中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

一安心

2010-11-18 14:44:05 | 危機管理
 腹腔鏡手術の第一人者の先生が執刀にあたって下さった手術は、3時間半で無事に終了。詳しいことはよくわかりませんが、開腹手術に比べて、切る部分が少ないので出血も少なく、負担が軽いとのこと。

 ただ心配なのは、癌が取りきれたのかどうか。「御家族の方こちらへ」と呼ばれて結果を聞かされる時には、父と私と弟の男三人、身の縮む思いでした。こういう緊張は嫌なものですね。冷たくて、ぬらぬらした手で、胃や心臓の辺りをまさぐられる感じ。場合によっては、余命宣告と終末治療の説明が始まってしまうわけですから。

 「悪い知らせと良い知らせをお伝えします」部屋に入って来た、手術服姿の教授が話し始めた時には、完全に無呼吸になってしまいました。

 「悪い知らせ」は癌が思っていたよりも進行していたこと。「良い知らせ」は目に見える癌を、全て取りのぞくことが出来たということでした。

 「進行度合いが高かったので今後、化学療法をしなければなりませんが、再発が無ければ完治する可能性も充分あります。」

 胸の底では最悪の状況もちらついていたので、この結果は嬉しかった…。かなり希望が広がったことになりますから。

 後で他の医師が教えてくれましたが、その教授の執刀はまさに「神業だった」ということでした。どんな分野にも「天才」はいるものなんですね。


 その神業のおかげで、母は今、すでに手術前にいた一般病棟に戻って来て、意識もしっかりしています。

 今後の治療のことはまだ、どんなものになるのかわかりませんが、一安心。
すべてに感謝します。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 祈願 | トップ | 感謝 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

危機管理」カテゴリの最新記事