中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

白露垂珠「夏酒」

2016-07-16 23:03:31 | お酒の話し(山形県)
 九州にも良い酒がたくさんありました。特に、福岡と佐賀。「鍋島」や「東一」など、全国区になっているものもたくさんありますね。焼酎だけではないのです。それらはまたいずれ。


 山形に戻ったからには、とりあえず、山形の夏の酒を。

 こうして「夏酒」などと銘打って、キンキンに冷えた冷蔵ケースに陳列されると、手に取らないわけにはいかない。虫だったら、ウツボカズラに落ちるタイプの自覚あり。


 羽黒の銘酒「白露垂珠」から、幻の酒米と言われた「改良信交」を44%まで磨いて造った上に氷温熟成をしたという、困りものです。手の込んだ、高級「ひやおろし」ですね。


 …これはまいった。「熟成もの」にはそれほど興味のない私ですが、その良さがはじめてわかりました。

 凝縮された旨味が、舌に触れた瞬間にほろっと崩れて広がるような感じ。やや甘めですが、その甘みがシャーベットのように引き締まっているので、ベタッとひろがらずに輪郭もはっきりしている。そのあたりが「夏酒」なのですね。

 正直言って「白露垂珠」シリーズは、割高感があって自分の中ではあまり評価してきませんでしたが、見直しました。

 
 やっぱり山形の酒は、素材の良さに加えて、その技術力が本当にすごい。どこへ旅行に行っても、全然負けてないのを、いつも感じます。

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