先日、若い女性と会った。
彼女のお祖父さんは、
認知症で、もはや、
彼女を見分けることができないそうだ。
ところが!
自分の考え方はきちんと述べ、
過去の話は、おどろくほど、正確に
覚えているそうだ。
サザエさんの長谷川町子の
お母さんも認知症になり、
3人の娘の顔も名前も、全く忘れてしまった。
ところが、母親は、
自分の主張は、滔滔と述べたそうだし、
なにかれと、長谷川町子に注意を与えたそうだ。
こういう話を聞くと、
人間ってのは、最終的には、
家族なんて、どうでもいいんだって思う。
最後に残るものは、
自分の意志であり、
自分の経験なのだ。
歌手の松尾和子は、ヒット曲に恵まれ、
ムード歌謡の女王と呼ばれた。
超有名人だったんで、
彼女の家族は、彼女を経済的に頼りにした。
しかし魅力的な松尾和子は、
ある素敵な男性と結婚し、
男の子供を出産した。
ところが、結婚後も、家族は彼女を当てにした。
松尾和子は迷った挙句、
家族のために犠牲になろうと思い、
愛する夫と離婚した。
その後の彼女の人生は、
あまり幸福には思えない。
甘やかして男の子を育てたものの、
順調には育ってくれなかった。
覚せい剤で、逮捕され、松尾は自殺未遂をした。
彼女自身、
編み物の趣味を見つけたものの、
ヒット曲に恵まれたわけでもなく、
一時「熟女ブーム」で話題になり、
「ごきげんよう」「思いっきりテレビ」などのT番組に
出演していたのが印象に残るくらいだ。
最後は、階段から落ちて、頭部を強打し、事故死した。
57歳だった。
俺は思う。
彼女は、家族ではなく、
自分の人生を、大切にすべきだったと思う。
家族は、松尾がいなくても、家族自身で生きただろう。
だから、つい先ごろの話として、
舛添知事が生活保護の姉を救わなかった行動は正しいと思う。
(他人に、家族関係の複雑さなど、理解できるはずもない)
世の中には、
脳梗塞の父親の介護のために、
結婚をあきらめている女性もいる。
父の仕事を助けるために、
独身を通す女性もいる。
そういうのはアカン!
むろん、こういうのはケースバイケースで、
ひとくくりには、結論を出せない。
熟慮し、自分自身で結論を出せばいい。
しかし俺は思う。
女性たちよ!
迷ったときは、自分の幸福を第一に選べ!
自分の人生こそが、最終的に、おまえたちに、残るものだからだ!