砂曇り

　今朝は、強い風の音で目が覚めました。窓の外を見てみると、変な霞がかかってる。
…黄砂ですね。春らしいと言えなくもないのですが、車は汚れるし、なんとなくジャリジャリした気分になるので、良いものではありません。

　ずいぶん遠くから飛んできたのでしょうが、「名も知らぬ　遠き島より…」みたいな情緒もありません。スギの花粉より粒が細かいという話を聞いたことがありますが、そんなに小さくても、これだけ空が曇るんですからすごい量なんでしょうね。そして花粉より小さいなら、当然家の中にも入ってきてるはずで、考えるとなんとなく痒くなります。

　安部公房の「砂の女」には、家の中にどんどん砂が入って来てしまうので、傘を差して食事をするシーンがあります。山形でも「春だから」なんて、外でお弁当なんか食べたら、一緒に黄砂も食べちゃってるんでしょうね。でもその前に吸い込んでるんだから、同じ事か…。

　まあ、愛煙家の自分がそんな神経質な想像をするのは意味がありませんけど。