ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

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祝☆新春浅草歌舞伎千秋楽

2006-01-26 23:09:14 | 歌舞伎
千秋楽を見終わった猿☆征の友人と
夜、食事をしながら、楽の舞台の報告を聞きました。
七之助くんも勘太郎くんも、芝居のしどころ云々とは別の次元で
目に涙をためながら、時にはこぼしながら
感極まった様子で楽の舞台に取り組まれていたそう。
その彼らの、熱く真摯に舞台に臨む姿を描写してもらって
なんだかホロ(/_;)っとしてしまいました。

亀ちゃんの舞踊も沸きに沸いて、カテコはスタオベだったそう。
今日目撃してはいない浅草の舞台の熱さや、
若い彼らの想いが、心に響いてきました。

松竹座も、今日、千秋楽。おめでとうございます
こちらには、どんな熱が流れていたのでしょうか。
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おとみさんの松竹座観劇記3

2006-01-24 20:26:26 | 歌舞伎
byおとみさん

おまたせしました!!段治郎さんのお役の感想です。  
今月は仁左衛門さん、玉三郎さん、愛之助さん、孝太郎さんほか
多くのおもだか一門以外の役者さん方との共演。
段治郎ファンにとって嬉しい限りです。
三役、それぞれ違ったお役。
みなさんはどのお役がお好きでしょうか!?

段治郎ファンのキュートな友人に聞いたら
連れて行ってほしいのは蔵人行綱!
言葉を聞いていたいのは弥五朗!
いつまでも見ていたいのは曽我十郎!
なかなか言い得ています。

多田蔵人行綱、凛々しい待宵姫が惚れる気持ちがわかります!
あんな、りっばな奴のお衣裳、、、歌舞伎は解りやすい。
ただの奴で無いことがわかります。
鮮やかなブルーの着物を脱ぐと 赤に白の大きなオモダカの葉のような柄、
私も手をあのようにグーっと、、、、引かれたい~。
待宵とのツーシヨット写真、売れていました。
義賢とのお互いの心の内を明かす場面、
愛之助さん、段治郎さんともに素敵でした。

千崎弥五朗、ベテランに囲まれて遜色無く、
特に仁左衛門さんとの二人のシーン。声よし、姿よし、眼福!
仁左さまの隣で、しっかり芸を盗んで下さいね。

春調娘七草の曽我十郎、、、
先程の(勘平腹切り)悲劇の後を引かないような演目、
幸せな気持ちで帰れました。
段治郎さん、このような中性的な美しさも魅力です。
このまま、そっくり同じメンバーで同じ演目を
歌舞伎座でぜひ上演してほしいです~。
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おとみさんの松竹座観劇記2

2006-01-23 23:45:32 | 歌舞伎
byおとみさん

松竹座の演目はそれぞれ見所があります。
玉さまファンは十六夜です!桜姫のようにすごい変わってしまうところ、
清心と落ちぶれてしまっても幸せそうなんです。
玉さまも仁左さまと本当に楽しみながら汚れ役をしているみたいなのです。
落人のおかるを見た時 思わず笑ってしまいました。
仁左さまはやはり勘平がすばらしかった!

あれだけ、熱演してた浅草歌舞伎が幼く思えました。
ラブリンファンは義賢です。
立回りも綺麗で大きくみえました。
段さまとのやり取りは本当によかった!
孝太郎さんはお舟、一途に好きな人のために身を張るあの健気さ!

薪車さん 新田義峯、、、段さまかと思うようなオトコマエ!
思わず番付けをめくっているご婦人を見掛けました。
春猿さんともお似合い!段治郎ファンとしてはちょっと複雑!
がんばれー!と声援を送りたくなります。

竹三郎さん、存在感のある脇役。
おかるの母おかやが責め立てるのではなく、
何故に!婿どの?と言う気持ちがあらわれていた。
笑三郎さん、猿弥さん今回も芸達者ぶりを!
笑三郎さん、六段目のお才も内儀らしく言葉が使いがよかったですが
私は白蓮の妻お藤が好きです。
初役だそうですが、とても雰囲気がよかった猿弥さん
直美さんについて行かなくても本歌舞伎でいい味が出ていました。
甘さを引き立てる塩のように、悲劇を引き立てる可笑しさをだされていました。
最後の曾我五朗で凛々しいお姿でホッとしました!
これからも色々なお役楽しみにしています。

