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Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

2010J1第12節 FC東京×清水

2010-05-16 | Jリーグ

つくづくフットボールとは分からないもの。手堅い戦いをして流れの中からチャンスは作れずともセットプレーを生かして前後半に1点ずつ取った清水。そのまま店仕舞モードに突入して零封でクローズさせる。それが既定路線だった。しかし残り5分で全て覆された。

東京が積極的に攻め込んだがチャンスを生かせず。しかし前に見た時よりも中盤に梶山が入って効果的なパス出しが行われていた。それでも先制できないでいると絵に描いたようにFK一発で先制される。

後半も東京の方が攻め込むものの、清水の守備に阻まれてゴールを割れない。対する清水は守りはするものの、攻撃に迫力はなく後半は流れの中でシュートを打っただろうかと疑問に思うほど。今季は好調だけど得点力に実は課題があるのではないだろうか。リード時にカウンターというジャブを打って相手に恐怖心を植え付ける作業はなかった。それでもゴール前の直接FKを藤本が鮮やかに決めて2点差。こうやって知らない間に点差が開くのは何だか解せないなあと思いつつも、これが好調清水を支える強さの秘訣だろうと悟る。

あとはこのまま清水が試合を終わらせるだけかと思うとちょっと退屈になってきたのが本音。ところが東京も粘り強く攻め続ける。特筆すべきは城福監督の大胆な采配。選手を入れ替えるたびに布陣を微妙に入れ替え、最終的には右から徳永・森重・キム・松下を最終ラインに並べ、サイドの高い位置に長友・リカルジーニョを配置する攻撃的布陣。これが当たって松下・リカルジーニョのコンビで左サイドから活路を見出すとチャンスの数が増えてきた。

すると残り5分でまずは長友がゴラッソなボレーで1点差。その2分後にゴール前の混戦から松下が押し込んで同点。ラストワンプレーのCKで3点目も取るかと思われたがシュートは枠を外れタイムアップ。しかし想定外の結果となった。

東京はかつて06年のガンバ戦に悲惨な内容で2点差負けていたのを数分で逆転して勝利した試合があったが、今回もそれに近いような試合展開だった。内容的にも清水に掌の上で転がされ敗色濃厚だったところから一気に流れを変えた。このチームにスイッチが入った時の確変モードはよくわからない。しかし観客的には面白い試合で満足した。これがフットボールの面白さ。

2010J2第12節 北九州×札幌

2010-05-12 | Jリーグ

極端な話が開始3分だけでゲームが決まった。不思議なくらい北九州の右サイドが空いていてそこを数回狙った札幌は抜け出したキリノがゴールに流し込んで先制。このラッキーゾーンはそれと共に封鎖された。

これで畳み掛けられればいいのだが押し込まれる札幌。どうにも試合運びが拙い。3バックだから4バックの相手にサイドを使われるのは仕方ないがやられすぎ。GK高原の好セーブがチームを助けた。もう高原様様と言っていいだろう。

対する北九州。やっているサッカーの内容自体は悪くないがフィニッシュを決めきれない。新入生だからこんなものだろう。よく頑張っていると思う。選手もそれなりには揃っているし経験のあるベテランも居るから、これからの積み重ねだろう。

札幌は勝つには勝ったが内容は全く褒められない。GWの連戦で1週間に2度も九州遠征という日程面の不利は確かにあるが格の違いを見せるべき試合だったはずだ。しかし実際には悪い意味で近い順位同士の対戦に相応しい試合内容になってしまった。近藤はまだまだフィットしておらずプレー内容もポストはできずボールが収まらない、シュートは打てないと見ていてストレスがたまった。

本城も初来訪だったが水前寺以上のローカル色の強さだった。あとは取って付けたようなバックスタンドとゴール裏にかつての市原臨海を小さくしたようなイメージを持った。やっぱりスタジアムの空気感が都市圏と地方では違う。それをたまに味わうのはいいものだと思いながら帰ってきた。

2010J2第12節 熊本×愛媛

2010-05-11 | Jリーグ

両チームとも守備から入るタイプで、しかも熊本は前節6失点しているためか、慎重なゲームの入りでまずは相手の良さを消し合うところから始まった。

互いに自分達から仕掛けてチャンスを生み出すシーンは少なかった。こういう時は一発の決定力がモノを言うが、それを持つ愛媛の福田の惜しいシュートを南が2本止めた。

対する熊本は右から宇留野の放ったクロスを長身のファビオが合わせ先制。あとはこの1点を守りきった。ベテラン・藤田の働きや右サイドを走り続けた宇留野が光っていた。組織的に守る事が出来るのがチームの強みだろう。

