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Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

2010J1第25節 FC東京×湘南

2010-10-06 | Jリーグ

ヤクルトと東京のタイアップ企画でハシゴすればチケットが割引になるというので行ってきた。雨の予報も吹っ飛んで良い天気の国立。

東京は開幕戦以来となるホーム勝利で勝った後の喜び方が半端じゃなかった。石川のゴール後の弾け方などを見てもこの勝利に辿り着くまで相当苦労したのが伝わってきた。

大熊東京はフィニッシュに関わる部分の精度が向上すれば継続して勝ち点が取れるだろう。組み立ての形はしっかりできているのでアタッキングサードでのシュートやラストパスの精度が大事。平山に当ててサイドに振り、クロスに対してはボランチを含めてボックス内に人数をかけるところまでは合格なのだからその先。

一方の湘南。先制されるまでの内容は悪くなかったが紙一重の差が最終的には大きな差になってしまった。全体的に攻から守への切り替えが遅く個人能力で守るシーンが目についた。攻撃はエメルソンに頼る面が大きい。ただこういう状況下でも湘南サポは結構な数が来ていた。

試合が終わって国立を後にする。一旦信濃町付近でダラダラしてから夜の神宮に向かった。野球観戦と言う名目の飲み会でビールを美味しく頂いて濃厚な日曜が終わった。一日中楽しめたタイアップデーだった。

2010J2第28節 岡山×甲府

2010-09-29 | Jリーグ

遠征二日目は岡山に移動しての観戦。去年に続いて2回目のカンスタ。このスタジアムは家族連れが多い。また場外のフードコートの充実が凄い。まるで縁日だ。それらは試合開始で閉店なので食いたいなら早く来いというわけだ。なるほど考えられている。

この辺にJクラブが生き抜くためのビジネスモデルのヒントが隠されている。失礼ながらあの程度のサッカーで平均得点は2試合で1点の岡山が客を集めるのはサッカー以外の部分で努力しているから。でなければ相当マゾなファンの集まりということになる(笑)

試合内容についてはスコア通り。レベルの差がありすぎた。それでも頑張れば格下のチームでもハーフは耐えられる。しかしそこまでだった。崩せなくてもこじ開けてしまえばよい。要は甲府からしたら先に1点取れればよかったわけで、それが後半の早い時間で決まったことで勝敗は決した。その後のゴールラッシュは概ね予想通りだった。藤田の美しいシュートやパウリーニョの一瞬のスピードは見事だった。

選手個々の能力差は明らかだった。岡山で目立っていたのは元浦和の左SB野田や妹尾か。彼らはスピードに乗った突破でチャンスを作っていた。その他にも他クラブやユースなどで慣らした選手は揃っているのだが。元鹿島の後藤も先発だったがゴール前で痛恨のボール奪取を許し失点の原因を作ってしまった。

試合後は早々にスタジアムを出て岡山駅からバスで空港へ。駅西口が開発されて便利になった。ついさっきまで観戦していたスタジアムを横目に見ながらバスは空港へ。帰りは満席の飛行機で帰京すると東京は肌寒い雨だった。

2010J2第27節 柏×札幌

2010-09-25 | Jリーグ

こんな大雨の日に屋根無しスタジアムで見るのも久々な感じ。これが鹿島ならまだポンチョがあるからいいんだけど他に行くと安物カッパしかないからずぶ濡れになった。荷物は全部柏駅のロッカーに詰め込んで身一つで行ったがそれで正解だった。

内容的にも柏の完勝。パスの回し方や攻撃の連動性がさすが首位のそれだった。レアンドロを軸に据えて形を作る意図が良く分かる。人が空けたスペースには後ろの選手が入ってくるといった基本的なことがチーム全体としてしっかり出来ている。

また雨に対するやり方が柏の方が上手。ピッチは所々に水溜まりでボールが止まる場所があり、札幌の選手はそこでドリブルしたままボールを置き去りにしたりグラウンダーのパスがストップしたりしたが、柏は一旦リフトアップしてから蹴ったり浮き球を有効活用して前にボールを運んだ。ラグビーの原理と似ていてボールを前に運ぶためにどうするか、その術を駆使していた。

対する札幌。二人も退場者を出してはさすがにサッカーにならない。特にこういうコンディションの試合では強いキックが蹴れる事が有効だが、その武器を持つ上里があの時間帯で退場したのは非常に痛かった。更にはPKを2本も献上しては勝つのは困難。