春猿さん、歌舞伎の綺麗な赤姫、傾城、、、
女性のほとんど負けてしまいそうです。
姉にさんま御殿のビテオを見せたら、イメージ狂うと
(ビデオを見せたことを)怒られてしまいました。
弟姫や待宵姫の春猿さんがやはり好きです。

弥十郎さん、12月は段治郎さんの代役有難うございました。
弥十郎さをは何時もいい人に見えてしまいますが
神霊矢口渡の頓兵衛はしっかり!極悪人にみえましたから
弥十郎さんもお役は広いですよね。
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2006年歌舞伎俳優名鑑を読んで

2006-01-20 22:52:36 | 歌舞伎
(立ち読みです、スミマセンm(__)m)

今日、全然別の本を探しに書店へ立ち寄ったら、
演劇界の別冊で、2006年版の俳優名鑑が出ているのを目にしました。
購入しなかったので、今、演劇界のHPやAmazonに行ってみたけど
まだ、紹介されてないですね。出たばかりなのでしょうか?
(演劇界のサイトに出ている『最新歌舞伎俳優名鑑』は黒ベースが表紙の、
今回目撃したものの一世代?前のもののようです。)

その中で、猿之助さんについての記事もあり、
石山さん(?)という方だったかな、
―動揺してしまってウロ覚えです―が書かれていたのですが、
2004年1月31日、茅ヶ崎文化会館―の書き出しを目にした刹那
一気に心拍数が上がってしまい、
そして、目の淵には涙が溜まってきてしまいました。

あの辛かった巡業の事が(特に後半の東北~北海道は。当時は実際の舞台の
様子は報告できませんでした。“会場”についてはお伝えしたけれど…)
そして、何故その後大阪入りされたの!?
絶対に安静が必要なのに…と胸の中で絶叫しながら、
泣いて泣いて眠れず、降板が決定されて、
やっと僅かに安堵したことなどの記憶が鮮烈に甦り、
この2年ずっとずっと待ってはいたけれど
でも、もう二度とあのような悲しく不安な想いを味わいたくないと
だけど、それは、私個人の想いで、舞台を長く離れて猿之助さんご自身は
どう、その現実を受け止められているのだろうと…

舞台という接点がなければ、友人でも家族でも、もちろんスタッフでもない
私(たち)は、まったくの赤の他人で、すごく遠い距離にいて。

今は、猿之助さんが日々、辛いことがなく
穏やかに過ごして下さっていれば、それが一番嬉しい事なのですが
俳優名鑑の記事を書かれた方が、猿之助さんは、今まで、果敢に精力的に
(使われている文言は異なりますが)戦われてきたのだから、
少しゆっくりと、蝶が花を楽しむがごとく、
人生を楽しみ、休まれるのも良い、というような主旨の事を書かれていて、
本当に、いろんな想いが交錯して泣いた。

また、かつてはサーカスと揶揄された宙乗りだけれど
昨年、一体何人の役者が飛んだか?
また、十二夜で大評判を取った鏡の演出だけれど、これも
すでに、猿之助演出で使われた手法であることも、きっちりと明記されていて
猿之助さんが、孤軍奮闘してきた軌跡についても記述されている事が
私は嬉しかったです。
また、「猿之助のDNAは受け継がれている」という言葉を目にしたとき、
最初、お弟子さんについて言及されるのかと思ったのですが、
そうではなく、もっと広く歌舞伎界の中に、
猿之助さんが希求してきたものが浸透しつつある、
という意味のことを述べられていて…

なんか、支離滅裂な文章ですみません。

2006年の1月31日は、私は新潟に居ます、猿之助さん!!
コメント

おとみさんの松竹座観劇記1

2006-01-20 22:12:44 | 歌舞伎
byおとみさん

昨日は、朝昼通しで見ました。
今日は幕見で源平布引滝を見てきました。
噂の戸板倒し、仏倒しもすごいのですが、
始めの義賢と仮の姿の折平こと、多田蔵人行綱とのやり取りが見たく、
後日行くにもかかわらず、幕見を見に行きました。
ラブりん、段さま!お二人のやり取りが素敵で、何回も見たい!!・・・
そんな気持ちで!(口跡がいいお二人、調子もいいのです!)

