あの土井たか子が、
2014年9月20日に亡くなっていた・・・という。
しかも葬儀も、近親者で済ませていたようだ。
若い人は知らないかもしれないが、
1980年代末頃の土井たか子はすごかった。
社会党委員長として、
日本中、どこに行っても、
何万という人が集まった。
鹿児島県鹿屋市の遊説では、
町の人口、ほぼ全員が集まったという。
当時、俺の住んでいた千葉県の町にもやってきたが、
人、人、人・・・・
「立錐の余地もない」・・・とは、このことだと思った。
その結果、参議院では、与野党が逆転し、
参議院では、「首相」にも選出された。
その後、社会党は社民党に変わったり、
自民と連立したりして、
彼女は、目立たなくなった。
衆議院議長にもなったが、
名誉職のような感じだった。
でも彼女の果たした役割は、大きいと思う。
よくやったと思う。
・・・な~んて過去を振り返って、
1989年ごろの土井たか子を思い出すと、
5万人くらいが集まる告別式があってもおかしくない・・・
そんな雰囲気だったんだよな。
話は全然変わるが、
アメリカに、ルシール・ボールという女優がいた。
全アメリカ人・・・いや、全世界の人々に、
「ルージー」として愛された。
でも彼女の死も寂しいものだった。
墓も作られず、
ある施設の納骨室に納骨されたままとか・・・
他方、美空ひばりの葬儀は、
すごかった。
4万人が集まった。
こういうことは、
誰かが、「やろう!」と言わないとダメなんだろうね。
それから、美空の場合は、
亡くなっても、
財産はあるし、商売にもなることも大きい。
話はさらに全然変わるが、
葬儀が寂しかったからと言っても、
歴史上に、偉人として残ることも多い。
モーツァルト、シューベルト、
ゴッホ、スピノザ、吉田兼好などは、
その典型だろう。
人間の本当の評価なんて、
誰にもわからないし、
高く評価されたからと言って、
立派とも限らない。
自分自身が満足できる人生だったら、
とりあえずは、
それが最高なんだろうね。