愛媛はアライールを中心とした守備組織が構築されていて、ライン形成がしっかり出来ていた。あまり大崩れしない印象を持った。サイドを基点としたビルドアップからダイレクトプレーを駆使する展開はなかなか見ていて面白かった。

攻撃面では前線を牽引する福田の存在感が大きい。また中盤で相手を引っ掻き回す赤井が良い動きをしていた。終盤には形振り構わぬパワープレーで前線に人数を割いたが惜しくもゴールを割れなかった。しかしあそこまで前に手数をかけるチームはあまり見られないので良い意味で異質な感じがした。

初めて水前寺に行ったが想像以上に古びた建物で遺産でも見ているようだった。ここでかつてフリューゲルスのホームゲームが行われていた事に更なる驚き。場所的にはKKWINGよりも市街地から近くてそれは良かったが。のどかで小さな地方らしいスタジアムで見れた試合に満足度は高く市内に戻った。

2010J2第10節 東京V×鳥栖

2010-05-04 | Jリーグ

野津田からバスと電車で飛田給へ移動。

今年のヴェルディのホームゲームは初だが、飛田給を降りた時から寒々しい白けたムードを感じた。それは味スタに着いても変わらず、ガラガラのスタンドに閉鎖したバックスタンド、明らかに少ないピッチ脇のスポンサー看板の数。今日そこで試合があるんだという高揚感が全く感じられないスタジアム。

昼の町田よりもこっちの方がずっとアマチュアっぽい雰囲気だった。この危機的状況下でGWですら客が増えないヴェルディの行く末は大丈夫か。

試合自体はそれなりのメンツを揃えたヴェルディはなかなかの内容。中盤でしっかり組み立てる。技術面では断然鳥栖より上だし、やっているサッカーの内容もそこら辺のJ2と比較しても全く見劣りしていない。また守備では土屋を中心に危ないシーンを作らせない。ただ前線がフィニッシャータイプでないためか、前に運んでもシュートまで持っていけない。

一方の鳥栖。2TOPは随分豪華だがFWにボールが収まらず、入ってもサポート不足で潰される。それが後半に入ると中盤のフォローが増えてチャンスを作り押し込む。ただシュートがなかなか枠に飛ばず。そうこうしているうちにカウンター一発で先制される。

このまま終わりそうだったがロスタイムに萬代が前を向いてドリブルを仕掛けると相手がたまらずファール。これで得たFKは壁に弾かれたが直後のCKはGKまで上がってきた。すると日高が決めて同点。最後に勝ち点1を拾った。

鳥栖の素晴らしいところは最後の挨拶に松本監督も来ること。この方は本当に素晴らしい。

思えば萬代を最後に味スタで見たのは07年11月だった。あの試合がドローで終わってヴェルディが昇格に近づいたんだっけ。終了間際に萬代のシュートがポスト横に外れていったんだ。結局そのシーズン終了後に萬台は磐田に移籍。でも定位置は確保できず今年J2に出戻り移籍。時を同じくして仙台は逆にJ1昇格。時の流れは巡り巡るものだ。

2010J2第9節 甲府×札幌

2010-04-30 | Jリーグ

良い天気で小遠征には絶好のコンディション。

絶対的な力差は無かったが要所での微妙な違いが結果に反映した。その差が昇格争いできるかできないかを分ける。

札幌の失点の仕方が全部勿体無かった。崩されてはないがセットプレーとカウンター。身長差は埋めようがないが、それにしてもああやって容易く相手にヘディングシュートをされていてはどうしようもない。こういった勿体無い失点の積み重ねが順位に響いてくる。

それと前半はパスが繋がらなすぎて酷かった。しかし後半、先制点のきっかけを作った岡本を下げ砂川を投入すると流れが変わった。まずは早い段階で上里のミドルが決まり1点差。その後も押せ押せで中盤でルーズボールを拾ってはすぐ前へ前へと攻めていき前半とはまるで別のチームに生まれ変わった。

栃木で見たときよりも上里が入って後ろからボールを散らせるようになっていた。宮澤は前の方が生きるし動きは良かった。しかし全体で見れば個々の奮闘がチームとして上手く噛み合っていなかった。