幕が開くと笑三郎さん、春猿さん、オモダカ屋美形腰元!きれいな始まりです。
折平の舅、妻の小万、子供の孫太郎(わかりやすい名前^^)が
折平に会いに来ます。待宵姫は打ちひしがれた様子、
春猿さんが健気な姫をやっています。
笑三郎さんもニンに合った奥方の役です。

小万の孝太郎さん、この役も夜の神霊矢口渡のお舟も健気な役です。
孝太郎さん!応援したくなりました!
・・・折平といっても人違いなのに
どうしてあそこまで義賢に尽くしあそこまで戦うのか?
・・・あまり考えないでおきましょう^^。
義賢は犠牲は自分一人でいいと、
それより源氏復興のため家族を逃がすことを考えます。
待宵姫は蔵人が守り逃がすことを・・・
二人は好き同士、もう見抜かれていたようですね!
待宵!いざ、行かん!
(?・・・そんな言葉と同時に手をぐっとつかんで花道を去ります。)
も~~う!絵になります!綺、綺麗過ぎ!

・・・夜の部では春猿さん薪車さんとツーショット
・・・美形(春猿さん)はいいなぁ~
小万さん!(夫は行方不明と言うのに健気に戦います)
黒御簾さん、付け打に合わせて踊るように敵と戦います。
見ていてもリズムもよく綺麗でした。
義賢も黒御簾、付け打、浄瑠璃に合わせて、豪快に綺麗に戦います。
スピーディーな様式美でもう皆さん釘付けです。

お決まりの戸板倒し、仏倒しはみんなの期待を一身にあつめて、
あ~毎日でも見たい!!
猿四郎さん、延夫さんも台詞のあるお役!うれしくなってきます。
緊張した中で、猿弥さん!悪者ながらホッと一息させてくれるお役です。

抜けているところがあるかもしれませんが、
明日から猿☆征される方に少しでも見所をしっていただけたらと・・・
私の偏見いっぱいの感想を殴り書きしました!

もう!義賢最期は愛之助丈のお役、まちがいないでしょう!!

幕見は10時前に着くと確実に券がとれます。
3階の5列目花道がかなり見られ、お椅子もよかったです。
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松竹座観劇報告

2006-01-20 01:31:23 | 歌舞伎
・・・観劇記、書けてません(/_;)

う~ん正直レ・ミゼラブルを14日の夜に観てかなり壊れ
(詳細はレ・ミゼラブルの舞台へ・・・って、こちらも言葉で自分の受けた感動を
描くことが難しくて、ほとんど観劇記の体をなしてないのですが…)

そして、翌15日松竹座昼夜、帰宅の都合で最後の舞踊だけが
観れないという、おもだかファン的には、メチャクチャ痛いスケジュール。
16日午後出社後、夜はグランドホテル観劇と
芝居三昧の日々ではありましたが。

(って文字どうり「観劇報告」で「観劇記」ではないな(~_~;)
マクベス初日までには・・・
そうそう、筋書は20日以降舞台写真が
入るとの事で、送料360円(だったかな?)程度で
送付してくださるとのそうで、頼んできました。

皆さまの松竹座報告も歓迎\(^o^)/

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訃報:戸部銀作さん逝去

2006-01-11 22:43:13 | 歌舞伎
先ほど HineMosNotari さんのブログの記事で初めて知りました。

asahi.com

猿之助歌舞伎の生みの親と言っても過言ではないほど
猿之助さんの舞台の軌跡には大切な方…
今は、あまりの衝撃に言葉が見つかりません。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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りゅーとぴあ能楽堂案内

