ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

能楽堂シェイクスピアシリーズ「オセロ―」公演日程       さらに【再掲】!!@6月1日

2006-05-30 01:48:17 | りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ
衣装デザイナー時広真吾さんのHP@イベント情報に、
最新の公演日程と出演者情報が掲載されています。

すでにチラシも中日劇場には出ていたようで、
公的に告知されている内容ですが、
私自身はまだチラシを確認していないのと
時広さんのサイト及びFCからの案内は転載禁止となっているので
詳細日程等、現段階では当ブログではアップしませんが
上記サイトでご確認下さい。

【追記】メール添付でチラシの画像!を送って頂き、
    配役(掲載のある範囲)・日程確認が出来たので掲載♪

りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ第四弾「オセロ―」

作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
構成・演出:栗田芳宏
衣装デザイン:時広真吾(リリック)、ヘアメイク:佐藤圭、小道具:後藤信子
【製作】りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)

新潟公演:りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)能楽堂
8月22日(火)~8月26日(土)22日~25日19時(24日休演)26日14時
東京公演:梅若能楽院会館
8月28日(月)~8月31日(木)
28日19時、29日14時・19時、30日19時、31日14時

チケット料金:全席指定5000円(学生3500円)
発売日一般6月24日(土)
N-PACmate先行6月21日(水)パル先行6月18日(日)

チケット予約・お問い合わせ:りゅーとぴあチケット専用ダイヤル
025-224-5521

オセロー:谷田歩
イアゴー:植本潤
デズデモーナ:市川笑也

市川喜之助・山賀晴代・河内大和・荒井和真・栗田芳弘
横山道子・田島真弓・横山愛・塚野夢美・住田彩・塚野星美

【更に追記!】
りゅーとぴあのサイトでもやっとアップされたようですね。
公演概要
チケット情報
マクベスで魔女チームだった藤田ゆかりさんの代わりに
塚野夢美さんのお名前が…星美さんと姉妹かしらん?
とか双子ちゃんだったら面白いな~とか
栗田さん自身も出るのねぇ~とか(笑)興味は尽きません。

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新橋演舞場五月大歌舞伎:千穐楽観劇!

2006-05-26 01:02:08 | 歌舞伎
…というワケで多方面に不義理をし?一日演舞場に引き篭もり~。
なにか、すっごい久々に「歌舞伎を観た」気分になりました!

5月25日(木)

【昼の部】

『ひと夜』

昭和39年歌舞伎座以来の上演だそう。
前回はおとよを雀右衛門さんが襲名興行で演じられ、今回は芝雀さん。
福助さんが、昭和39年の…というお話をされていたのは
このお芝居の事だったのかしら?(ちょっと詳細まで記憶になし)

朝遅刻してしまい、最初の20分くらい観れなかったのですが、
気楽に見られる小品で面白かったです。

たぶん、殆どの方が未見の演目だと思うので、チラシから粗筋抜粋。

◆大正半ば。浅草に住む日蓮宗の行者田口(歌昇)の家に
おとよ(芝雀)がやってきました。おとよは活動(映画館)の下座
松太郎(信二郎)の女房ですが、夫の嫉妬に苦労し家を飛び出して
きたのでした。東京下町の長屋で繰り広げられる一晩の出来事を通し
庶民の哀歓を描き出します。

おとよは行者の田口をくどかんばかりに、自分の悲運を嘆き一緒に
出奔しよう、くらいの勢いで迫るのですが、夫が迎えにくると
あっさり豹変。そのあたりをコメディチックに描いていきます。
トークで福助さんが「信二郎ヘンだよね~」と言っていた意味、
この演目を見て了解!(笑)

役作りがヘンなのか、彼自身がヘンなのか、そのトークでは
何に対しての「ヘン」かが不明だったのですが、
この「松太郎」のキャラが変!!なのでした(爆)
信二郎さんはその「変なヒト」を忠実に演じているだけです。
ヘンな信二郎さんを見れただけでも収穫!!

『寿式三番叟』

千歳の種太郎くんが、なかなか丁寧に踊っていて好感。
亀ちゃんは本領発揮!と云ったところで、正直
染五郎さん、亀ちゃんと踊ることで損してるかもしれません。

今月、演舞場に通い詰めている友人@播磨屋贔屓からの話では
亀ちゃんの三番叟は評価が分かれてるみたいね、
振りが大きすぎて儀式性から逸脱してるのでは?
という意見もあるみたい…との話も聞いていたのだけれど、
実際大きく動いているのは染五郎さんの方。
亀ちゃんの方が振りは小さい。
でも、動いてない亀ちゃんの方が、空間を大きく捉え迫力がある。
染五郎さんの方が、物理的には身体も大きいし所作も大きいのに
小さくまとまってしまってる。

私は、春秋座杮落しですごいことになっていた舞台が
亀治郎三番叟スタンダードなので、
所作板さん、25日間ご苦労様(~_~;)…と言いたくなるほどの
(ホント、割れるかと思いましたよ。てか、割ってないですか?今月)
ダイナミズムに逆に、プリミティブな祝祭性を感じます。

ちょっと凄いものを観ちゃったな!という感じで、
客席の拍手も大きかった!!
本来は昼夜とも三階席だったのですが友人の好意で
この演目は桟敷で観劇。
間近で、素晴らしいエネルギーの放出を目撃し感動。
内面からも、どんどん溢れ出てくるものがありましたねちゃん。

ちょっとアレ?と思ったのが、傅左衛門社中の鼓。
冒頭、しばらくの間、三人の音が合ってなかった
というか、鼓があまり鳴ってなかったような気がする。

…と書いてるうちに眠くなってきた~続きは後日。

あ、あと、亀ちゃんのお七@人形振りについて簡単報告。
これはですね~意外と出来てませんでした。
器用なところもあるから、無難になんでもこなせるヒトだろう~
と思っていたのだけど。
自分から動いちゃってるんですね。
ほとんどの部分で「遣われて」ない(笑)

