Winding Road

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2010J2第14節 横浜×鳥栖

2010-05-24 | Jリーグ

多分今年のJ2である意味最も注目されるだろうカード。特に鳥栖側は当然だが気合いが入っていてアウェー席はよく埋まっていた。

立ち上がりに流れをつかんだ横浜がそのまま押し切った。甲府戦の大逆転負けの反省もここで生きたのだろうか。

横浜の注目は岸野チルドレンとでも呼べばいいのか、要は元鳥栖勢だが岸野監督は惜しげもなく皆使ってきた。そして結果的には高地が全得点に絡む活躍を見せた。大黒の技術の高さはさすが。鳥栖は大黒を掴まえきれなかった。

こう見ると得点に絡んだ人が目立つが横浜を支えたのは新加入のホベルト。この人が中盤で効いていてチームをコントロールした。タメが作れて落ち着きを与えられてチームの潤滑油として機能していた。ホベルトという支柱がいるから周りも生き生きプレーしていて、不思議と横浜の選手が輝いて見えた。多分1.5倍増し位の良さに見えたような気がする。逆に鳥栖はそのホベルトに振り回されて中盤が機能しなかった。

また鳥栖はパスやトラップなどで初歩的なミスが多く守備面では単純に数的不利な場面を作られたり人についていけなかったりした。確かに大黒は巧いがあんなに簡単にラインを破られていてはどうしようもない。

また審判が下手だったことを差し引いても無駄なファールが多かった。相手への因縁が憎悪に変化したような感じだった。但し高地が引っ掛けられてPKを獲得したシーンは、確かに足はかかっているがあの程度で笛を吹くか、という感想。

それでも後半、9対11になった後は横浜が主力をひっこめて少しグダグダになり、鳥栖も頑張って守ったためスコアが動かなかった。人数と展開が比例しない後半だった。

鳥栖にとっては長いシーズンでたまにぶつかる事故のような負け。横浜にとってはまだまだ浮かれられない。互いにとって確実に「次に」繋がる試合だったように思う。