2006-01-11 20:36:08 | りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ
東京公演分は、昨年には手許に届いていたのですが、
本日、「マクベス」新潟公演のチケットが届きました。
ので、松竹座もまだですが、
浅草以来観劇もしていないので記事も少ない折り(笑)
まずは、「マクベス」初日の開く
りゅーとぴあ能楽堂のご案内を。
座席図も見れます。

31日は午前中仕事してから行くので、どうぞ新幹線動いてくださいまし!!
寒冷地の鉄道は、雪には強いだろうと思っていたけれど
今冬の大寒波で秋田新幹線は止まりましたからねぇ~(~_~;)
心配だから、前日から行こうか?と同行者と相談もしていたのですが、
公演もない日のために、余分に休暇申請は出来ません…
3月も(個人的には4月も!!@レ・ミ)ありますからね~。

しかし、JR東日本の「驚値」シリーズは、ホント、驚きです(笑)
31日出発は最低料金よりは高くなりますが
この時期、新幹線往復とホテル一泊付いてナンと、
9500円から出てる東京(関東)ー新潟のプランがあるのですよ。
二名以上からの予約となりますが、私たちは三名で申込みましたけど
トリプルでもそれぞれシングル取っても、同金額!ということで、
更に、びっくり~。(←これは使うホテルにより条件異なるようですが)
たぶん、今までの猿★征で一番リーズナブルじゃないかと♪
(マイレージ使用時除く)

富山、秋田、青森、北海道と、過去
東日本おもだか巡業猿★征も致しましたが
新潟は未開の地(笑)なので楽しみです。
段治郎さんの故郷ですよね?残念ながら、
今回ご当地公演とはなりませんが。
以前の鳴神巡業の大楽が大分の臼杵で
「なんで大分市内じゃないの~?」と思いつつ、空港から大分に出てから
更にローカルの4両編成くらいの電車を乗り継いで
訪れたたことがありますが、そちらは春猿さんのご縁のある土地との事でした。

一部の友人の間では、今回のマクベス@名古屋
「バレンタイン公演」と盛り上がっているようです(笑)

さ、この『チケットを手にした時の喜び』のために
今年も、頑張って労働に励まなくては~。
コメント

雪之丞変化2006年、そして・・・

2006-01-04 22:36:25 | 歌舞伎
横内さんの1月4日の日記
なんだか、読んでいて心臓がバクバクしてしまいました。

猿之助さん…

真の意味での「新しい年」の到来を願っています
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新春浅草歌舞伎観劇報告2

2006-01-03 11:33:32 | 歌舞伎
踊りだけもう一度観たい!と思っていましたが、
(私が行かれる)今日明日とも三階は完売で、当日券も出さないそう。
昨日も、一階通路や後方など、置けるところには、
すべてパイプ椅子が出る大盛況でしたが
一日、40~50席を予定している当日券はすべて、
この一等補助席となるそうです。(3日現在、劇場に確認した段階では)

う~ん、こうなってみると、
やっぱり歌舞伎座の幕見というシステムは素晴らしい!

ロビーで、歌舞伎座をはじめ、パルコ歌舞伎、三越歌舞伎、
コクーンのチラシ等々を入手しましたが、
食指が動くのは歌舞伎座以外・・・
歌舞伎座には人間国宝、幹部役者の名前が連なっていますが
演目や出演の役者さんの名前を眺めているうちに
なにか、予定調和的な舞台が想像されて
(実際は、舞台はやっぱり生ものなので、ライブの空間は
想像上のものとは異なる、高揚感があるでしょうけれど)
記念の襲名興行だけれど、この先も観ないかも?
私には、その他のチラシの方が興味をそそられます。

今月は、松竹座&梅芸、マクベス遠征以外、
ほぼ観劇の時間は捻出出来ないと思うので、
国立も歌舞伎座も行かない(行けない)。
もし、時間が出来たとしたら、浅草再見に費やすでしょう(笑)