ま~私も、直近の(人形振りの舞台の)記憶が、
玉三郎さん、勘三郎さんの妹背山や日高川だったりするので
比べてしまっては酷ですが。

*        *        *         *      
 
実は、この三番叟観ながらボロボロ涙が零れてきてしまって困った。
西桟敷だったので、(ん?演舞場は西とか言わないんだっけ?)
最初の出端では、亀ちゃん(染五郎さんもですが)顔が殆ど見えなくて
そのまましばらく客席を背にしてしまうでしょう?
拵えをしてもらって、ぱっと客席側に向いた時の顔が
あまりにも猿之助さんそっくりで。
パルコのときは、そのそっくりさに笑ってツッコミいれたのだけど
踊っている姿を観ているうちに、やっぱり表出の仕方とか
踊りや演技の質のありかや、何か根源的な部分で似ているのだな~とか
これは、ホント、個人的感傷で泣けてきた。

もう、猿之助さんの不在にはだいぶ慣らされてきたかな~と
思っていたけれど、リアルに切ない想いが甦ってきてしまった。

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女形の夕べ(3)

2006-05-24 01:41:40 | 歌舞伎
(澤瀉ファンなもので、どうしても亀ちゃん
についての件が、一番鮮明な記憶として残ってる模様…)

え~そして、役者さん宛に質問のある方は書いて下さい、と
事前に用紙を渡されていたのですが、
私が書いた質問は、「海外公演が続きますが、亀治郎さんは
語学の方は如何ですか?暁星のご出身なので、英語よりむしろ
フランス語の方がお出来になるのではないでしょうか?」と
いったようなモノだったのですが(自分が書いた質問の文言さえ
うっすら忘れている…(ーー;))

フランス人の先生がいらしたので、
フツーにフランス語を喋っていたけれど、卒業して使わなくなったら、
全然喋れなくなった…そう。
猿之助さんも慶応大学時代、フランス語の成績が非常に良くて
教授からフランス留学を薦められたという話を聞いたことがありますが。

大学受験のとき、猿之助さんに相談したら
「東大か京大か早稲田か慶応か青学」しかダメと言われたそう。
(青学も仏文に強いからかな~?)
福助さんの「造形大は?」とのツッコミに(いや~澤瀉的に
コアなツッコミありがとうって感じですが、たぶん、
逆に福助さん、芝雀さんファンは、何?って感じだったのではないかと)
亀ちゃんハッキリ、「当時はそんなに偏差値の高い大学ではなかった」
みたいな事を言ってましたね(~_~;)
「今は凄くいい学校になりましたが」とここはフォロー入ってましたが。

猿之助さんが上記5校を薦めたのは、ブランド大学だからということではなく
どうせ大学に行くのなら、遊んでいるんだか、
なんだか分からないような大学生活ではなく、トップレベルの学校で
きっちり学問して欲しいという示唆だったと思います。
この受験に関するお話は、囲む会で猿之助さん側からも
亀治郎から相談があって…ということをお伺いした記憶があります。

猿之助さん、結構、亀ちゃんのこと折々にお話して下さいました。
表面上、一見そっけない言い方(身内のことだから)でしたけど、
凄く可愛くて(単に甥っ子というだけでなく、芝居のテクニックもあるし
頭脳明晰で、論理的な話も通じる相手と認めているからでしょう。)
自慢で仕方ない、というのが伝わるような感じでしたね。

5月末から6月の中旬にかけて、海外公演があり、
ロンドンではサドラーズウェールズ劇場ですが、なにかその
あたりの話題も出てました(ってここまで引っ張りたくての
質問だったので、自分的には、まんまといい感じの展開でした♪)

何度か、このブログでも紹介させて頂きましたが、
87年の猿之助訪欧公演で、私もサドラーズウェールズは日々通いました。
(後日、画像をアップしたいと思います。パリはアップ済み。
カテゴリー海外公演をクリックしご覧下さいませ)
そう、福助さん(当時児太郎さん)の静御前で観倒したのでございます。
カテコで、客席に投げキッスをされた姿も瞼に焼き付いております(笑)
27歳の福助いや児太郎さん、が、
今や「児太郎さん」の父だなんて~!!と、
ふっと自分も年を取ったのを忘れ、感慨に耽ってしまいます…

福助さん、亀ちゃんのロンドン公演や来年のパリ公演のこと
羨ましがって(?)る感じだったかな。

あと、どうしてそういう話題になったのか忘れましたが、
橋之助さんちの国生くんの食欲がすごいことになっているらしい。
福助さんが楽屋で一緒になった時に、国生くん、出番終わってから
カツ丼などがっつり系のご飯を食べていると。
楽屋入り後もハンバーガーとか食べているにも関わらず~。
で、あまりに楽屋での食べっぷりが凄いので、
「朝は食べて来ないの?」と聞いてみると「食べない」と。
そっか~食べないのか~と納得していたら、
「朝はおにぎり2個とベーコンだけ」との言質(笑)が追加。
それは、朝ご飯ではないのかっ!?と、たぶん、会場の全員が
突っ込んだと思います…

最近、目撃してないので不明ですが、
澤瀉チームが三国志の出で立ちで出演の俳優祭のとき
歌六さんちの米吉くんもすごいこと(体格が)になっていて、
驚きましたが…

でも、七くん、勘太郎くんのようにお年頃になったら
すっきり痩せるんではないかな?という甘い観測もあり
そんなには心配してません。
現在の子役さんたちのふっくら具合。(って別に自分が心配せんでも…)

