goo blog サービス終了のお知らせ 

Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

名波浩引退試合

2010-01-11 | Jリーグ

最高の時間だった。楽しかった。

あんな豪華メンバーが集まってエコパが満員に近い状態になって最近にない熱気を感じた。それはもちろん名波の人徳が成せる業であり、『魅せる』事が期待に繋がるからだろう。

前半の日本は面白すぎ。今の代表に熱くなれないがあの代表は今でもワクワクする。この代表の45分のプレーだけで一つ記事が書ける。それ位言いたい事いっぱい。

名波・ヒデ・山口のトライアングルで中盤を作り、サイドを駆け上がる名良橋・相馬。そしてフィニッシュはゴン・カズ。阿吽の呼吸という言葉がぴったり。特にあの中盤は流麗だ。ヒデなんてまだまだ現役でやれるんじゃないかと思わせる動きっぷり。

それから名波からのボールを現役同様にヘッドで叩き込んだ秋田。現役時代を思い出した。自身の引退試合よりも凄いヘッドだった。この日の会場、エコパのCSで物凄い気迫でヘッドを決めたのが懐かしい。

それから名波の最も思い出に残るゴールは99年鹿島戦@国立のFKだそう。あれはキックの質もそうだし、試合のシチュエーション的にも凄かった。あの試合は本当に良い試合だった。負けたけど記憶に残る良い試合だったのはあれと96年のフリューゲルス戦@国立(PK負け)の二つ。何だかんだで名波は現役時代は敵だったが、『誰が出ても鹿島は鹿島』と言って頂いたりと、互いを認め合う好敵手だった。


02年を再現した磐田の後半。あの流れるような連携は色褪せない。そりゃあ強かったわけだ。あの頃の磐田は皆楽しそうにサッカーしている。高原なんて現状の苦悩が嘘みたいにノビノビしていた。名波・藤田のコンビは輝いていた。

N-BOXは再現しなかったけど、当時の磐田の中盤の素晴しさは再現できた。服部も奥もあの場所に居る事に違和感がない。大岩は少し違和感があったかも。何故ならそれはユニが長袖だったから(笑)

やべっちからヒデへのダイレクトパスはビックリした。多分ヒデが一番ビックリしただろうが。土田もたった1回のボールタッチが得点に繋がる神業。普通ならスタジアムにタレントが居ると違う空気になったりするけど、そういうムードが一切無くて違和感無くピッチに入っていた。名波のセルフプロデュースの成果が成功である証だろう。

桜井さんは来ると思っていたけど、いざ本当に来たらやっぱり凄い。トップアーティストがピッチに立つ姿は普通見れない。場内のBGMをミスチルでまとめたのは良かったけど、名波の入場で『ILL'BE』を使ったのが特に素晴らしい演出。

フィナーレはロスタイム。山西のクロスから名波のダイクレトボレーが決まりそのまま胴上げへ。美しい終わり方だった。最後のコメントも名波らしい言い回し。ワッキーをしっかりイジり、秀人とゴンも忘れない。第3者的にも肩の力を抜いて純粋に楽しめる引退試合だった。名波さんお疲れ様。

第89回天皇杯決勝 G大阪×名古屋

2010-01-01 | Jリーグ

新年あけましておめでとうございます。やはり年明けは国立からスタート。

結果は終わってみれば極めて順当で、今年もゼロックスでガンバと対戦する事になった。そこまで爆発的に喜んでいないように思えたガンバに08年の自分達と同じニオイを感じた。一つタイトルを取れてホッとした面が強いのではないか。ひょっとしてこの結果を最も喜んでいるのは広島かも。

準決勝と決勝の2試合を通して一つの枠組みと捉えるガンバのマネジメントが巧みだった。やっぱり準決勝は7割程度の力だっただろう。決勝のガンバは準決勝以上に本気の力を出してきた。調整と本番の使い分けとでも言うか。


名古屋は序盤こそ落ち着かなかったが、30分過ぎから持ち直してサイドからケネディの頭を使えるようになった。狙い通りの形で同点に追いついた。後半は左サイドに活路を見い出し、そこからマギヌン・小川を起点に攻めてペースを握った。特に後半は最初から名古屋ペースだったから先に2点目が欲しかった。それを取るチャンスもあっただけに勿体無い。

