぎるのですが
それを踏まえて、道具の転換、
カーテンレール(?)風なワイヤーを張って、
可動式?吊り幕の利用など工夫されています。
(3/7追記↑ブレヒト幕、との説明のある記事があったので
ぐぐって見たけれど、イマイチ正確な概念が理解できませぬ。)
終盤登場の無理やりなセリにも爆!
とにかく、いちいちいろんな事が可笑しくて
でも、それを味わいたくてリピートしたくなる舞台です。

あ~なんか書ききれません。が、明日は国立なので本日はこれぎり~

追伸:そうそう本日勘三郎さんご見物でした~。
やっぱり出る気なのかしら(笑)
↑プログラムの勘太郎くんのコメント参照@座談会記事
(また、このプログラムが高いのよね~。亀ちゃんじゃないけれど
私も、ふだん、おもだかのお芝居以外は、よほどでないと
プログラムって購入しないのですが、買ってしまいましたよ@1800円。
袋要らないから安くして~。しかも、電車の中で読み難いし。
…読みましたが(~_~;)
フツーの体裁でいいから安くして~。
これも作戦なのかしら…??)

ネタバレするほど細かい観劇記は書けてないですね(~_~;)
下記のリンク先の方がネタバレ度高?
↓↓


シアターフォーラム

シアターガイド「決闘!高田馬場」の公開舞台稽古

コクーンの記者会見。勘三郎さんがパルコについて触れています。

大道具さーん、ちょっとー!決闘!高田馬場の大道具の話など

◆3月6日追記
 なんか、亀ちゃん日記で、昼夜2回公演が連続で続く~大丈夫だろうか~
 なんて言ってますが、昼夜出ずっぱりで通狂言やっていた伯父様の事を
 考えれば、弱音吐いてる(ってフェイクかもしれないけど・笑)
 場合じゃないですよ~。昼夜2回演じられて嬉しい!!くらい言わないと。
 スーパーだって、ここ最近でこそ、夜の休演日や折り返し中日お休みとか
 あるけれど、初演頃はほぼ休みなしの、ロングランでしたからね。
 猿之助さん40代でしたよ~。 

◆3月7日追記
 勘三郎さん、コクーンが開ける前までに、あるいは、コクーン休演日
 (ってあるの?)に、どうしても出るつもりかしら?
 その際にはパルコのメンバーはコクーンへお礼参りに行くように! 

◆3月7日更に追記
 緞帳・舞台幕小辞典というサイトを発見。
 世界に、日本に多彩な舞台幕があるのですね~。
 振り落しは大好きは手法。歌舞伎が先駆けでしょう、これは。
 ブレヒト幕というのは、結局、ブレヒトさん?の劇で創造されたもので、
 現在は、ブレヒトさんの戯曲以外の演目でも多用されている、
 という理解で良いのかしら?
 だとしたら、そんなに古い発祥ではないのですね。

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マクベス画像

2006-03-02 01:41:51 | りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ
マクベスの衣装デザイナー時広真吾さんのHPの表紙が更新されています。

マクベス夫人&マクダフ夫人の美しい(ご本人たちも衣装も!!)
ツーショットが掲載されています。(新潟のりゅーとぴあの舞台)

演出効果、音楽、衣装のすべてが、生まれる出る前から、
すでに、あるべき姿を知っていたかのように行き届いていたあの舞台。
きっとまた会える…

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