そうそう、三谷さん、研辰のときの福助さんの
「あっぱれじゃ」がお気に入りだそうで(私も!!)
大河の時に、是非科白に盛り込みたい!!と考えたのだけど
やっぱりNHKだし、大河だし、天皇だし…と最初は
どうよ?(ーー;)無理でしょ?と思ったらしいのですが、
うま~く取り込んでしまったと。
いや、オッケーでしょう!「あっぱれじゃ」
天皇だし(笑)

あ~まだ取りこぼしてる話題も多々あるような気がしますが
とりあえず、能力の限界に来ました。
また、ひょこり追記することもあるかもしれませんが、
本日はこれぎり~

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女形の夕べ(2)

2006-05-24 00:52:21 | 歌舞伎
…と言っても、二回目の5月12日に参加したワケではありません。
そう、5月7日にアップした「女形の夕べ」@5月6日の続きでございます。
半月以上も経過した今、記憶が曖昧っていうか、
もしかして創作しちゃってたらゴメンなさいm(__)m
(ってゴメンで済む話では…(~_~;)。するな創作!)

ホント、このトークショー参加して良かったです。
フランクなトークだったけれど、歌舞伎への興味を引き出してくれる内容で
舞台が観たい!!という気持ちを盛り上げて貰いました。
「NARUTO」と「雪之丞~」で終わってしまう予定の今月でしたが、
演舞場楽に昼夜観劇することになりました!!(すまん会社)

前回以上にトークテーマ?は順不同~。

ものすごい脈略のないトークが展開中
(福助さんが、ヒトの話の腰を折るので、会話内容が飛び飛びに(~_~;)
いや、それぞれの話自体は面白かったのですが)
ちょっとマズイ?と福助さん
または司会者←殆ど司会してなかったけど―が、この夜いちばん
「女形の夕べ」らしいテーマを振りました。
(ん、客席からの質問用紙だったかな?)

『女形の心得は?』
福助さんは、歌右衛門さんに言われた
「動かず芝居をする」という回答。
亀ちゃんもなんか言っていたような気もするが
たぶん、特にない、みたいなそっけない答えだったような記憶が(~_~;)
あ、でも、女形は大変!!って言ってたかな。
すし屋のお里なんか大変だよね~と三人で納得してた。
(私は、揚巻とかウン十キロな“重い”衣装が
女形の“大変”の筆頭かな~と思っていたけど。
揚巻もだけど並び傾城とかね。動かず喋らず!みたいな。)
芝雀さんも、そう急に聞かれても~という反応だったかな?

女形関連でウケたのは、
福助さんが、自分は結構若い頃から年増の役もきたのに
お兄さん(芝雀さん)はいつも可愛い娘役ばかりで~ぶりっ子!
と発言した時に、芝雀さんがさら~っと
(ウケ狙いというワケでは全然なく)
「それを言うなら父(雀右衛門さん)こそ“永遠のぶりっ子”」と(゜o゜)
場内核爆!!!

雀右衛門さんは、ほとんど老け役をなさったことがないそうですが、
以前、老け?年増?な役をされた時に(それが昼の部の切の演目だった)
夜の部の序幕では、石切梶原の梢をされたそうで、昼の部の際に
他の役者さん(←何方か忘れました。こんなこと言えそうなのは
勘三郎さんくらいかしらん^^;?)が、
「今はこんなだけど、あとちょっと経ったら白く塗って出てくるんだよ」
とアドリブ突っ込んだ時に、
「そっちが本当の私です!!」と舞台で本気で?怒り出されたとか。
しかも、この話を息子の芝雀さんではなく、
福助さんが語っているのがツボ。

福助さん、本当に、記憶力が良くてというか、
やっぱり「芝居小僧」なんでしょうね!!
『何年のなんの芝居』ということを、誰がナニを演っていたまで
自分のことでなくても、
びっくりするくらい良く覚えていてぱっと出てくる!!
私、そういうのは猿之助さんで慣れてはいるのですが、
趣味歌舞伎、仕事歌舞伎な猿之助さんが特別なのだと思っていたのです。

雀右衛門さんのことだったと思うのですが
昭和39年のなんの芝居の何々みたいな話もされて、
え?福助さんって、確か昭和35年生まれでしょう?って驚愕~!
共演していたとしても4歳。4歳の時の記憶!?
していなかったとしたら、
なんで、そんな昔の芝居のことまでインプットされているの!?と。

といった感じで芝居のアレコレを本当に楽しそうにお話になるので、
あ~芝居って沢山観ておくと、その観ている瞬間もだけど
後々も、ああだったね、こうだったね、と楽しめるよね~と
つくづく思い、あ~やっぱり歌舞伎の舞台観たい!!観続けたい!!
と思わせてくれたのでした。

女形不足というお話も出てきて
(澤瀉観てると女形さん充実してるので、
私自身はそうは思わなかったのだけれど)
亀ちゃん、七くん、勘太郎くん、菊之助くんのように、
兼ねる役者が増えて、それはそれで悪いことではないけれど
芝雀さんや福助さんのような真女形が特に若手は不足とのことでした。

『生まれ変わったら(別の人生があったとしたら?だったかな)
何になりたいか・したいか』

福助さんは、真っ当に?(軌道修正狙いか・笑)「歌舞伎役者」
と答えておられました。
芝雀さんは「そんなのわからない」と素のお答え(~_~;)
亀ちゃんは役者でなく(役者は大変だから、だそう・爆)
劇団の運営をしたいそう。ああせい、こうせい言って好きな芝居を
作りたい?(って猿之助さんの言いそうなことやん)
四季とか?という福助さんのツッコミに、浅利さんより上手くやります、
と相変わらず謙譲・謙遜の美徳なしの亀ちゃんでした(←誉めてます)