逆にガンバは後半の苦しい時間帯を我慢して勝機を掴んだ。ああいうチームが残り15分を切ってから逆転すると相手が劣性を跳ね返すのは厳しい。名古屋もパワープレーをやるのか、サイドから崩すのかがイマイチ明確でなくセカンドが拾えず。リスクを背負った三都主のボランチのデメリットばかりが目立ってしまった。3点目と4点目は前掛かりになったウラを突かれたので名古屋としては止む無し。

試合後に会場外で号外を貰った。早速ゼロックスの前売発売日は1/23~と書いてあった。前述通り2年連続の対戦。去年は合計4回対戦したが、今年はもっと多く戦うかもしれない。そう出来るよう全ての大会を頑張りたい。最後は決意表明になってしまいましたが、今年も宜しくお願い致します。

ダイジロウ

2009-11-30 | Jリーグ
日曜は鳴門に一泊で行ってきました。ギリギリまで行くか迷っていたんですが、行っておいて本当に良かった。試合も大事だが何と言っても高桑引退。これがメインイベントのようなもの。

高桑は体格に恵まれたキーパーながら、肝心のところで不運に見回れてレギュラーを失い続けてきた不遇の印象が強い。時に大怪我だったり、ポカをやらかしたり。しかしその能力に疑いの余地はない。頼れる男だった。

その高桑も2000年の三冠戦士の一人。またあの時代の選手がピッチを去る事に時代の変遷を感じる。あれからもう9年も経った。もしかしたら高桑が怪我をしなければ曽ヶ端は台頭しなかったかもしれない。何せ第二期黄金時代の絶対的な守護神だったのだから。そんな男の晩年がJ2の中位でベンチを温める日々なのは実は密かに寂しかった。

仙台での高桑と言えば主に忘れられない二つの出来事が両方ヴェルディ戦だろう。個人的には06年4月のアウェー・神戸戦で防戦一方の展開をビッグセーブ連発で防ぎ1対0で勝った試合が一番印象に残っている。

高桑選手、本当にお疲れ様でした。

ハシゴさせろ~

2009-10-28 | Jリーグ
行ける限り会場に行く現場派としては試合時間が重なってどちらか一方しか選択できないのが何ともツラい。特に近場で時間が重なるのはズラしてくれと度々思う。TV中継の関係もあって仕方ない部分はあるが、現場主義の人間のことをもっと考えてほしいよなあと常々思うわけです。それでも仕方ないと妥協するわけですが。

しかし11/8だけは見過ごしておけない。

12:30 水戸×仙台@Ks
15:00 鹿島×山形@カシマ

これどうにかなりませんかね。移動時間は1時間程度か。少しズラせば両方行けるのに。

茨城県人で鹿島兼水戸サポの人だって結構いるだろうに。そういう人達が両方見れて、しかも中島まで見れると来たら1回で3度オイシイww

また遠征ついでに、たまにはライバルをちょっくら冷やかしに行こうか企むディオな方々だって居るかもしれないのに・・・。

私的にはここが仙台のXデーになるかもしれない、と言っても確率は低いけれどそういった状況は気になる。だからどうにかしたいのが本音。どうにもならないので普通にカシマ行って終わりですけどね。

それにしてもここだけは両方行きたかった。日程くんも少し頭をひねって欲しいもの、という勝手な個人的意見です。

2009J2第47節 横浜FC×C大阪

2009-10-26 | Jリーグ

変則的なスタンド開放で3500人程度の観衆の国立。変な感覚だった。そこまでして国立で開催する必要はあったのか。他の競技場ではダメなのか。横浜の運営には疑問が残る。唯一助かったのは閉鎖だと思った青山門が終了後だけ開放されて外苑前駅に行きやすかった事くらいか。

セレッソの昇格に向けた充実度合いが存分に感じられた内容。正直言ってプロ対アマの試合かと錯覚した。そして先日、偶然天皇杯のC大阪×福島@長居を観戦したわけだが、あの日の体たらくは一体なんだったのか、幻でも見たかと思うようだった。とにかく全てセレッソのための試合だった。

