2014年5月7日、
理化学研究所の調査委員会(委員長・渡部惇弁護士)は、
いわゆる「再調査」をしないことを決めた。
再調査とは、オボタンが求めていたもので、
調査委の最終報告に対するオボタンの不服申し立てのことである。
これにより、理研側は、
オボタンの論文に不正があった・・・と、
改めて結論付けたことになる。
オボタンは、「単なる過失」・・・という結論であり、
これは常識的に見て、その通りだと思う。
不正とは、
「故意による改ざん」という意味であり、
「事実を捻じ曲げるもの」である。
しかしオボタンは、
「STAP細胞はあった」と確信していて、
その画像などを、
「間違って掲載した」・・・と考えているわけだから、
これは過失以外の何物でもない。
むろんオボタンも、
過失の責任は深く受け止めていて、
何度も謝罪している。
論文を見ても、未熟さは、拭えない。
しかし、こういうとき大切なのは、
「悪意」である。
彼女に過失や未熟さはあったが、
悪意がなかったとすれば、
理研は、オボタンを守るべきだ。
たとえばオリンピックで、
わざとドーピングをしたとすれば、
「アウト」である。
しかし風邪薬などの中に混入していた・・・とするならば、
悪意は無いわけで、「セーフ」なのだ。
しかし理事長・野依のアホは、そこがわからない。
保身に汲々としているからだ。
木を見て、森を見ず・・・とはこのことであり、
「100億のダイヤモンドに、クソがついているから、
捨てよう」・・・と言っているようなものである。
クソなどは、
洗えばすぐに取れる。
オボタンに訓戒や減給などの処分をし、
Nature誌の論文は一時撤回するにせよ、
再度、訂正された論文を出せばいいだけの話である。
「STAP細胞など無かった」・・・という科学者もいるが、
でも、「あった」という可能性も高いわけで、
そこに賭けてみるのが、
正しい科学者の態度であると思う。
「5円玉にクソがついていた」なら、その5円は捨ててもいい。
「STAP細胞じゃなく、しょうもない成果」なら、
オボタンを切り捨ててもいい。
でもSTAP細胞は、夢があるじゃないか!
あのニュートンも、「錬金術」から出発している。
科学者ニュートンは夢を求めて、出発したのである。
科学者とは、それでいいんだと思う。
今回の場合、理研も責任を取らねばならないが、
こういうときこそ、
もしもホンマモンの科学者なら、
オボタンを支えるべきなのである。
ホンマモンの科学者とは、
「本当の人類の幸福」を考える人間のことである。