一時、LKに出たいとボイトレまでしていた亀ちゃんですが、
何故かそれはもういいらしい。

あと、中国に凝っていたよね~という福助さんの振りに
今は中国でなく、アメリカものとのことで、
大統領の陰謀(違う?)かなにか読んでるらしい。

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雪之丞変化2006年雑感2

2006-05-19 23:26:25 | 歌舞伎
貸切日に、かなり巻き巻きで演ったら、二十数分短縮だった模様~
という話を友人から聞き、ふーん、そんなら、いっそ毎日巻いたら?
と思ったのですが、笑也さんのブログによると、
以降、テンポアップされてるようですね。

この水曜日辺りから週末にかけて、再観劇や、初観劇の友人らから
感想が入りましたが、概ね好評。
やりくり出来れば、私も、このテンポアップバージョン観たいです。
(が、もう無理。8日に名古屋より帰京してから、
来月3日土曜日まで、週末も休みなしで働くのだ~!!
今日も、3時間半残業だ~!!←ヤケクソ)

っていうか、絡むワケではないですが(てか絡んでる?・笑)
横内さんの日記によると、舞台稽古の段階で、
(いや、ホンを書いている段階で?)

>芝居としては、問題もあるとは思うんだ。
>長くて、テンポが出てないとこもまだまだたくさんあるし。

ということに気づいていたなら、何故、初日までに
ちゃんと練り上げておかないの?という素朴な疑問が…。

『創造の精神』『創造へ向かう姿勢』と書いているけれど、
過去演じた時以上に斬新には見せてくれなかった。

演出の部分で、私が一番ダメだったのは、火幕の使い方。
え~ここで使う?と思った。というか、とりあえずコレ
使っとけばいいか~なのか?みたいに思ってしまいましたよ。
すでに、見知っているもの以上の何か
(手法は同じとしても、“見せ方”のインパクト。
例えば、三国志の関羽篇で“水入り”というスタンダードな
手法を、あの“見せ方”でカタルシスを与えたように。)
が、この舞台にはなかったな~。

コップにちょうどいっぱいの水は注いだけれど
そこから、溢れ出すほどの何か、はなかった。

先の感想に、江戸時代に入ってからは落ち着いたと書きましたが
(実際客席で「やっぱりこういうあたりがしっくりくるな~」
なんて、思った。)でも、逆に、これくらい出来て当然!とも思った。
過去から現在に至るまでの、彼らの多くの舞台に想いを馳せると
もう、これくらいの事は出来て当たり前なのです。

役者さん、ひとりひとりは悪くない。
むしろ、現代人と江戸の人、それぞれ健闘しています。

この不足感は、なんなのかしら?

いろんなメッセージを発しているけれど、なにか
チグハグなあたりかな~。

自殺はイカン!の反面、浪路も、雪之丞も自害だし
命は大切に!のメッセージにも関わらず
忠義や義理や意地のためには、仇討ちも殺戮もアリ。
(↑この辺りの方が、エンターティメントとしては完成度が高い
のがなんとも…)
死ね死ねの連呼や、生きろ~の咆哮は、かなりのスベり感で…

横内さんの脚本って、龍神伝でもヘンにエコロジー(?)な
思想織り込んだりして意味不明だったのだけど
こういう中途半端なメッセージの出し方が
エンターティメント性を殺いでいるような気がする。
小劇場ではいいんでしょうね。きっと。
「僕から君へ伝えてたいことがある」的に
メッセージが矮小化されるのは。
(まあ、横内さん、『高校演劇部(員)』の“カリスマ”だからな~(ーー;))

√昨日は今日の昔なり~

とあるように、“今”をやろうとすればするほど
駿足で古くなる。

段ちゃんのライダー姿はメチャクチャカッコイイけど
自殺の動機が弱すぎです。なのにクドすぎ。
(“だから”クドすぎなのか?なんで自分が死を選ぶのかの説明が。
ホント、ここ科白というより“説明”だった^^;)

日本人宇宙飛行士が実際NASAで訓練を受け宇宙に出ている現在、
彼らが如何に高い知性と強靭な精神を持っているか、
何年にも渡りハードメニューをこなし
それでも、自分がクルーに選抜されるとは限らない。
バックアップ要員となる可能性も十二分に理解し許容している。
―ということを、私たちは知っている。
自分個人のプライドや“個人的な挫折感”みたいな
それこそ矮小化された想いではなく
共通のもっと崇高な目標や理念、“夢”に尽くす人たちでしょう?
自分がもし、シャトルに搭乗出来なかったとても
毛利さんも向井さんも若田さんも「死」なんて選ばない。

ごく身近にありえない職業の人物を設定した方が
物語りしやすいと考えたのかもしれないけれど
逆に、動機設定が甘くなってしまった。
いっそのこと、市井の庶民にしておいた方が、スムースだったかも。
(先日も、通勤路線で“人身事故”(ーー;)が…)

なので、いくら「さあ、これから物語始めますよ」
という前提だとしても、あまりにも弱い導入で説得力に欠ける。
描かれている現代人にリアリティがなさ過ぎ。
逆に江戸人の方がリアルに存在してる、生きてるよね。

ま、これは、イマイチ「感動した~」で終われなかった理由を
アレコレ、自分検証しているだけですから、
楽しんだ皆様は、ココ楽しかった!面白かった!を是非、お寄せ下さい(~o~)

言いっぱなしご容赦!!