逆に横浜は良い所なしで見せ場なし。途中からは横浜のどこがどれだけ酷いかを探しながら見ていた。必然的にそういう視点に切り替わる位酷かった。それは決して上位と下位の差だけが問題ではない。現に8月に同じカードを見た時は内容も面白いドローだった。

開始早々に2点連取して試合を決め、後半には香川とマルチネスを調整扱いのように使うというセレッソにしてみればローリスクでリターンの多いゲーム。3点目が入るまで時間がかかりすぎたのは課題だが、しっかり香川のドリブルシュートで締めたので終わり良ければ全て良しという感じ。香川ファン的にも美味しゅうございました。守備面も相手の拙攻にも助けられたが安定感があった。特にボランチ羽田のブロックが大きかった。

船山も石神もレギュラーに定着して伸び伸びプレーしていた。特に船山の石神の使い方が絶妙でサテライト時代に一緒にやっていただけあって連携抜群。あのラインにやっぱり鹿島の影が見えるわけです。

これでセレッソは次節にも昇格の可能性が出てきた。ほぼ確定でしょうね。その後のユアスタでの試合が実に楽しみ。先を急ぐため外苑前→渋谷→新丸子と移動して等々力へ向かいました。

2009J1第29節 千葉×京都

2009-10-19 | Jリーグ

陽があるうちはまだ暖かいけれど暗くなると肌寒い。1600KOだと後半に入ってからの寒さは本当にキツい。加えてフクアリは年中風が強いから大変。試合中に秋華賞の結果を知ってはブエナビスタの降着で懐具合の計算も狂い、色々な意味で寒いなあと思いながらの観戦。

それらしい格好はしていないし、声には出さないけれど多分鹿っぽい人が結構スタンドに紛れてましたね、自分含め。13番とか8番とか居ますからね。

痛み分けドロー、と言っても千葉にとっては痛恨の結果だろうが。ただ京都の的確な戦い方や千葉の詰めの甘さを総合してみると終了間際の同点弾は納得の結末という感じ。

千葉は中盤を飛ばしてFWへのロングボール中心。そこに工藤がちょこちょこ顔を出す。現実的と言えば現実的かもしれないが、そのやり方で多数のチャンスを作り出していたわけではない。ボランチ・中後の展開力が生きる事もなく。それでもセットプレーから先制してしまうから何だかなあ。

一方の京都はキーマンのディエゴ・シジクレイが中心となってゲームを組み立てるが前半はなかなかフィニッシュに結びつけられず。しかし後半はメンバーチェンジによってより攻撃的に。

それでも京都が攻撃的になった事でスペースが出来始め、千葉がそこを突いたカウンターで幾度となくチャンスを作る。しかし水谷の好セーブもあって追加点に至らず。するとペースは京都に移り最後は千葉が守備固めのカードを切った直後に同点。

試合が終わって蘇我駅へ戻る。建設当初は何もなかったフクアリも今では千葉の練習場まで出来て随分立派な街として開発された。駅への歩道も渋滞しなくなった。実にスムーズに帰れました。

第89回天皇杯2回戦 C大阪×福島

2009-10-15 | Jリーグ

ジャイアントキリングはここにあった。内容を見れば妥当な結果。しかし後半はほぼノーチャンスだった福島がロスタイム3分のうち2分半位経過した時に、たった一本のカウンターからサヨナラゴールを決めるのだからサッカーとは何が起こるか分からないもの。

福島のサッカーはセレッソ対策の教科書通りの対応。まずスペースを消して守備を固めながら人に対してのケアも怠らない。FWはウラを取るのが巧いタイプを置いて速攻をチャンスに繋げる。これは他のJ2チームにとって参考になるのではないか。

対するセレッソは内容が悪かった。乾もカイオも大ブレーキで小松もボールが収まらず。個の力に頼る攻撃を封じられたらどうするのか、また香川不在時の対応策など、今年よりもむしろ来年のJ1を見据えて課題が出た試合だったように思う。