甲府は基本的なやり方が去年と変わっていない。ハーフナー・パウリーニョを獲得してもベンチに追いやって金がスタメンで出る辺りに充実が感じられる。やり方が変わらないから養父が出ても全く違和感がない。

守備面ではダニエル・山本のCBが屈強で強固なブロックを形成している。札幌攻撃陣は幾度となくダニエルに潰された。甲府は序盤は躓いたが徐々に盛り返している。このまま上に登っていくだろう。

今回は往復ともに各駅停車。時間はかかるがあの程度は慣れた。一度は甲府に高速バスで行ってみたいのだが中央道の渋滞が怖くて結局毎回電車。実際一度小仏の大渋滞にハマったので結局は電車になるというオチ。

2010J1第7節 FC東京×京都

2010-04-18 | Jリーグ

2週連続で味スタ。先週と違って客は少なく天気も4月とは思えない寒さ。

1対1のドローをどう捉えるかだが、お互いにとって勝ち切れない結果だろう。全体を通してどこか物足りなさを感じるゲームだった。

良い内容のゲームをしたのは京都。守備ブロックが安定している。攻撃面でもディエゴ・柳沢・中山を中心にゲームを作ってそこに角田や西野が絡む形ができていた。数少ないチャンスをしっかりモノにした。それにプラスして追加点が取れれば勝ち点3を獲得できるがその上積みが足りない。

対する東京。先週も見ているから大体同じ形だった感想。平山への楔がなかなか良い形で入らないからボールが収まらなかった。松下と長友のポジションを入れ替えたりしてやりくりした結果、北斗が入ってからは基点が出来てだいぶ流れがよくなった。しかしやっぱり米本・梶山不在で中盤に落ち着きがない。メンバーチェンジしたときにクオリティが保てないのは厳しい。

そういう試合だからというわけではないが、柳沢がプロ通算100ゴールに王手をかけているのは知っていたのでなんとかそれを目の前で達成して欲しかったが残念な結果になった。しかし先制点に繋げたヘディングのスルーパスなど随所にヤナギらしい巧さは見られた。マルキと二人揃って現在99ゴールなのでどっちが先に大台に乗せるのか。来週揃って決めてしまってくれればいい。そこは仲良く同時達成といってもらいたい。

2010J1第6節 大宮×G大阪

2010-04-12 | Jリーグ

前半と後半で全く違う内容。サッカーというものはトータル90分で勝敗を決めるものだとつくづく実感した。

まず前半。大宮の出足の良さは目についたがそれ以上にガンバの酷いこと。何だかんだで今年3回目のガンバだけどここまで落ちぶれたかと悲しくなった。遠藤・ルーカス不在で確かにタメは作れないが、それを差し引いても繋げない、イージーミスをする、簡単にボールをロストする。そういう状況を象徴するような点の取られ方。

対する大宮。素早くプレスをかけて奪ったボールはすぐ裏を狙うFW目掛けて放る。ガンバのDFラインの不安定さもあり多くのチャンスを作った。またセットプレーからも惜しいシーンが何度かあった。それらを決めていれば前半で3対0くらいになっていただろう。結果として前半で決められる試合をフイにして自らの首を絞めた。平井の同点弾でガンバは息を吹き返した。

後半のガンバは開始から2TOPにして起点が増えた。交代で入った大塚がドリブルでアクセントになった。うっすら記憶にあったがこの時出ていたガンバユース出身の選手。立ち上がりの連続得点で実質試合は決まった。大宮の縦に早いサッカーはリードしている時は有効だが、ビハインドを背負って相手が引くとスペースが無いから手詰まりになる。持たせておけば怖くないと言ったところ。金久保・石原辺りからの面白い展開もあるにはあったが基本が縦ポンでは崩れない。

ガンバはようやく初勝利。自力のあるチームだからここから上がってくるだろう。きっとGWには手強い相手として相対するはずだ。

ここから湘南新宿ライン→京王線と乗り継いで夜の味スタに向かったのだった。

2010J2第5節 草津×熊本

2010-04-03 | Jリーグ

土日きっぷの改悪版としか思えないウィークエンドパスを手にしたので前橋へ。しかし宮城に今週行くのに先週で土日きっぷ終了とは悲し。2年ぶりに敷島行ったが登利平のとりめしはやっぱり美味い。

群馬といえば「かかあ天下と空っ風」なんて言われているがアウェーチームが風を味方につけるとは草津にとっては皮肉なもの。前半途中から吹き始めた強い風は後半の熊本にとって追い風。それを見事に生かした福王のロングシュートが結果的に決勝ゴール。