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雪之丞変化2006年雑感

2006-05-11 01:01:41 | 歌舞伎
う~ん感想の前に雑感です(ーー;)

中日新聞

中日スポーツ

横内さんの日記

帰京後、これらの初日記事や、横内さんの日記読んで
ちょっと、どんよりしてしまったワタシです。

初日に、幕内のお客様の「ご招待」というのは、常の興行でもある。
また、製作関係者がロビーに姿を現しているのも、
初日らしい気分が盛り上がるし悪くはない。
しかしながら、今回の中日劇場の初日、
妙に雰囲気違うなぁ~と思っていたら、
地元の『政財界・文化人』三百人!!ご招待だったのですね。
その他にも団体観劇も入っていたようです。

そして、話は飛びますが、「リピーター割引」
12000円が9000円!!
太っ腹というかヤケクソな割引っぷり…
事前購入で複数枚すでに手許にある人は恩恵を受けられない、
真っ当に沢山チケット購入してるファンほど、ワリを食うシステムです。

基本的には、役者さんを応援するということの第一義は
(私は)その役者さんの名前で、チケットを購入する・捌くこと
と考えています。だから、定価で後援会から切符を求めることが、
フツーの事だとは思ってますけれど、
それにしても、この割引率の高さと招待客の数!
初日は、新幹線代・宿泊代かけて猿★征してくる御贔屓さんも多く、
また、中日・楽日と複数回の猿★征を予定しているファンも
たくさん知ってますが、そういう、熱心なファンほど、
全くサービスが付加されない現実。
(いや、勝手に好きで観に来ているんでしょう?と
言われればその通りではあるのですが…(ーー;))

そして、横内さんの日記。
お客さんがどう感じようとどうでもいいみたいな記述。
(どうでもいいとは仰ってませんが、
私が語感から、記載内容全体から受ける印象)

横内さんの作品からは(澤瀉に当てたものでなくても)
なにか「僕の失われた青春」的なものを感じるのですが
(外に向けてというより、インナーに向かっていく感じ)
澤瀉一門が、小劇場的な発想~分かる人だけが、
分かってくれればいい的な~芝居をやってはダメです。
猿之助さんは、いつも、自分のメッセージもきっちり内包しつつ
分からない人にも分からせたい、より多くの人に届けたいという
普遍的な芝居創りをしていましたよね。
(だから、100万人単位の動員も可能だったのだと思います。)

う~ん、なにか舞台が懐古調…と感じたのは
―横内さんの日記、一見、前向き風なこと書いてるけど―
バリバリ、ホントに、ノスタルジーやってたんですね。納得。
正直、上演が決定された段階から、何故雪之丞?と思ってましたが。

勘三郎さんのように、大劇場でも十分集客出来る役者さんが
どうして、コクーンだったのか?
決闘!高田馬場にしても、勢いのある花形三人で、もっと
客席数の多い劇場でもペイ出来たであろうに、
何故パルコだったのか?
どういう空間で、どういう芝居をやるのか、
その意味や意図を、がっつり練り上げての公演だったと思うのです。

初演の雪之丞も、そういうパワーを孕んでいたのではないかしら。

今回の雪之丞が斬新ではなく(脚本が)中途半端な感じがするのは
前向きなのか後ろ向きなのか不明な
この横内さんの日記のコメントで、よく分かりました。

9日にうっかり(笑)「NARUTO」観に行ってしまいましたが、
アニメ?ジャニーズ?なんて思っていたけれど、
ターゲットも主題も明確で、きちんと意味の伝わる
(大人にも子供にも)お芝居に仕上がってたので、
今回の雪之丞に想いを馳せるたびに、
なんだか、もやもやが晴れません(ーー;)

まあ、甘いダメ澤瀉ファンな自分…的な立場(ってどんな?^^;)からは、
とにかく、中日の営担さん、席埋めて下さり、
華やかな初日をありがとうございます!!とか
思ったりもしているのですが…

ということで、女形トークと雪之丞観劇の続きは
週末くらいでしょうか…
週末も働くのですが、さすがに日付変更線の前には
帰宅できそうなので。

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雪之丞変化2006開幕!!

2006-05-07 20:34:34 | 歌舞伎
スーパー歌舞伎でのメッセージは大丈夫だったのに、
この雪之丞、初演時、私は結構、引いてしまったのでした。
以前にも書いたような気がするのですが、
「御曹司はゴルフでもしていろよ」という台詞に
そこまで言わせる?と、ちょっとダメだったんですね。

思想とか理念の対立とか、そういうことで
ぶつかり合うということなら、いくらでもオッケーですが
なにか、これって、八つ当たり的というか、あてこすりというか
すごくフェアじゃない感じがしてダメでした。

雪之丞初演(90年)当時は、仕事が本当に忙しくて
お芝居もほとんど観に行けてなかった頃だし、
たぶん、1回くらいしか観てないかな?
(でも、今回の上演決定の際、過去のチラシとか
ファイルを探したとき、半券が2枚くらいあったような気もする)
今日、中日劇場で初日を観て、あれ?こんな筋だったっけ?
(今回のために書き換えられた部分は除く↑)と思うような処と、
断片的だけど、しっかり記憶に残っていた箇所がありました。

前回ダメだった(←私が)DJシーンは、
ネットの自殺サイト、となっています。
DJシーンも、90年代の芝居にしては、
70年代チックな設定だな~と思ったけれど、
ネットシーンも、なにか語る内容は70年代チック。
頑張ってネット用語な台詞廻しだけれど。
いや、もっと古く60年代ころ(加藤和彦さんの青春世代?)でも
オーバードラックやリストカットでの「自殺」は若者の間に
あったから、2006年の「今」でなく、
なにか、この自殺願望の若者たちとブンタ
(自殺を止めようとするトラック運転手)とのやりとりは
懐古的な印象を(私は)受けました。

ちょっと小劇場系のソレって感じのお芝居(演技という意味)
を、歌舞伎組(六人だけでなく、一門の役者さん含み)
がやる必然があまりよく分からないけど
シンプルな感想では、ユキヒコの段ちゃん、
フツーにカッコ良かったですけどね!!「自殺サイトの人」たちも。