粘り強い守備から入って福島はよく頑張った。最大のピンチは後半立ち上がりの15分。セレッソが後半開始から4バックにシフトチェンジして連動性のある攻撃が出来てきて、サイドで数的優位を作れるようになり、ハーフコートで波状攻撃を仕掛けた。しかしこの時間を福島が耐えたため次第に攻撃の圧力が弱まり、終盤には攻め疲れか足が止まり出して、福島がセカンドをかなりの確率で拾い出した。なのでそうした状況を考慮するとドラマチックな決勝点も必然の一撃と言える。

福島は元Jリーガーが多数在籍しておりキャプテンは元湘南・水戸の時崎。そして個人的に着目していたのがDF青柳とMF桑原。高校サッカーファンなら覚えていると思うが彼らが筑陽学園の3年生だった時に選手権で準優勝した。準決勝での桑原のFKはよく覚えている。決勝は国見に大敗したがあの時は平山が本当に凄かった。そんな二人が別々の道を歩みながら再びチームメイトになっていた。これは見るべき所があるチームと期待していた。

なかなか見応えがあって面白かったですが、個人的にその後の予定があるから延長戦まで行くと途中退散しなくてはいけなかったので90分で決着がついたのはよかった。予定通りすぐに会場を出て地下鉄を乗り継いで次の場所に向かったのでした。

第89回天皇杯2回戦 京都×那須

2009-10-14 | Jリーグ

京都が力の違いを見せた試合だった。こう言っては失礼だが公式戦と言うよりも、水曜に練習場でトレーニングマッチをやっているような感覚。

実力差があってもそれを有効に生かせなければ苦戦しますが京都は早々と先制したから落ち着けた。攻撃の連携がよく攻撃パターンの確認作業をやりながら勝った感じ。中心になるディエゴと柳沢の連携の良さがチームに相乗効果を生んでいた。

それにしてもヤナギ一人いるだけでこんなにもパス回しがスムーズにいくものかと改めて思った。最近は相手に引かれて苦しそうに攻撃するチームばかり見ていただけにヤナギの良さを充分感じた。やっぱり今でも好きなわけです。ついでに寄っただけでも自然と目は13番ばかり追いかけている。

後半はリードした京都が流して試合をクローズにかかる。そんな中でも途中出場の宮吉が点を取り、中山がアシストしたから収穫はあったでしょうね。そのまま波乱もなく終わり。極めて妥当な結果。

ガラガラすぎる天皇杯のため臨時改札は開放しておらず通常の改札から阪急へ。来月また来る時はきっとこの日とは見違えるようなスタンドなのだろう。いくらなんでも1900人は少なすぎる。

ヴェルディ問題

2009-10-06 | Jリーグ
名門ヴェルディがピンチだ。親会社が変更して生まれ変わったが、一定のスポンサー料が集まらなければJリーグ退会の条件がついている。

これは対岸の火事ではない。まだまだ企業への依存度が高い日本のスポーツ界においてはどこにでも起こりうる事態。ましてや大きな予算で運営しているわけではないJリーグの各チームにとっては特に他人事ではない。

もし仮にヴェルディが本当に無くなったら残念であり大きなマイナス。それはヴェルディに素晴しいソフト面があるから。まず読売ランドの練習グランドが素晴らしい。前に行ったことがありますが何面ものコートがありクラブハウスも整備されている。

そして下部組織の充実。先日の高松宮杯でヴェルディユースを見たがテクニックのレベルは同世代の中でも群を抜いている。個々が高い技術を持っていて本当に巧い。伝統的に若年層の育成が上手いだろうし育成システムが確立されている証拠。だから底辺からのサッカー界の発展に重要な役割を担っている。

これでチームが無くなったら一つの確固たる育成組織がなくなる。また別の道を模索して地方移転したとしても都会のようには人を集められないから下部組織のレベルは落ちていくだろう。これでは本当に勿体無い。良い施設と人材が宝の持ち腐れになる。

こうやって色々なマイナスが出てくるはずなので何とか生き延びて欲しい。また ヴェルディを倒したいと意気込んでくるチームはJ1・J2ともにまだまだ多いように感じるので、そういう好敵手たちのためにもJリーグに居続けてもらいたいと思います。