しかし古田のミドルで一度は一点差に迫るなど見せ場は作った。途中から入った横野がガムシャラに泥臭いプレーでよく頑張っていた。足りない分を埋めるべく一人一人が必死にファイトして最後まで勝負を投げなかった。その姿勢がとても大事で、だから小瀬や国立で見てきた罵声の嵐が起きなかったのだろう。

柏のJ1復帰はほぼ間違いないだろう。あのサッカーならよほどの事故が起きない限り大丈夫。あとはそれがいつ決まるかだけだ。

2010J1第21節 横浜FM×新潟

2010-08-30 | Jリーグ

決して内容に比例した結果とは言えないがスコア上は3対0。

前半から新潟優勢。矢野が移籍しても好調をキープしているのがよくわかる。前線の連係プレーからゴールを狙う。タテへのチャレンジパスが多かった。細かいパスワークにチョ・ヨンチョルのドリブルを加えてくる。全体をコンパクトにして統率のとれた組織サッカーを展開。

対する横浜は守備ベースでカウンター主体。俊輔が持ってから攻撃が始まる感じ。良くも悪くも俊輔に左右される。そこでゲームが作れると小野・山瀬の個人技が生きる。逆に俊輔が停滞すると手詰まる。だからそこを激しく潰せばいいと考えて実行した誰かの理論は当たりだったんだなあと4ヶ月経って再確認した。

後半は横浜のカウンターが上手く決まった。この試合に関しては狙い通りの形で勝利を手に出来たのではないか。新潟はコンパクトにしている分、ラインが高いからウラにスペースが空いていてそこを上手く突いた。

何はともあれこの試合は俊輔に尽きる。先制点のスルーパスと右足ミドル。この二つのプレーだけで元が取れた。久々にこの人の凄さを見た。特に右足ミドルはかなりイイもの見れた。夏休みの子供たちは最後に良い思い出が出来ただろうな。

2010J2第22節 東京V×札幌

2010-08-18 | Jリーグ

ヴェルディの完勝。スコア以上に差があった。内容だけで言えば5対0。甲府や柏に勝っただけの事はあり当然のように強い。しかも往年のヴェルディを彷彿とさせるような個人技と組織の融合した攻撃サッカーだから見ていて面白い。

札幌がプレスをかけに行ってもヴェルディはパスであっさりそれをかわす。その作業を繰り返しているうちに無駄走りを多くさせられた札幌は疲弊し出足が遅れた。技術力で上回るチームが相手の体力までも奪い取ってしまっては勝負の行方は目に見えている。

対する札幌。ヴェルディの内容の良さは確かにあるが相手の素晴らしさの前にチーム全体が腰の引けた戦いをしてしまった。技術で劣って泥臭さを失っていては厳しい。良かったのは開始10分まで。古田がタテに勝負しないとか藤田のクロスは全部明後日の方向に飛ぶなど下を向きたくなる要素がありすぎ。

今年は札幌を割と多く観戦しているが勝っても負けても毎回同じようなよく見た内容。フクアリは何だったのかと言いたい。そして小瀬に続いてゴール裏からの罵声を浴びる選手達。それが良いか悪いかは別にしてゴンが最前で聴いている姿勢を若手は見習うべきではないか。総じて見えたのは札幌に関わる人にとって万年J2はもうイヤだと。個人的にはあと1回日立台に行けるのでそこに期待したい。

2010J1第17節 FC東京×名古屋

2010-08-09 | Jリーグ

内容だけで言えば9割方東京の勝ち試合。そういう展開で一発決められるかどうかが結局は順位にも比例する。とは言っても大黒の脅威に変わりはないけれど。

東京の積極性が目立った。相手のシステムに対して定石通りのようにダニルソンの脇に中盤が顔を出して受けバイタルエリアに侵入する。そこまで良かった。

しかしその後ろに控える名古屋守備陣のブロックが固くなかなか最終ラインを崩せなかった。だからシュート数は多かったけれど遠めからだったり相手が前に立ちはだかる状態からが多く、GKを慌てさせることができなかった。また山のようなCKの本数を一本も生かせず。名古屋からすればシュートは打たせてもコースは切っているから問題ないという感覚だった。中断前の豊スタで見たときはかなり守備が甘い印象を受けたが今回は全く逆だった。

対する名古屋はCBの固さこそ目立つものの中盤があまりパッとせず玉田や金崎も消えていた。後半立ち上がりにスイッチを入れたように猛攻を仕掛けたがそれも短時間で終わり、またすぐ劣性になった。ゴールに向かう部分に物足りなさを感じた。それを補ったのが途中交代の小川。惜しいミドルを2本放った。