無敗を継続した熊本。効率的で良いサッカーをしていた。トップの井畑に当てて押し上げる形を作る。序盤は2列目のサポートが遅く孤立していたが、徐々に連動性が高まって前半途中に流れを掴み始めてからすぐ同点に出来たのが大きかった。後半は終始熊本ペース。終盤は押し込まれたが草津の拙攻にも助けられて守りきった。

キャプテンマークを巻いた原田はさすがに良いパス出しをする。一部では直接FKの精度なら某現日本代表より上と言われたキック精度はJ2では高水準。それと渡辺匠。終盤に起用されるとポジションはまさかのFW。この使い方は驚いた。GKは柏から移籍の南。さすがに並みのJ2とは安定感が違う。

草津は去年と別のチームに生まれ変わった印象。そして変化した事で中盤の構成力が落ちた。熊林・櫻田に後藤といった昨年の主力がベンチを暖める現状。監督交代の影響もあるだろうが、去年は可能性を感じた草津のサッカーが残念な方向に変化していた。

相手のスローインで足を止める場面が多数。攻撃はパスが3本も繋がらない。ラフィーニャ投入後は流れが良くなったがチームとして相手を脅かす攻撃を見せたとは言い難い。これで5連敗。それでも試合後にブーイングもせず、チームコールで支える忍耐強いサポーターに心打たれた。

帰りはシャトルバスで前橋へ。渋滞も無くサクサク進んだ。しかし行きも帰りも乗降者数ゼロだった中央前橋駅は経由する意味があるんだろうか。以前は前橋からダイレクトでスタジアム行だったが。前橋からは電車を乗り継いで帰ってきた。新幹線を使わずとも明るいうちに帰ってこられた。さて明日も朝は早い。

絶対反対です~CS復活案~

2010-03-30 | Jリーグ
CS復活構想は反対。野球方式でしか盛り上げ方を考えられない発想と営業面ばかり考える思考がバカげている。確かに不況でスポンサー集めは苦労しているだろうが、この手法は違うだろう。考え方がズレている。

そして現場サイドの視点で見れば34試合のリーグ戦の積み重ねを一発勝負で覆して優勝を決める方式ではリーグがバカバカしくなる。サッカーには野球と違って天皇杯とナビスコがある。一発勝負のカップ戦は別に用意されているのだからそれで良い。

我々が3年間で102試合を積み重ねてきた成果がV3である。102試合全てにそれぞれ意味がありその積み重ねの結果として達成した勲章だ。勿論それは通過点に過ぎないので現在進行形で続いているが。しかしCS方式が導入されればそれがたった1試合で水の泡になる可能性がある。我が軍が築き上げた3年間は一体何だったのか。

以前のような2ステージ制ならまだ良いがこのような方式では納得できない。今Jリーグは3位以内に入ればACL出場権が与えられる。また優勝争いはほぼ毎年最終節までもつれる。要素はそれで充分だろう。あとはその材料をどう伝え広めるかだ。盛り上げたいのならその方法は現場と乖離しないよう上手く考えるべきだ。

2010J2第4節 横浜FC×徳島

2010-03-29 | Jリーグ

お互いにコンセプトが明確でやりたい形が出た好ゲーム。寒くてもこの試合は行っておいて正解。

まずは徳島。選手は揃ってきているし若手とベテランが融合している。連動したプレスはしっかり統率が取れていた。どこでボールを奪い、マイボールにしたらどうやってフィニッシュまで持っていくか確立されていた。新戦力が数人加わっているのにこれだけ連携が合っているのは見事。前線にキープ出来る津田、中盤にゲームを作れる倉貫・柿谷と適正な配置。

一方の横浜。こちらも前線からのプレスはアグレッシブ。去年とは全く別のチームに生まれ変わって熱く戦う集団になった。岸野監督やシュナ潤の影響は大きいだろう。大黒を生かすための中盤もよく構成されている。寺田はこのレベルではモノが違う。久々のシルビーニョも相変わらず展開力に長けていてしっかり捌いていた。あの位置から球出し出来ると大きい。

数少ないチャンスをモノにした徳島が逃げ切ったが横浜もかなり攻め込んで惜しい場面を作った。特に後半開始から選手交代するとサイド攻撃が活性化された。結果には結び付かなかったけれど采配は当たった。最後のCKはシュナ潤まで上がった。この人は本当にアツい。