2009J2第43節 栃木SC×愛媛FC

2009-10-04 | Jリーグ

愛媛を見るのは1年ぶりで監督も交代したのでシステムもメンバーもだいぶ代わっていた。栃木に至っては半年ぶりに見たらDFラインは全員違うしFWも違った。

主体的に攻めようとするんだけど今一つ物足りない愛媛と、それに対してこちらも決め手を欠いて手詰まりな栃木の組み合い。栃木は守備が安定しているようには思えないのですが、愛媛の攻撃陣のパンチ力が弱くて守れてしまうといった感じ。一方の攻撃はレオナルドにボールを集めて何とかしようというコンセプトが見えた。逆に言えば頼みきり。

そんなこんなでどちらもスコアを動かせそうに無い展開でしたが岡田の目の覚めるようなミドルで栃木先制。後半に入ると守り始める栃木に対し愛媛が次第にグダグダになって自滅しながらも必死で攻める展開。そのままいくとウノゼロで終わり。こう言っては失礼ですけど眠たい試合。

栃木に非はないですが、大したことのない内容のゲームを一発のスーパーゴールで勝利するのは確かにそれもサッカーの面白さだけど、自分の個人的なサッカーに対する美学においては最も相反する事なのでこのまま終わって欲しくないとは思っていた。

ところが終盤に入るとリードしているはずの栃木がバタバタ慌てだす。勝ち慣れしていない様子が窺えます。また愛媛も交代で入った田中や横谷が徐々に生きてきてゴールへの予感がし始める。だから終了間際に何かがありそうな気がした。そうするとロスタイム突入寸前、案の定セットプレーの流れから愛媛同点。その前後の流れを考えれば妥当な得点。

結局そのまま終了してドロー。昔からここは足利劇場と呼ばれているそうですが今回に関しては逆劇場。まずまずそれなりに見るところはあった印象。物足りなさだとかそういう部分は両チームともまだ発展途上の段階だからでしょう。そうプラスに捉えて終わりたい。

2009J2第34節 横浜FC×C大阪

2009-08-17 | Jリーグ
上位対下位とは思わせない好試合。

前半は完全なセレッソペース。圧倒的にボールを支配し何も出来ない横浜を嘲笑うかのように強さを見せた。ここで早々と試合を決めてしまえば良かったですが。


エンド変わって後半は流れが逆に。横浜は前半は中盤でボールを奪い繋ぐ事が出来ませんでしたが、後半は一転してそれが出来るようになり押し込み始める。すると流れを掴んだ間に2点連取し逆転。しかしこれで終わらないのは尻に火が点いたセレッソの必死さと横浜の詰めの甘さが合わさった結果。

横浜の前半は言っちゃ悪いが下位らしい戦いで、仙台は何故ここに10日前に負けたのかとそれを思っていましたが後半は良かった。前線が積極的に動いて活性化した結果。しかし10番の安はJ2のこのレベルでやるのは勿体ない。逆に言えば安の描く絵を横浜がチーム全体で共有できるようになればワンランク向上する。


セレッソは勝ち点3が取りたかった。後半は途中まで疲れて寝ていましたが逆転されてから目覚めた。横浜に返すはずのボールすら返さないくらい必死。小松を投入して4バックにしてから良くなった。基点となるマルチネスが広い視野を持ち、キープして捌けるから良い攻撃ができる。この人はほとんどボールを取られないのも強み。

しかしセレッソが試合を決めきれなかったのは乾・香川コンビに今一つキレがなかったから。だいぶマークされていたし中盤での細かいパス交換は相手に読まれていた。5月に長居で見た時の二人の阿吽の呼吸がもたらす唸るような連係プレーはあまり見られなかった。

石神は中であれだけ溜められる人が居て(マルチネス)、前線に分かりやすいターゲットが居れば(カイオ)、サイドプレイヤーとしてあれだけ輝ける事がよく分かった。バクスタに座ったおかげで前半は石神をかぶり付きで見れて、アシストも目の前だったのでお得でした。船山も見たかったですが展開的に出しずらかったか。或いは中盤があれだけ確立されていれば割って入るのは厳しいのか。