離島の老看護士さん、老救急隊員(なの!?)も
すごい設定でびっくりしましたが、演じてる人たちが
みな楽しそうで、それが、役柄の
「年を取っても前向きに生きている」に通じてもいます。

個人的に落ち着くのは、やっぱり江戸時代に入ってから。
芝居も、すとんと腑に落ちてくる。
まあ、闇太郎の存在があることで、かなりSFファンタジー的な
甘い要素も入ってきますが、人間は「物語」を必要としている
というテーマも含まれているので、
このお芝居がリアリズムだけで描かれてないのは、
物語必要と語るそばから、それを提示しているという
ウィットを、ワタクシは密かに感じています(笑)
(脚本家という職業が必要とされる、横内さんの自己肯定とか・笑)

役者さんたち、演技そのものとしては
みなそれぞれキャラが立っていて良かったです!
段治郎さんの鷺娘は、ちょっと身体が女形になって
なかったかな。雪之丞ではなく、雪太郎(具体的役名は
プログラムに表記されてないけど、この字でオッケーかな?)
が踊ってたような…
あと、ラスト、自害した雪之丞を迎えにくる浪路
笑也さん、こういう象徴的な役は得意のはずだけど
表情が、すでに、タカミヤチックでした…
化粧同じまま替わらなくてはならないから、
難しいとは思いますが…

大変だな~と思ったのは、右近さんの宙乗り。
宙乗り史上、もっとも簡素な拵えだったのではないでしょうか?
あの、何も装飾されない、ほとんど素に近い扮装で
あの飛行距離を見せ場として持たせなければいけないのは
ホント、大変だと思います。
最初の頃、チラっとアナウンスされた、「3人宙乗り」
@闇太郎の星へ飛ぶ場面、でも、よかったのに~とも思いました。
いや、右近さん、すごくよく頑張って持たせてましたけど。

装置というか大道具、非常に良かったです!!
これは初演当時から、評判良かったんですよね。
私は、その時は、そんなに思わなかった(というか
芝居に入り込めていなかった)のだけど、
今回、つくづく、よく出来ているセットと感心!!
「橋」の使い方が、とても効果的。

脚本自体の感想としては、
シミジミとしてしまう科白もあり良かったのですが、
やっぱり説明過多な部分もアリ。
もっと削ぎ落とし(←主に科白の問題)た方が
逆に、深く届くような気もします。

音楽がね~これが、ヤマタケ&パート3!
使ってますよね?(笑)
いや、すでに、加藤さんの楽曲「合方」ですからいいけど。

今日、同じく遠征だった子たちのツッコミ&レスが
面白いので一部紹介。みなベースには「愛」があっての発言なので
怒らないように(←誰に向かってのエクスキューズ?>自分)
帰郷の新幹線車中から、皆様みそカツ弁当食べたり
ビール飲んだりしながらのメールです(爆)
(私は明日まで名古屋です。)

※離島の無線LAN接続についてはどうなのよ?
※無線LANじゃなく、AirH(←でしたっけ?)とかの
 モバイル用カード使用してたんじゃない?
 携帯の中継局は、たぶん、夏に釣り客がくるから設置されてるんだよ。
 今は、沢に下りなきゃたいていの山で携帯通じるから 海でも同じなんだよ。

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女形の夕べ

2006-05-07 03:04:45 | 歌舞伎
◆中村芝雀丈、中村福助丈、市川亀治郎丈の三人によるトークショー◆

5月6日(土)、5月12日(金) 21~22時。
新橋演舞場地下2階「ラウンジ東」

会員2500円 同伴・一般3500円
定員150名、各後援会50名まで。お問い合わせ:各後援会

ということで、一般3500円也~で参加。
メチャクチャ面白かったです。司会の(なのか?)福助さん(爆)
いや、予測はしてましたけど、喋る喋る喋りまくる~!!
意図しないボケっぷりの(←失礼!!)芝雀さん。
いや、ボケているのではなく、おっとりとしたご性格なのか。
或いは、単に福助さんとはテンポ違うだけかもしれませんが。
ほっとけば、たぶん、やっぱり喋り倒すタイプの亀ちゃんは
本日は先輩お二人に挟まれ、お行儀よくちんまりと(笑)
(あ、別に普段が行儀悪いってことではないですが)

すでに、眠くて記憶があやふやですが、明日から中日遠征なので
只今のうちにアップ。怪しいところは参加の皆さま、ご指摘を~。

まだ、演舞場観てないのですが(って観れるかしら今月。
自分のスケジュール的に、歌舞伎座も演舞場も今月無理かも…)
亀ちゃんが切りギリギリまで出演なのかな?
まずは、芝雀さんと福助さんお二人での登場でした。

自由席だったので、同行者と雛壇上の椅子三脚を眺め、
澤瀉ファン的には、亀ちゃんがどこに座るかによって
自分たちの席も決めよう…と言っていたのですが、
やっぱり一番先輩の芝雀さんが下手(←食堂入り口より一番遠い)
真ん中が福助さん、亀ちゃん上手じゃない?と。
では、自分らは亀ちゃんの様子が見やすい、下手に席を取ろう!
と、一応、こういう事をチマチマ(笑)考えるんですね。

ところが、芝雀さんが下手に席を取ったのは想定内(←まだOK?)
なのですが(何気にやっぱり福助さんが、どうぞ、と勧めていた)
福助さんは「亀治郎座らせよう~」と真ん中を空けて
上手の席へ。お陰で私は、福助さんのお顔がよ~く見える
ポジションとなりました。(いや、いいのですが(~_~;))