せっかくのナイスゲームだったが主審は一人で暴走していた。手を使うファールに厳しい今年の流れは分かるがあれがPKか。他にも転んだら笛でストレスがたまった。しかし横浜は熱さのエネルギーが審判に向いてしまったのが痛かった。

今年の徳島は本物かもしれない。まだ4節だが良い感じで来ている。横浜もそれなりに戦える感じがする。昇格争いの本命候補が序盤で躓いているだけに今年のJ2はいつも以上の混戦になりそうだ。

2010J2第3節 栃木SC×札幌

2010-03-22 | Jリーグ

栃木の昇格後、初めてグリスタに行ってきた。宇都宮駅のバス乗場が東口に変わったり、JFL時代はスタジアム真横まで来たバスの到着地点が違う場所になったり、またバックスタンドは改修中と久々に行ったら色々違う景色だった。それでも未だにシャトルバス無料をキープしてくれているのは助かる。金払ってでもピストン輸送してくれた方がより助かったが。

札幌の守備の安定が勝利を生んだ。前節の3失点で後ろをテコ入れしたようだが当たりだった。ボランチに入った芳賀のブロックが安定感を与えていた。それと藤山。タッパは無くてもあれだけ相手を抑え込めるのはベテランの経験があってこそ。栃木のFWに満足な仕事をさせなかった。石川とのコンビは共にJ1での経験豊富だから若いチームにとって大きな存在。

藤山以外にも新戦力が生きた。内村は2列目からのチャンスメイクやゴール前に入る動きで攻撃にアクセントを加えた。近藤のフィジカルの強さはJ2では規格外。キリノとのコンビが噛み合ってくれば面白い2TOPになりそう。

札幌にとってはまだまだ納得いく内容ではないはずだがまず1勝してホッとしたところだろう。勝利後のダンスが『すすきのへ行こう~』ってのはオモロイ。

対する栃木。去年見た時よりはだいぶチームが成長してきた印象。何よりもゴールが近づいてきた。特に後半20分過ぎからは札幌の足が止まった事もあるが、セカンドボールも全て支配して圧倒的に攻め込んだ。あとはチャンスを多く作り出す事とそれをモノにする決定力。

たまには栃木まで行くのもいいもの。しかし行きは風で電車が15分位遅れた。帰りはバスが来なくて乗るまでにかなり並んだ。JFLと違って地元民だけが来場するわけではないから、アウェーの動員数によってはこうなる。実際札幌サポは多かったしバスは往復ともに赤黒だらけ。こういう場面に遭遇すると新潟や清水の秀逸さがよく分かる。ライトレール建設構想が一応はあるみたいだけどどうなんでしょ。グリスタのアクセスだけを考えると改善できるものはしてもらいたいですがね。

2010J1第2節 横浜FM×湘南

2010-03-16 | Jリーグ

一応観戦に行ったので簡単に。あまり感想を述べるつもりはなかったのだが、自分が見たものと世間の目にギャップを感じたのでそこら辺をちょっと。

世間的にこの試合のテーマを一言でまとめれば、いかに俊輔を祭り上げるかといったところ。確かに集客面では32000もの観客を呼び寄せた効果は大きい。一人でここまで集めるのは流石。

俊輔のプレーも早々のアシスト含めてまずまずだった。悪くはない。俊輔でタメが作れるからだろう、マリノスは後ろの選手もどんどん積極的に攻撃参加し前に多くの手数をかける攻撃的なサッカーを見せた。木村監督の標榜する形が体現できたと思う。

しかしこの試合の最重要ポイントは湘南がJ1の厳しさに直面した点。残念だがかなりの力差がありマリノスは5点以上取ってもおかしくなかった。J2と同じでは通用せず、FWまでボールを運ぶ事すらできなかった。こういう状況下では至極当然の結果だった。

それで帰ってからニュースを見ると俊輔様様の扱いである。湘南目線の報道は皆無。サッカーとしての報道がなされていない。ハッキリ言って欧州で何年も揉まれた俊輔があのレベルで無難にプレーするのは当然。例えばロシアでゴールを決めた選手を凄いと持ち上げたり、そういう単純で浅はかな見方しかされず、肥えた視点による本質が論じられない国のサッカーのレベルが上がっていく事は無いだろう。

終幕の顛末

2010-03-04 | Jリーグ
少し前の報道だがTBSの『スーパーサッカー』が終了するらしい。少し前から番組内容の劣化は酷かったが、今の枠に時間変更してからは風前の灯火状態で終わっていた。