こういう展開だとスコアレスのままか、最後の最後でようやく大黒が決めて東京勝利の筋書きが一番高い可能性になるがそのどちらでもない結末。最後の名古屋のFKでキッカーは三都主。ここで意表をついた金崎へのショートパス。東京は対応が遅れた。三都主にリターンした金崎のヒールも絶妙だったし三都主の折り返しも完璧だった。得点者は触るだけで良かった。

結果としては上位の名古屋が勝負強さを見せた格好。アウェーのあの展開でドローでも御の字のところを勝ち点3獲得したのは大きい。最後にフットボールの面白さと残酷さを見せつけられたが見ていて面白い試合だった。

2010J2第18節 千葉×札幌

2010-07-19 | Jリーグ

見応えのある好ゲーム。これが見れて非常に満足。札幌寄りだったのもあるが気持ちの入った熱い試合。

開始早々の札幌の猛攻。これが決まっていきなり先制。最初に掴んだ流れを離さず得点した。その後も中盤でボール奪取しては素早い速攻で相手ゴールを脅かす。ノブリンらしいサッカー。

千葉はいきなりの奇襲に面食らいバタバタ慌てていた。DFラインは安定感を欠いた。ミリガンを初めて見たけどボスナーよりは圧力が弱い印象。アレックスの裏は藤田・古田に狙われた。

それでも前半途中からはポゼッションを高めて攻め込む。ネットに楔のパスが入るとそのままシュートまで持ち込む。しかし大体はその楔を札幌がボランチとCBでしっかり寸断し攻撃の形を作らせなかった。サイドからのクロスも先に触るのは常に札幌だった。キリノ以外は自陣に引いて全体的にラインは下がったがブロックは構築されていた。

だから押し込まれている割りにやられている感はそんなに無かったのではないか。すると耐えた先に光が差し込む。古田のファインゴールで勝負を決めると岡本の3点目のおまけ付き。しかもそのタイミングでゴン中山投入だからアウェー側の盛り上がりは最高潮。

アウェー側にいたが札幌の気合いの入り方や声の出方が違った。試合前から練習を終えて引き上げるゴンの気合い注入に始まって、後半プレーが切れた時に石川がゴール裏を煽る。これは勝つべくして勝つ雰囲気だった。相当良いモン見せてもらった。

サッカー人気への波及

2010-07-07 | Jリーグ
ワールドカップがもたらした熱狂はサッカー人気を押し上げるのか。それは間違いなくあると思う。

ではJの観客が増えるのかと言えばあまりそう思わない、何となくだけど。確か02年の大会後は増員した。98年も少し動員効果があったっけか。それで今回、目立ったのは海外組やこれから海外移籍するだろう面々。当然国内組も活躍したがビギナーズラックの取っ掛かりとしては代表戦士の有無は恐らく重要だろう。そうすると動員効果が期待できそうなのは横浜・清水あたりだろうか。

不況のJリーグだから当然W杯効果を狙っているだろうがただ指をくわえて待っているだけでは変化はない。特命大使やら応援マネージャーを置くくらいならもっと他にやることがあるんじゃないのか。ライト層の取り込みは大事だけど、大人の娯楽としてコアな人向けに確立された今のJリーグは嫌いじゃない。その辺りの微妙なバランスが難しい。

2010J2第17節 柏×北九州

2010-06-14 | Jリーグ

今年初の日立台だったがあの雰囲気もホームの観客数もJ1時代と変わらず。唯一アウェーの客が少ない分観衆は減少したが。

去年までJ1の柏とJFLから上がったばかりの北九州ではどうしても埋められない差があった。それでも水原を中心とした粘りの守りで前半を0点に抑えただけでも北九州はよくやった。実際柏は前半だけで試合を決めるチャンスがあった。

ボランチの栗沢・大谷で止めて溜めて捌いての起点を作りサイドから攻め込む柏。特に左サイドの崩しが面白い。後ろも近藤・パクのCBコンビに右は小林と面子は揃っている。これでバックアップに村上・蔵川が控えている。

柏は去年のメンバーがそのまま引き継がれており、それに加えて生え抜きの若手が融合してきた。数年前に強かった頃のユース出身者が育ってきて戦力として成長している。フランサがいなくてもあまり違和感のないチームになってきた印象。