セレッソは引き分けに終わりましたが自力はあるので今のペースが崩れなければ最後までこのまま行くでしょう。今節の4強は仙台の一人勝ちで上位がまた団子になり面白くなってきた。これから先が楽しみ。

2009J2第33節 東京V×札幌

2009-08-10 | Jリーグ

札幌の積極的なサッカーがまさにホーム状態の味スタで躍動した。内容的には3対0で勝てるゲーム。それだけこの日の両者には差があった。

上里の左SBってどうなんだと思っていたけれどこれが良い。外に張り出した事で正確なキック力がクロスによって生かされ藤田とのコンビで左で一つの起点ができた。

札幌は中盤の構成が良くてセンターハーフの二人はしっかり前後のバランスを取りながらキリノを孤立させないように距離感を保っていた。古田の活きの良さは気持ち良い。全体的に前に行きがちになるのをダニルソンが普通の人の1.5倍くらいはカバーして守れるからワンボランチで成立している。

途中までは圧倒的な札幌ペースでしたが残り30分を切った辺りから運動量が低下して雑なプレーが目立ち始める。特に後半の藤田は誉められたものではなかった。そこでヴェルディが1点返しますが拙攻続きで反撃態勢の匂いがしない。結局終盤にベテランを次々投入した札幌がそのまま粘り込み。

今年は緑の観戦機会が多くていい加減飽きてきた。とは言え自分が行くと水戸戦の引き分け以外全敗なので緑の人からしたらとんだ疫病神だろうけど・・・。しかしバクスタの無駄な緩衝地帯とかアウェー自由の狭め方を見ると来場していて運営に疑問符を感じるわけです。行き着くところは経費削減なんだろうけど。しかし次の富山戦が国立開催でその次が水曜とはいえ西ヶ丘で仙台戦とは普通逆だろと素人目にも思う。

札幌を見るのは4月の三ツ沢以来でしたが若手が育ってきて面白くなってきた。そこにノブリンのイズムが注入されるわけだから今後が楽しみ。もう少し精度を高めて試合運びが巧くなれば勝ちを拾っていける。この試合も勝ちはしたけどもっと楽に終われる事も出来たので、その辺が課題になってくるでしょう。今年の昇格はないにしても来年以降の成長が期待できそうです。

2009J2第29節 東京V×甲府

2009-07-23 | Jリーグ
拮抗した好ゲーム。どちらも上位に位置しているだけあってそれに相応しい内容。両チームとも守備が安定しているのでそれによって攻守のバランスの良さが生まれていた。

ヴェルディは服部も復帰してセンターラインがしっかり形成されており、今年見た中で一番安定感があった。ホームで追いかける立場なのでどちらかと言えば積極的に攻めていた。平本と大黒のコンビが面白い。そこに1列後ろからゲームを作るレアンドロが巧く絡む。

対する甲府のディフェンスが手堅い。特に自陣に引く時はサイドバックが中に絞って外側に中盤を1枚下げる変則的な5バックのような形でスペースを与えない。J1を席巻した甲府スタイルの攻撃サッカーは影を潜めたけれどJ2仕様のスタイルを構築してきた。あれなら確かに昇格争いに参加するわけです。

また甲府は守備も攻撃も激しくポジションチェンジを繰り返す流動的なシステム。森田が効いていてあんなに巧い選手だったのかと驚いた。ボールを奪うとすかさずカウンターに持ち込みマラニョンの個人技などが生かされるので相手からすると脅威。甲府に中途半端な形で奪われてはいけない。

先制した後は甲府が堅守速攻の店仕舞いモードに突入。それを打ち破る大黒の同点弾以降はヴェルディが押せ押せだったので勢いで逆転するか、或いはドロー決着を予想しましたが終了間際に決勝点を取ったのは甲府。

試合後のレアンドロはかなり激昂していましたが何やら言った言わないの話があるようで。真意のほどは分からないでコメントのしようがない。河村が後ろからレアンドロを必死に押さえ込んでいたのは分かったが。