大衆ウケを狙って中途半端な内容になった結果、新規開拓できないばかりか既存視聴者までも逃がした。かくいう自分も最近は全く見なくなった。サッカー番組を謳っておきながら巨人優勝がトップニュースになったり、史上初のJ1三連覇の扱いさえも淡々としたものなら、そりゃあ見たくなくなる。サッカー舐めてんのかと。終わってくれても支障はない。

今その時間は完全に『JAPAN COUNTDOWN』を見る時間になった。鮎貝さんの愛溢れるナレーションは素晴らしいが最近では『バレンタイン曲特集』に『初武道館特集』など、どう見てもPerfumeの映像を流したいがための企画だろうというマニアックぶり。そこにまた鮎貝さんの濃厚なコメントがつくから思わず吹いてしまう。

それはさておきこの番組、ヒットチャートが大好きな自称音楽通の人が見たらきっと面白くないだろうけど、ある一部のコアな路線のファンに受け入れられるからきっと確固たる固定客がそれなりに居ると思う。

これをスパサカに当てはめれば、欧州被れだとか一般人なんか無視してJサポ目線で番組作ってれば良かった。それなら今でも見てたんだよと、それだけは言っておきたかった。時代の流れはそんなにレビューが見たければ衛星かスカパーを見ろってことなんだろう。

塚本選手

2010-03-01 | Jリーグ
ゼロックスの後、サッカー関係のニュースを見ていたら衝撃の知らせを目にした。既に報じられている通り、大宮アルディージャの塚本選手が足の骨に悪性の腫瘍が発見されたため、事実上の現役引退となってしまった。

塚本と言えば去年の日立台で自らのミスから失点した直後に、無回転ブレ球フリーキックでミスを帳消しにした素晴らしいキックをよく覚えている。ブレ球を蹴るサイドバックと言うことで強く印象に残る選手。

若いうちから2番の背番号を与えられていることからも、将来を期待された選手であるのがよく分かる。これからという時に何故こんなことに。

大宮では選手登録は抹消せずに残し続けるという。チームとして、また会社としてのこの決断には拍手を送りたい。そして塚本選手には病気に打ち克って、いつの日かまたサッカーの世界に帰ってくる事を一サッカーファンとして願っています。

We're back@平塚

2010-02-21 | Jリーグ

【湘南ベルマーレJ1昇格記念試合 We're back F.C.vsTAKE ACTION F.C.】

天気も良くて楽しめるイベントだった。さすがに30分ハーフにしてはチケ代は高い(自由席¥4000)という感覚は拭えないが、マフラーのプレゼントを含めて元は取れたかと思う。

こういうOB戦は長くチームをサポートしてきた人達にとってのご褒美のようなもの。公文・小島・松川・関・野口などなど。湘南の暴れん坊の異名をとっていた頃を懐かしく思い出す。他クラブで引退した選手へのセレモニーまでやるとは、なんて暖かい雰囲気だろうか。

このイベントの主役はヒデだが、彼が今もなお平塚で愛されている関係性とそれが当たり前とされている事に大きな意味がある。稲本は川崎に移籍し城島は阪神で日本球界に復帰する昨今、海外に旅立ったスーパースターが古巣といつまでもこういう関係でいられる幸福。

すっかり白髪頭になった小島のスーパーセーブは現役時代に神がかった時を思い出した。アジアのリベロ・ホンミョンボの危機察知能力もさすが。割と本気で潰しに行っていた。というかコロンビア・韓国ラインのCBコンビは鉄壁だった。在籍期間が重なっていたら現役時代にコンビを組んでいたと思うと、相当堅いDFラインだっただろう。

全体的に局面は結構マジだった。基本的にプレスはユルユルなんだが、1対1だけは本気で対応するといった感じか。だからOB戦にありがちな大量点が入る展開にならず。理想はヒデの居る側のチームに点が入ればよかったんだけど。

運営面ついて一つだけ。再入場は可能にしてもらいたかった。せっかく場外にフードコードがたくさんあるのに勿体無い。最近は再入場出来るスタジアムはかなり増えているわけだし。

こういう親善試合が最近増えてきたけど良いものだ。それだけ歴史を刻んできた証にもなる。OBの体力を考慮すれば30分ハーフでハーフタイム30分の時間配分も丁度良かった。そうすれば全力で動けて楽しめる。そう、楽しむことが大事。それが今の代表には無いんだなあ。