対する北九州。守備に追われる時間が長いからなかなかラインを押し上げて攻撃に出ていけなかった。宮川が前で孤立気味。中盤も守備中心で前に行けなかった。しかし柏の猛攻を前半から本当によく耐えた。後半に長谷川を入れてからは前線で彼がアクセントになってかき回し、ゴールに近付くプレーが増えた。全体を通してよく戦った。

柏は実に前半戦の3ヶ月を無敗のまま終えた。これはよほどの油断や慢心がない限りは来季のJ1復帰が濃厚と言っていいだろう。このチームがそのまま育ってきたときに5年後辺りに面白い存在になるかもしれない。

2010J2第17節 東京V×富山

2010-06-13 | Jリーグ

暑いから運動量が少なく変化の少ない試合だった。

ヴェルディの先制点は最後まで粘ってボールに食いついた得点者を褒めるべきではあるが、富山にしてもしっかり体を入れてDFとGKが連携を取れば防げない失点ではなかった。

先制したヴェルディは無理せず守備を固めたから富山は前が手詰まりで攻め手が少なかった。ボランチまでは自由にボールを持たせるけれどそれより先のスペースを消した。そのため前の上園・朝日になかなかボールが入らず形を作れなかった。中盤で繋いで攻めようと思えば攻める事が出来るヴェルディが現実的に勝ち点3を取る戦い方を選択すれば相手は苦しい。

それでも後半の決定機を外した辺りからヴェルディの足が止まり始め、またそれと同時に選手交代に活路を見い出した富山が終盤は良い形を作って押し込んだ。あとはフィニッシュだけだったがポストに当てたりしてチャンスを逃した。

富山の2TOPは黒部・苔口とJ2にしては豪華だがFWまでボールを運べないため二人を生かしきれない。しかし03年元日に躍動した元同僚のパクチソンが南アでゴールを決めた同日に黒部は日本の片隅で3000人のJ2にいる。その差は何だろう。

富山サポは段幕を出してヴェルディコールまでした。暖かいサポだ。ヴェルディは試合後に前半戦終了セレモニーをやっていたが、これが民間企業なら民事再生法適用前の最終戦ということになる。ヴェルディが行ってきた事のツケが今出ている格好なので、それをリーグが全面的に支える方向性に対して必ずしも賛同はできないが、ヴェルディというチームに無くなって欲しくない気持ちはある。難しい問題だ。

2010J2第16節 千葉×愛媛

2010-06-08 | Jリーグ

前半だけで試合が決まった。愛媛のデキが酷すぎた。千葉が良かったことを差し引いても愛媛の内容の悪さ、GKの不始末なプレーぶりが全てだろう。開始1分であんな失点の仕方は有り得ない。これまで何度か愛媛の試合を見てきて、その中には天皇杯のジャイアントキリングなどがあって割と相性の良いチームだったのだが、今回は今まで見た愛媛の中で最悪の試合だった。

千葉は前線からどんどんプレスをかけてDFやボランチに対して複数人で囲んでボールを奪いに行くプレーが見られた。プレスをかけるだけでなくボール狩りに行っている。攻撃では2列目に配置した3人が自由に動くから愛媛ディフェンスは彼らを捕まえられなかった。最前線の巻は相変わらずの泥臭さで必死にプレーしていた。最近はネットが先発で今回は出停だったようだから巻にとっても重要な一番だったのだろう。

更に言えば千葉はミリガンが豪州代表で離脱している。茶野や中後はベンチ外で谷澤に深井が途中出場とJ2にしては贅沢な選手層だ。これは1年での復帰が至上命題なのは間違いない。逆に今年上がれなかったら暫く苦労する。3位以内を争うのには相応しいチーム状態にはあると感じた。

一方の愛媛は前述のとおり前半の酷さが全て。後半はジョジマールが前線で起点となって攻撃を引っ張りチャンスを作れた。内容はまずまずだったが前半の負債は大きすぎてマイナスを取り戻すことすらできなかった。守備陣はマイボール時の千葉の高い位置からのハイプレスに慌てていた。

試合は見ていられなかったので楽しみはそれ以外で。まず今年のフクアリはKO前まではコンコースが封鎖されていないのでスタジアム1周ができた。J1復帰したらまた封鎖されるだろうからこれは今年限定か。また愛媛のマスコット大集合に一平くんまで。怪我して担架で運ばれて車椅子に乗せられる設定は笑った。試合以外の部分は愛媛のためにあったんだが肝心の本番があれではちょっと。

