元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

9月「宇多田ヒカルを聞きながら大王を読む」

2006年10月10日 01時27分34秒 | アレコレ鑑賞
 北朝鮮が核実験を行った日、濱口優は「会見は中止しません」と言ったそうな。

---

 9月は宇多田ヒカルの「Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1」を聞きながら、黒田硫黄の「大王」を読んだ。

 ヒッキーの曲はやっぱ良いですね。このアルバムには「time will tell」から「COLORS」のシングルがすべて入っています。「time will tell」ってシングル出てたっけ?まぁいいか。

 ヒッキーは15歳でデビュー。すごいですね。僕は彼女の曲と容姿はもちろんのこと歌詞が好きなんです。聞いていて意味が分かりやすくて好感をもてる。それに引き換え、アイツの歌詞は何を言ってるんだか、まったく分からん。それっぽい単語を並べているだけで、おまえはそんなこと本当に考えているのか?と思う。あ、ゴーストライターに書いてもらってるんだっけ?と思う。じゃあBoowyの歌詞は良いのかと言われたら反論できんが。

 ちなみに「time will tell」の中で

「明日へのずるい近道はないよ。きっときっときっと」

 という歌詞があるが、これはまぁ良いとは思っていないが、これを作詞したであろう15歳の宇多田ヒカルに一言言いたい。

「寝ろ」

 それが明日へのずるい近道です。あとついでに書いておきますが、僕は彼女の歌は魅力的だとは思うが、ウマいとは思っていない。テレビ番組などで歌っている声を聞いた時に、太さが感じられなかったからだ。ふんがふんが。

 そして黒田硫黄って人の「大王」を読んだ。もちろんこの人も、漫画も知らなかったのだが、帯にすごい絶賛コメントが書かれていた。

大友克洋
「黒田硫黄氏は、キャラクターやエロに隷属された漫画界にあって、真にセンス・オブ・ワンダーを持った作家である。」

寺田克也
「ここにゃ「きれいな絵」も「きれいなハナシ」もねェぞ。「きれいなマンガ」があるだけよ。」

よしもとよしとも
「これから騒がれるのは目に見えているが、この新しい才能を無視するマンガ評論家はとっとと廃業すべきだろう。」

 などと、後ろのふたりは知らないのだが、絶賛されている。んで読んだ。この作品は短編集。んでまずは「THE WORLD CUP 1962」を読んだ。

 時代は1962年、寺に勤める小学生の男の子が、いじめられっ子の女の子を助けてあげるも、空回り&勘違い。そして話が急展開。寺主さんが銃で撃たれて死んでしまう。小学生の男の子に秘密を託して。その秘密とは核戦争後の戦略ロボット。ここから話がおかしくなってくる。

 小学生の男の子はいじめられッ子の女の子と共に、ロボットに乗り込み1962年の勃発した核戦争の後を生きていく。てな感じの話。


 その次は「象夏」という作品。これはアパートの隣の部屋に象が住んでいてどうやって出そうか?というお話。

 てな感じの作品が収められた短編集なのだが、僕は読みながらイカ天に登場したばかりの「たま」を思い出した。なんか得体は知れないんだけど、何かがある。よく分からないんだけど、ダメなのとは違う。理屈で測れない作品。というのを「大王」に感じた。恐らく書評を書いた人もソレを感じ評価したのだろう。と思った。

 しかし「あさがお」という作品を読んで、印象が変わった。この作品に関して、ストーリーや感想を書きたくない。つげ義春作品の良さを分析するのをアホらしいと思う感じ。人を選ぶけど取りあえず読んでみれば?という感じ。

 けどこの人の作品は当分は読まなくて良いかなとも思った。「あさがお」は良かったんだけどね…



Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1
宇多田ヒカル, 森俊之, 磯村淳, 西平彰, 河野圭, 村山晋一郎, ジミー・ジャム, アレックス・リッチバーグ, テリー・ルイス
東芝EMI

このアイテムの詳細を見る


大王

イースト・プレス

このアイテムの詳細を見る
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする