Winding Road

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W杯アジア3次予選 日本×オマーン

2008-06-03 | フットボール全般

結果さえ出れば良い試合で内容も伴った理想的なゲーム。7日のアウェーでは化けの皮を剥いだような別人のオマーンが現れるでしょうけど、相手にある程度のダメージを与えるのには充分です。

日本の特長は中盤に良い人材が豊富に揃っていることですが、その中盤が高い構成力を発揮しました。ポテンシャルの高い選手たちがエレガントなプレーに走るのではなく、互いに助け合いながらハードワークをこなし泥臭く守備したのが大きなポイントでした。

特に光ったのは俊輔と松井。俊輔は前線の3人の攻撃的な能力を最大限発揮させようと、あえて目立たず少し下がった位置からゲームメイクに徹していて、チームの中心に相応しい仕事ぶり。それでいてチャンスと見るや一転してゴール前に顔を出す。一方の松井は1対1の仕掛けに優れているのは分かっていますが、それよりもむしろフィジカルの強さと積極的なプレスが目を引きました。当たり負けしないしチャージは激しい、あれがフランス仕込みのスタイルなんでしょう。当然だけどこれからもスタメンで外せない存在。

こういう試合を毎回続けていけば代表ブランドも少しは失地回復していくのでは。代表人気低下はある意味必然の流れかと思いますが、最終予選くらいは観客数の回復を望みたいですね。そのためには魅力あるフットボールの提供とサポの戦う気持ちを呼び起こすような喚起が欲しい。

最後になりますが、この日亡くなられた長沼健氏のご冥福をお祈りいたします。