2010J2第16節 横浜×岐阜

2010-06-07 | Jリーグ

選手の技術面での質の差やFWの能力差がそのまま結果に反映した感じ。去年長良川で同じカードを見たが、あの時は技術で劣る岐阜が走り勝ったような試合。今回はそうならなかった。

横浜に大黒がいることはJ2レベルでは反則だと改めて実感。分かっていても相手は止められない。少々質の低いパスでもゴールするシュート精度の高さ。そこに引っ張られるから2点目の西田のような形でのゴールが生まれる。岐阜にはPA内で仕事の出来るFWが居なかった。

岐阜は西川・橋本からのパス出しを中心に組み立ててチャンスは作ったがラストパスが相手に引っ掛かったり、シュートをフカしたりしてチャンスを潰した。後半から2枚替えして反撃に転じた矢先に追加点を奪われて出鼻をくじかれたのも痛かった。少しずつ形が出始めた所での失点は勿体無い。

ホームチームにとっては内容の伴った結果を得て中断に入るのだから最良の結果を手にしたと言えるだろう。それにしても暑い1300KOだった。こういう状況下だと先制点がモノを言う。

2010ナビスコカップ予選リーグ第4節 浦和×山形

2010-05-27 | Jリーグ

山形の組織的なサッカーがうまく機能した。内容的に見てパーフェクトに近い試合だった。まず守備面に関しては粘り強い守りと前線から中盤にかけての連動したプレスで相手に自由を与えず、チャンスらしいチャンスすら作らせなかった。

攻撃では1TOPの田代を起点に中盤の4人がサポートして押し上げる。個々のストロングポイントを生かしながら組織を作る。田代の使い方を山形は既に把握したようだ。だからあんなに点が取れるのだろう。また途中から入った下村が攻守で効いていた。

対する浦和。どこかの代表と一緒でブロックの前でパスを回すから怖さがない。ミドルを打たない。周りはホームの客ばかりだったがこの辺に相当イライラしていた客が多くヤジも飛んでいた。リードされると前の人数を増やすからかえって手狭になるのは開幕戦でも見た光景。こうなると結果は見えている。

最前線の田代は大活躍。まず守備ではサボらずチェックをかけ続けた。そして攻撃の起点として貢献するだけに留まらず得意の頭で2ゴールを決めた。しかもアシストは石川・増田と元鹿島ばかり。こんな展開は狙って出来るものではないから観に行ってよかった。

その増田もフル出場し体を張った攻守に渡る奮闘で勝利に貢献。もともと巧いがフィジカル面でもチームを助けていた。頑張りを見られたのでよかった。大満足の水曜夜のナビスコだった。

2010J2第14節 横浜×鳥栖

2010-05-24 | Jリーグ

多分今年のJ2である意味最も注目されるだろうカード。特に鳥栖側は当然だが気合いが入っていてアウェー席はよく埋まっていた。

立ち上がりに流れをつかんだ横浜がそのまま押し切った。甲府戦の大逆転負けの反省もここで生きたのだろうか。

横浜の注目は岸野チルドレンとでも呼べばいいのか、要は元鳥栖勢だが岸野監督は惜しげもなく皆使ってきた。そして結果的には高地が全得点に絡む活躍を見せた。大黒の技術の高さはさすが。鳥栖は大黒を掴まえきれなかった。

こう見ると得点に絡んだ人が目立つが横浜を支えたのは新加入のホベルト。この人が中盤で効いていてチームをコントロールした。タメが作れて落ち着きを与えられてチームの潤滑油として機能していた。ホベルトという支柱がいるから周りも生き生きプレーしていて、不思議と横浜の選手が輝いて見えた。多分1.5倍増し位の良さに見えたような気がする。逆に鳥栖はそのホベルトに振り回されて中盤が機能しなかった。

また鳥栖はパスやトラップなどで初歩的なミスが多く守備面では単純に数的不利な場面を作られたり人についていけなかったりした。確かに大黒は巧いがあんなに簡単にラインを破られていてはどうしようもない。

また審判が下手だったことを差し引いても無駄なファールが多かった。相手への因縁が憎悪に変化したような感じだった。但し高地が引っ掛けられてPKを獲得したシーンは、確かに足はかかっているがあの程度で笛を吹くか、という感想。

それでも後半、9対11になった後は横浜が主力をひっこめて少しグダグダになり、鳥栖も頑張って守ったためスコアが動かなかった。人数と展開が比例しない後半だった。

鳥栖にとっては長いシーズンでたまにぶつかる事故のような負け。横浜にとってはまだまだ浮かれられない。互いにとって確実に「次に」繋がる試合だったように思う。