芝雀さんは、きっちりスーツにネクタイ。
福助さんは白いジャケットにラフな黒いシャツ。
ご自身で、服装見ても分かるように、この統制のなさ、
自分ホストみたい~と自主ツッコミされてました。
その話術で「接客業」十分イケます。
も~お兄さんはきちんとしてるのに~とかなんとか
洋服ネタで引っ張る福助さん。
「僕は、これ(スーツ)でなければ、ユニクロしかないですから。」
との説明をする芝雀さんに、すかさず、
「“しか”って、それじゃ、ユニクロ悪いみたいじゃないですか~」
と返す福助さん。
「いや、悪いということではなく、ユニクロってカジュアルでしょ?
こういう場に着てこれるような、中間の服がない(からスーツになる)」
と、真面目に返す芝雀さん。いじり甲斐のありそうなキャラです(笑)

そして、そこから唐突に、芝雀さんを新婚さんとご紹介。
奥様は和装小物のプロデュースをなさる方で、
お教室も開いているとのこと。
「お兄さん、なにかあっても左団扇でいいですね~」と
(奥様がビジネスを展開されているという意味で)
「女形の夕べ」最初のテーマ(!?)は、
福助さんによる芝雀さんのヨメ紹介トーク!!
いきなり、新婚・奥様ネタで、予測してなかったのか
ウッ!と詰まっていた芝雀さんも、福助さんが弾丸トーク
している間に態勢を立て直したのか(笑)
「(福助さんが妻を)気に入って頂けた様で嬉しいです。」
と切り返したところで、場内爆笑。

そんな、フランクな雰囲気のスタートに和みまくりました。

10分くらい?遅れて、亀ちゃん登場。
お二人も(っていうか福助さんが)聴衆も
亀ちゃんがどんな服装で来るか期待大。
(フェイントで浴衣だったりして~!と、自分予測)
白のラフなジャケット(スーツタイプではない)に
淡いイエローグリーンのシャツ。ネクタイなし。
真ん中に着席するよう言われても、特に躊躇もせず(笑)

っていうか、やっぱり歌舞伎の役者さん見てて
いつも思うことですが、上下の関係って
年齢で明確にはっきりしてますよね。
それが、お仕着せのキツキツな感じでなく、自然体で
先輩に言われたことは、すっと受け入れる、みたいな。

何故か先輩より後輩二人がラフな服装であることに
拘泥する(笑)福助さんは、女形は意外とその辺り適当。
立役さんの方がきっちりしてると、
化粧前の状態なども持ち出して力説。
玉三郎のお兄さんは、きちんとしてらっしゃるけど、
結構、化粧前は女形の方が乱雑(とは言ってないか(~_~;))
なケースが多いと。
今、一座している播磨屋のお兄さんも整頓されてるし、
松嶋屋のお兄さんとかもそう。

ウチ(福助さんち!)も弟(橋之助さん←べっしー&私と誕生日一緒♪)
の方がきちんとしてて、なにか、喋りながらも拭いてる
(手で化粧前を拭く仕草で)と。
だから、(ズバリ言うわよ!で?)「5年以内に離婚する」とか
言われちゃうんだよ~厚子ちゃんのせいじゃないよ
(って寛子さんの本名?↑)弟のせい(細かいから)だ~と。
福助さん自虐ネタから、家族ネタからサービス精神満載すぎ。

―このあたりからすでに記憶が怪しいので話題は順不同!―

家族ネタと言えば、お互い家で親とはどうか?みたいなフリを
(やっぱり福助さんがして)
芝雀さんちは、あまり、芝居のことは話さないそう。
たとえば、毛谷村みたいに、雀右衛門さんの当り役を
する時などは、細かく指導してもらうのではないか?との
福助さんの更なるツッコミにも、
いや、父自身は当り役とは思ってないみたいです~!
との予期せぬ回答が!!
ということで、あんまり父子の対話はないみたい。

亀ちゃんも、父と役どころが全く違うので、あまり
アドバイスとか、そういう話はない、とクールに回答。
澤瀉屋のお兄さん(猿之助さん)は?と重ねての問いがあり
「言わないですね~。よっぽどマズイと言われるけど」
やはり、あまりアレコレ話さないという亀ちゃんの答えに
福助さんが児太郎時代、一座していたときには
「よく芝居の話した。もう、朝まで話してたよ~」
だったそうですが。

で、芝翫さんとはどうか?という回答はナンでしたっけ??
福助さん、自分で話題を次々振っておきながら
ひとつの話題が締結(爆)する前に、更に違う話に飛んでいる
ことが多々あったので、ちょっと忘れてしまいました。
(あ、でも聴衆を飽きさせない、面白い司会っぷりでしたけどね
ってだから、司会?←これは福助さん自身も突っ込んでました。
なんで、僕、聞き手になってるんでしょう~と。)

決闘!高田馬場は、福助さんもかなり気に入った(気になった?)
みたいで、この話題にも相当ツッコンでましたね。
(芝雀さんはご覧になってないようで、この間しばし沈黙)
三谷さんは、亀ちゃんの事知らなかったので
(勘太郎くんや染五郎さんとはすでに仕事してた。ので
アテ書き可能状態だった。)
亀ちゃんを知るために児雷也観にいったとか、
萬次郎さんの事、気に入っちゃったんだよね~お梅婆さん♪とか、
袖に3人一緒の楽屋があった(染、勘、亀)とか、
(↑早替りのため、ホントの楽屋に戻る時間がなかったのでしょう)
まあ、よくご存知で(笑)
勘太郎くんが着用していた法被で、今度三社担ぎにいくと
張り切っていた、バカだね~とも。

人形はどうしたの~と、染五郎人形には青髭があったのに
何故、亀ちゃんのにはないのか?とか
(結構、彼も濃いよね←澤瀉遺伝子)
あの犬(庄左衛門が連れていた)は趣味?とか質問責め。
ちなみに犬は三谷さんの趣味。
亀治郎人形は髭はないけど、顔が丸く創ってある
(ことで、亀ちゃんの特徴を出している)と、そつなく返答。
福助さんが、「あの男の子(右京のことでしょう)は
ホント伯父さんに似てるよね~」と、私たちが思ったのと
ソックリな感想を。(↑思いっきり頷いてしまいました。)
福助さんの口から、何度か「澤瀉屋のお兄さん」と発せられたのが
なにか、とっても嬉しかったですね~!!
私が、観始めの頃は、福助さん、猿之助さんの相手役でしたし。