昨日の亀ちゃんの、お年玉ご挨拶でウケてしまったのが、
浅草のこのおめでたい初日のご挨拶で、
「この劇場は機構が不十分」というような事を、
キッパリ言い切ってしまったことですね。
浅草公会堂関係者の皆さんは、ギョッとされなかったか、
一瞬心配に(笑)なりました。
(ん?みんな大丈夫で、ギョッとしたのは私だけ?・笑)
亀ちゃんも、さすがに言い方が直截すぎた、と
瞬時に思われたのか(?)、その後、こういう仕掛けの多い舞台を
演るには、すっぽんもセリもないし、
具体的に、こうこうだからと説明していましたが。
筋書にも、そのような旨掲載されてはいますが、
これから、演じる役者さんが、肉声で観客を目の前に
コメントすると、ちょっとドス効き過ぎ!?なのでは~と
(私的には)どよめいてしまいました(~_~;A
でも後から反芻すると「らしいな~」と…

それは、別に公会堂に対して悪意のある発言とか批判では、
もちろん全然なくて、「事実」をそのまま述べただけなのですが、
日本人的(笑)心情を基準とすると、これから1ヶ月お世話になる
劇場について、イキナリ、不足発言!?って突っ込んでしまいました。
(この、あたりも猿之助さんとソックリ!!
悪意もないかわりに、おべっかも言わない。事実を正確&明確に述べる!)
プラス、そういう条件下で、これだけのモノを創りましたよ―!!
という自負も垣間見えて。

石川耕士補綴、藤間勘吉郎振付、金井俊一郎美術と
スーパー歌舞伎、猿之助奮闘公演並みの顔ぶれでの新演出です。
『浅草版:蜘蛛絲』初演!との口上。

鳴神でも、五段目・六段目でも、後見の仕事
或いは、同じ演者が、それとなくサポートする場面が
(たとえば勘平の髪を捌くとか)あるのですが、
この舞踊での、澤五郎さん、段之さんの仕事が一番
安心して見ることが出来ました(見慣れている、という事もありますが)
こうして、裏の手順を知っていて、
実際にすることが出来る人がいるうちに、
五十三驛や伊達十など、仕掛けの多いお芝居をどんどん継承して、
演じてもらいたいな~と思ったりもしました。

【追記】
「市川猿之助ファンの広場・翔」の過去のお便りのページ
以前の浅草での、亀ちゃんの「鳴神」と、
21世紀歌舞伎組巡業公演での「鳴神」の感想が寄せられています。
この時、亀ちゃんと笑也さんはご一緒に、芝翫さんに教わったそうです。
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新春浅草歌舞伎観劇報告1

2006-01-03 00:16:52 | 歌舞伎
本日、新春浅草歌舞伎、一部二部観て参りました。
まずは、一番印象に残ったことなど。

【蜘蛛絲梓弦―くものいとあずさのゆみはり―】にかける
亀ちゃんの意気込み、創作過程が
kamejiro.netの亀たよりの中で語られているのを読み
非常に楽しみにしておりました。
ご挨拶でも「神出鬼没」をご堪能下さいとの事だったので。
が、幕が開いて大道具・舞台面を一瞥し、澤瀉ファン的には
思わず笑ってしまいました。(出没ポイントや仕掛けが常套で(~o~))
そして終演後、友人らにも観劇報告と共にその旨メールしたり…

今、帰宅して筋書の亀ちゃんのインタビューを見てみると、
「工夫自体は既存の作品のいいとこ取り」との発言あり。
あ、常套は織り込み済みだったのですね(^^ゞ
勝った気になって(?)すみませんでした、と自主ツッコミ^^;

では、演目順に感想など。

【鳴神】

亀ちゃんは動いている時も所作が美しいけれど
静止している姿も、本当に良いですね。
花道でアイビキに座っている間の居住いが端正で
目には見えぬガラスケースに収まっている日本人形のよう。
特に一部は三階から観ていたので。

花横とかだったら、また、僅かな息遣いや
もっとリアルな肉体の存在感を感じたのかもしれませんが…

しかし、たまにチラリと見える表情は怖かったです
策略と観察の眼差し…
いや、花道からの出端では、その使命感を帯びた
毅然とした出で立ちも良いのですが、
黒雲坊や白雲坊が「竜女か天人(天女?)か」と
その美貌を形容しているあたりでは、
意志とか意図を持たない(ように見える・見せる)
透明感を漂わせた方が、
知性と共にその美貌が十分駆使されることが
示唆されるように思います。

鳴神上人に迫られてくだける処は
もう、一息タメがあっても良かったような気もします。
仕方話のあたりなど、全体的にテンポ上げてる?

