―ネタバレ注意!―
◆基本的に当ブログは全然ネタバレOKの姿勢なので、
新作だし、そのあたり、MY初日まで気になる方はスルーして下さい~
いや~ホントに面白かったです!!
もう一度観たい、出来れば千秋楽が観たい!!とか思ったのですが、
ん?国立の楽と被ってる…
一瞬、国立楽捨ててこっちに来ようかなと迷いました(笑)
久々に芝居観て声立てて笑いました。
私、芝居で涙することは多いのですが、「声を立てて笑う」ということは
あまりないんですね。ニマっとすることはあっても。
あと、笑いを強要されているかのような投入は好きじゃない。
この『決闘!高田馬場』はあざとい感じがなく、純粋に面白かったです。
特にやっぱり亀ちゃん!!三役とも、キャラ立ってました。お見事!
(ホリはもうちょっとイケそうな気がしますが・笑)
自分のやっていることを客体視し、
練りこまれた、テクニカルに構築された笑いですが、
(いや、“笑い”を構築したワケではなく
“役”を掘り下げて構築したら、笑いも付いてきたという感じかな?)
ほとんど爆笑!と言っていいくらいナチュラルに
観ている方は笑わして貰いました。
いや、たぶん、笑わそう、というところでなくても可笑しい。
メインの小野寺右京役では、しっかり古典歌舞伎の拵えなのに、
なぜか、スーパー歌舞伎ですか?な言い廻しが散見(笑)出来る。
科白廻しだけじゃなくて、科白の文言もね。
「後の世に語り継がれるであろう」みたいな(笑)
わざと!?
歌舞伎の手法をアレコレ散りばめているのだけれど、
(っていうか歌舞伎やってるのだから当然か)
それって、“歌舞伎”やってるの?“歌舞伎のパロディ”やってるの?
というギリギリのところが可笑しくて、歌舞伎好きほど笑えます。
(歌舞伎知らない人が見ても十分面白いけれど!!)
庄左衛門の捌いた髪と拵えが視覚的に綺麗で、似合ってました。
役柄としてはオマケみたいなものですが、このオマケがつくことによって、
他の役のキャラも更に立ち(一人の役者が替わって見せていることで)
また、「早替わり」の妙がより鮮明に。
(これは、染五郎さんも、勘太郎くんも同様)
冒頭、登場した瞬間から猿之助さんソックリと(いつものことながら)
思ってましたが、一度、下手に追いやられ、また舞台に出てきたときの
科白廻しが、これは段四郎さんだ!な部分も…
しかし、いつもにも増して、
猿之助さん度の高い亀ちゃんの表情の作り方&声音でした。
(あ~あと、亀ちゃんも無事お地蔵さん飛び越せてヨカッタ!)
三谷さんは、歌舞伎のことよく知らない、
歌舞伎の舞台あまり観てない、と公言されているようですが、
(オープニング、下座にエクスキューズさせているのが笑える)
(本気じゃないだろうけれど・笑↑↑)
ヤマタケと三国志の映像は、今回に備え観たのではないですか~?
と思ったのですが、どうでしょう?三谷さん!!
脚本は、人物は凄くよく描けているけれど、
ストーリーとしては粗い部分もあり。
尻切れトンボ感も無きにしも非ず。
(前半、中盤までは良いのに、後半もたれる)
それでどうなん?という幕切れでしたが、
なんか全体的に可笑し過ぎなので許す(笑)
でも、見終わって少し時間の経った今のほうが、
To be continuedみたいな〆方で、
あれはあれでいいのかもしれない、と思ったりもします。
(演出という意味の方が大きいかもしれないけれど、
2時間10分の余分の10分は縮まると思う。)
役者さんのみならず、下座、大道具さん、ツケ打ちさん
舞台上に存在する皆さんの意気込みというか勢いを感じる舞台で
観ているこちらも、集中するし、かつ楽しい!!
「走る」場面では、客席から2拍子が。
初日開けてまだ間もないし、リピーターが煽ってさせている
という感じでは全然なく、ホント、自然発生的に起こった手拍子
正直、チラシを目撃した段階では結構、引いてたんです。
アートディレクションが微妙~(~_~;)だったので。
あんまり奇を衒った感じって好きじゃないし、
お芝居の内容に自信や魅力があるなら、
チラシは、スタンダードな雰囲気で良いと思っているので。
しかし、気持ちよく(もちろん良い意味で)期待を裏切られました。
パルコは龍神伝以来のような気もしますが
(何か忘れてるかなぁ?>自分、いやたぶん龍神伝以来…)
こんなに狭かったんだ~というのが
最初に客席に足を踏み入れたときの感想。
600席くらいあるような気がしていたのですが、500切るんですね。
チケット完売も道理です。
歌舞伎座や演舞場に比べたら、もちろん、設備の制約が多すぎるのですが
それを踏まえて、道具の転換、
カーテンレール(?)風なワイヤーを張って、
可動式?吊り幕の利用など工夫されています。
(3/7追記↑ブレヒト幕、との説明のある記事があったので
ぐぐって見たけれど、イマイチ正確な概念が理解できませぬ。)
終盤登場の無理やりなセリにも爆!
とにかく、いちいちいろんな事が可笑しくて
でも、それを味わいたくてリピートしたくなる舞台です。
あ~なんか書ききれません。が、明日は国立なので本日はこれぎり~
追伸:そうそう本日勘三郎さんご見物でした~。
やっぱり出る気なのかしら(笑)
↑プログラムの勘太郎くんのコメント参照@座談会記事
(また、このプログラムが高いのよね~。亀ちゃんじゃないけれど
私も、ふだん、おもだかのお芝居以外は、よほどでないと
プログラムって購入しないのですが、買ってしまいましたよ@1800円。
袋要らないから安くして~。しかも、電車の中で読み難いし。
…読みましたが(~_~;)
フツーの体裁でいいから安くして~。
これも作戦なのかしら…??)
ネタバレするほど細かい観劇記は書けてないですね(~_~;)
下記のリンク先の方がネタバレ度高?
↓↓
シアターフォーラム
シアターガイド「決闘!高田馬場」の公開舞台稽古
コクーンの記者会見。勘三郎さんがパルコについて触れています。
大道具さーん、ちょっとー!決闘!高田馬場の大道具の話など
◆3月6日追記
なんか、亀ちゃん日記で、昼夜2回公演が連続で続く~大丈夫だろうか~
なんて言ってますが、昼夜出ずっぱりで通狂言やっていた伯父様の事を
考えれば、弱音吐いてる(ってフェイクかもしれないけど・笑)
場合じゃないですよ~。昼夜2回演じられて嬉しい!!くらい言わないと。
スーパーだって、ここ最近でこそ、夜の休演日や折り返し中日お休みとか
あるけれど、初演頃はほぼ休みなしの、ロングランでしたからね。
猿之助さん40代でしたよ~。
◆3月7日追記
勘三郎さん、コクーンが開ける前までに、あるいは、コクーン休演日
(ってあるの?)に、どうしても出るつもりかしら?
その際にはパルコのメンバーはコクーンへお礼参りに行くように!
◆3月7日更に追記
緞帳・舞台幕小辞典というサイトを発見。
世界に、日本に多彩な舞台幕があるのですね~。
振り落しは大好きは手法。歌舞伎が先駆けでしょう、これは。
ブレヒト幕というのは、結局、ブレヒトさん?の劇で創造されたもので、
現在は、ブレヒトさんの戯曲以外の演目でも多用されている、
という理解で良いのかしら?
だとしたら、そんなに古い発祥ではないのですね。
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