コクーンは気にならなかった?という問いもあり、
亀ちゃんは、別に気にならなかった、と回答。
逆に気になっていたのは勘三郎さんの方ではないかしら?
(↑これは、ワタシの私見です。)
パルコに乱入したことも、当然、福助さんはご存知で、
勘三郎のお兄さん来たでしょ?
でも、染五郎も(コクーンに)来たしね、と
パルコについても語りまくる、福助さんでした。

あ、染ちゃんについては、本名で呼びかけていたけど失念。
亀ちゃんが「染五郎のお兄さん」と呼んだことに
福助さん、仰け反ってました。
福助さんの中では、19歳で水天宮の姉娘をやったときに、
妹役が7歳の染五郎さんだったそうで、
あ~ひとまわりも違うのか~と思っていた子が、
「お兄さん」と亀ちゃんに(!)
呼ばれていることが、ショックだったみたい。

芝雀さんとは、歌舞伎鑑賞教室の話題も。
6、7月と鑑賞教室にご出演されるそうです。
如何に飽きさせず、学生たちを引き付けるか?
ということについても言及されていたようですが、
昨年の大盛り上がりの鑑賞教室を体験している身としては
それは、やっぱり創意工夫に拠ると思います!!
と心の中で、勝手にトークに参加してました。
以前、あまりにも煩い生徒を見かねて注意した役者さんが
いたそうですが、その月の投書の3分の2くらいが、
その「注意したこと」に対する(批判)内容だったそうです。

これについて福助さんは、やっぱり「注意する」事は
控えたいと言ってました。たとえ、学生に非があろうとも、
せっかく歌舞伎を観に来た思い出の記憶に
「怒られた」ことが残るのは残念という主旨のようです。

今月の舞台については、芝雀さんが福助さんの道成寺について
「子供さんたち引き連れて」と仰ったところで
「全部自分のコじゃないですからね!!」と。
亀ちゃんの二人三番叟については、澤瀉の家の芸だよね
確か、おじい様が…と福助さんが解説を始めたところで、
「初演はひいおじいさんと、おじいさんです」と
亀ちゃんが引き取り、なかなか大変、踊り競べと言われてるけど
まだまだ、覚え競べのレベルですと俯瞰した発言。
芝雀さんは、ご自身のお役に(昼の序幕のひと夜だったかな?)
納得いかない部分があり、でも、
今日くらいで初日が出たかな~とも仰ってました。

吉右衛門劇団とは言わないけれど、
吉右衛門さんを中心に、若手も一生懸命勉強して
演舞場の5月の歌舞伎を盛り上げたいというようなお話も
(福助さんが)されてました。
このトークショーについても、吉右衛門さん、
とても良い企画と凄く乗り気で、
「出たい!!」と仰っていたそうですが、
「女形の会なので、お兄さんが女形に転向されたときにして下さい」
と丁重に、お引取り願ったそう(笑)

まだまだ、書ききれてないのですが
そろそろ、夜が明ける前に(笑)
遠征準備。何もパッキングしてないので。
J社の「出張応援歌」プランをチョイスしたら、
無駄に早い時間帯の新幹線しか選べなかったので、
東京駅に向かうために、明日、てか今日、5時には家出します…
(初日開演13時なのに(ーー;))

でも、福助さんのお話聞いてから(過去の舞台のこと、細かく
記憶してらっしゃる!!ご自身のことだけでなく、
先輩、同輩、後輩のもろもろの舞台のことも!!)
かなり、歌舞伎モード復活。やっぱりいろいろな舞台観たいなぁ~と。

―え~忘れてなければ、遠征終了後、続く―

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能楽堂シェイクスピアシリーズ「オセロ」公演日程

2006-05-04 22:12:58 | りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ
オセロの公演日程のスケジュールが出たよ、とのメールを貰い
りゅーとぴあのサイトに行ってみたのですが
こちらにはまだ正式アップされておらず、
衣装デザイナーの時広真吾さんのHP
「イベント情報」に日程と会場が掲載されておりました。

上記、ブログの記載によると、
今回の東京公演は、前回の東中野の能楽堂ではなく
こちらの会の所有される能楽堂のようです。

笑也さんはご自身のブログで出演決定と
言って(書いて)いるけれど
他の配役はどうなるんでしょう。
マクベスメンバーなのかな?

東京公演だけにしようかと思ってたけれど
やっぱり、新潟初日行ってしまうんでしょうか?>自分^^;
JR東日本「驚値」さん、頼んます!(笑)

【追記】オセロの情報はまだでしたが、りゅーとぴあインフォメーションに
    ◆ルーマニア公演の速報が!

    更に追記!!ルーマニア凱旋公演の案内の下に、
    りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ第四弾「オセロ」について、
    簡単に案内が記載されておりました。

※マクベスでは、私は音楽もかなり好きだったのですが、
 その作曲の宮川彬良さんと蜷川幸雄氏の公開対談がある旨
 彩の国さいたま芸術劇場のサイトに掲載されていました。

※なにげにカテゴリーに「りゅーとぴあ~」を加えましたが、長っ!
 今まで、歌舞伎役者も出るから「歌舞伎」かな~とか
 「その他」かしらん、とか、曖昧にしていたのですが、今後、
 このりゅーとぴあシリーズは、長く観ると思うので、
 作品群←っていうほど観とらん、や感想に
 時系列ですぐ行けるようにしてみました!!

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