獅童さんの鳴神は、ちょっと最初から破戒入っている?
と思ってしまいました(~_~;)野性味(!)のある容姿が、
俗世と無縁に修行して来た人には見えなくて損かな?
絶間姫もだけど、鳴神上人も結構、やる事が沢山あるんですよねー。
正直、獅童さんは、段取りでいっぱいいっぱいという感じでした。
(ただ、その余裕のなさが、劇中の
絶間主導の展開に リンクしているかな?)

亀ちゃんの絶間姫は、以前の浅草、松竹座、今回と
すべて観ていますが、テクニックとしては最初から上手かったので
(という言い方もおこがましいのですが)
あとは、やっぱり色香かな~。破戒の重要ポイントですから(笑)
演者によっては、メチャクチャ、色っぽい場面になりますよね~
乳探り!のあたりとか…。
コミカルな面白さと、客席が、しーん(笑)としてしまうような
男女の駆け引き(いや、絶間の方が、男女の機微についてはうわて過ぎ
“駆け引き”にはなってないか^^;)
結構(お互い)あっさりしていましたね~。

【五段目・六段目】

一部・二部の間が30分で、連続で同じ演目を観るのは
結構、しんどかったです。
が、やっぱり同日に観た方が、勘太郎くんと七之助くんの
それぞれの、勘平・お軽が比較できて面白いかも。

ご一緒にお父様に習われたそうですが
(本日、勘三郎さん浅草公会堂にご来場でした。)
表出するものは、各々の個性で異なっておりました。

★勘平

七之助くんは、ずっと高テンションで、
観ている方も肩に力が入ってしまい、どっと疲れました~^^;
当然「気の抜けた」芝居を観るよりは全然良いのですが、
ずーっと張ったままなので、力んでいるようにも見えてしまう。
本来なら、芯になる役者さんが、正しくリズムを刻み全体を調和させる
コンダクターでもあると思うのですが
かなり独走してしまっている感もあり@六段目

その点、勘太郎くんには、ちゃんと「芝居の間」があって、
七之助くんより、7~8分上演時間も延びたのですが、
逆に疲れず見物できました。
それにしても、勘太郎くんの演技、表情の出し方、台詞廻しは
「勘三郎さん」なのでした。

個人的には、勘太郎くん勘平、七之助くんお軽の
組み合わせの方が良かったです。

★弥五郎

これは、亀鶴さんの方が視覚的にはまる。
亀ちゃんは、この五段目の拵え、線がより細く映ってしまって
役柄のイメージと、ちょっとアンバランスに見えてしまう。
台詞や体現するモノは悪くはないのですが、
後の与市兵衛内での男女蔵さんとの並びや芝居の運びなど、
亀鶴さんの方が映りが良い。

★定九郎

こちらは、見た目的には、獅童さんの方がニンでしょうか。
道具の使い方などに、不安定な部分がありましたが
獅童さんが、今回されているお役の中では、一番良かった。
亀鶴さんも、緊張されていたようですが。
出番的には短いけれど、場の空気を変える印象的な役ですものね~。

源佐衛門さんや芝喜松さん、門之助さんが
青年たち!だけでは成立しない芝居を助けていました。

【蜘蛛絲梓弦】

今日二部(2日)は、芯の亀ちゃん一点集中で観てしまったので
再度、三階の席から全体を見たいな~とも検討中。

幕が上がった時から、せわしなく?舞台面を目検(爆)
ほぼ「四の切」的な構造なので、容易く
いろいろな事が発見できます。(澤瀉ファン的には)
一応「新演出」なので、今回は、
仕掛けというか、出没ポイントのこれ以上の詳細は控えます~。