他会場の結果と合わせてこれで上位4チームの差が縮まった。こうならないと面白くない。次の日曜の小瀬もまた大一番の一つ。2年ぶりに暑い盆地に馳せ参じます。

2009J2第28節 岐阜×横浜

2009-07-22 | Jリーグ

地方における横浜FC(カズ)人気は絶大。関東の感覚からするとJ2で集客力を持つのが仙台・札幌ではなく横浜なんて考えられない。逆に地方の人からすると三ツ沢がいつもガラガラなのが想像もつかないだろうけど。

雨でスリッピーなコンディションも手伝って両チームともミスが多かった。どちらかと言えば形を作って組み立てたのは横浜。10番の安が大きな存在になっている。一人だけ別格がいる感じ。そこを中心に灘波の飛び出しやSBのオーバーラップなどを絡める。中盤の底では八角が奪って捌いてと攻守に貢献。何度か今年横浜の試合を観ましたが八角がチームの中心ですね。

それでも得点できなかったのはフィニッシュの精度不足と岐阜守備陣の頑張りによるもの。対する岐阜は主体的に形を作る事がなかなか出来ない。染谷・高木の二人が攻撃の基点でFWにボールを放ってきますが、例えばそこにSBが上がったりボランチがサポートしたりといった連動性が無いので厚みのある攻撃が出来ない。それでも相手のミスから得たPKとCKで点を取れてしまうのがJ2の下位。

岐阜の運営はある程度しっかりしていた。スタグルメもJの中では上位にランクしていいほどの充実ぶり。肉食系のフードが多いですね。競技場はトラックがある割にはまずまず見やすい。

カズ効果もあり観衆は7000人。客席のリアクションなどを見ていると、全体的に観戦慣れしていない雰囲気が伝わってきた。つまりは一見さん多めのスタンド。経営危機の岐阜にとっては良い事だと思います。今回はカズ目当てだった一見さんをリピーターにするのが今後の課題でしょうね。

そのためには大変失礼な話ですがサッカーの内容・質では客を取り込めないでしょうから(元J戦士を集めたJFL時代の方が多分強い)、単純に試合でチームが一生懸命頑張る事、客におらが町のチームという誇りを持ってもらえる事が重要だと思う。そういう意味では技術力では横浜に劣る岐阜が最後まで頑張って走って終了間際に2点取って勝った事は大きな意味を持つはず。何とか頑張って今の危機を乗り越えてもらいたいと、2年前高崎にたまたま居合わせた自分は思います。

2009J1第17節 FC東京×名古屋

2009-07-13 | Jリーグ

今の勢いの差がそのまま出た内容。名古屋に去年の美しいサッカーの面影はなく、逆に東京の方が流れるような攻撃サッカーをしていた。

東京は前でのプレスのかけ方が効果的でどこでボール奪取するかが明確。奪った後は前線4人の流動的な動きで相手を翻弄。あの石川・羽生・カボレ・平山のカルテットによる崩しはなかなか見ていて面白かった。注目の石川は結果を残しているだけにプレーに自信が感じられて思い切りが良かった。

対する名古屋はサイドで起点を作る展開を封じられてサイドバックがボールを持った段階からプレスをかけられていた。それを打破するためにマギヌン・玉田を外に張らせて何とか起点を作ろうとはするもののシュートまではいけない。玉田は中盤では威力が半半減するから前線に置くのが望ましい。

前線でタメが作れれば良いんですがダヴィでは厳しい。見ている限りではケネディの方が今の名古屋のサッカーには合う気がする。ダヴィは周りに合わず一人で勝手にサッカーしている印象。某フ◯キを見ているようだった。札幌をJ1に引き上げた事などこれまでの貢献の数々は評価に値するけれど、日本サッカー界のためにはACLで敵になって貰った方が良い。

終わってすぐ出て飛田給駅へ。ホームが勝つと人の動くタイミングが遅いから早めに出ると空いている。4月に来た時は歩道橋で動けなかったから。それは当然良い事ですが。帰りの京王線内もやっぱり名古屋サポが多かった。しかし当日中に帰れるにしても遠征してこの試合内容ではツラいだろう。