最初の童での出は、からくりの茶運人形のよう。
でも、その生命感の薄い感じの動きが、異形っぽさを醸し出していて妙。
次は薬売りになりますが、この出は、もっと
「替わりました―!!」をアピールして欲しい。猿之助さんみたいに。
「どうよ~!!」って感じで出てきて欲しいのですね。
「ここ(早替わり)眼目です」って客席にきっちり周知するために(笑)
薬箱を外すところが、ちょっともたもたしてしまったので残念。

この薬売りが引っ込んで、番頭新造八重里に替わって出てくるところは
シンプルな方法だけれど、スピードがあったのと、
男から女へ、かなり造形も異なる(この八重里は、それまでの
登場人物?より、かなり生身っぽく出てくる)ので目を引く。
そして、観客も、だんだん「早替り」そのものが分かってきて
盛り上がってきていた。このあたりから、次はどうなるの~?
と積極的に客席も期待する感じ?

次が座頭亀市(笑)
あっ、ちなみに冒頭の童は熨斗丸、でした。
(それぞれの衣装の文様も注目!)
(でも、新着と使い廻し@松竹衣装?の差が・・・^^;)
この座頭の出は・・・(爆)

ここまでは、坂田金時の七之助くん、碓井貞光の獅童さんとの
絡みなのですが、早替りの本人は涼しい顔しているにも関わらず
お二人とも額には光る汗…
亀治郎オン・ステージにお付き合いするのは、なかなか大変?

その後、傾城薄雲となって頼光(勘太郎くん)と絡みますが、
この傾城はなかなか色っぽかったです。おおっと思いましたね。
ホンモノ(?)の女性を演じるより、
こういう化生な女の方が色気が出るかも~。
半身になって下手を指すかたち、
―ふだんも、亀ちゃんの手の使い方ってホント綺麗ですが―
つくづく、指す手が美しいなぁ~と見惚れてしまいました。

(この傾城と蜘蛛の精の鬘、亀ちゃんの身体全体のバランスを
綺麗に見せていて、とても良く出来ている。)

亀ちゃんと勘太郎くんのツーショットは安心しますね。
芸質の根本のところが合うのかな?テクニック的にも。

そして、最後は女郎蜘蛛の精となりますが、
これが、結構大きく見えた。隈取もチマチマしちゃうかな?
と思っていたけれど(船弁慶の時、幼い感じだったので)
なかなかカッコよく出来ていて迫力でした。
ぶっ返りが、もうちょっとたったか出来れば、なお可♪

しかし、勘平をやる勘太郎くんが「勘三郎さん」なら
亀ちゃんはやっぱり「猿之助さん」
もう、100万回くらい言っているけれど(笑)
目の効かせ方、配り方、演技術etc.
(上記に紹介した亀たよりの舞台裏話の表現の仕方も)

そうそう、二部のお年玉ご挨拶は、亀ちゃんでしたが、
一部で結構携帯が鳴ってしまった為か、演目解説のあと
「では、みなさん、ちょっと携帯を取り出して頂けますか?」と依頼。
客席の人々がバックから携帯を取り出し、手に持ったのを見計らって
「電源が切れているかどうか、確認して下さい」と
単に注意を促すのではなく、物理的にきっちり確認作業をさせる、
といったあたりが、ツボでした。行き届いております(^_^)v

追記:「企画・制作日記」に、勘三郎さんや三津五郎さんの
ご指導があったこと、舞台稽古の画像などアップされています。
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新年あけましておめでとうございます

2006-01-01 09:44:38 | 歌舞伎
昨年、ヤマトタケルの何度目かの再演と共に
開設致しました当ブログです。
多くの方にご訪問頂き、誠にありがとうございました。
また、コメント、TB、投稿記事を頂いた皆さま
重ねて御礼申し上げます。


言葉足らず、
または、過剰な想い入れで至らぬ点も多々ありますが
今年も、自分なりのペースで更新して行きたいと思いますので
引き続き、どうぞ、よろしくお付き合い下さいませm(__)m

劇空間が大好き!!という皆様に
多くの感動と、幸せな時間がたくさん詰まった一年であるよう
心からお祈り申し上げます。

2006年1月1日  yaya

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