元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

宝くじを交換した

2006年10月05日 00時52分56秒 | 日々雑感
 ドラゴンクエストⅧの真のエンディングを見ていないことを思い出しました。

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 八重洲中央通り交差点の歩行者用信号が点滅を始めた。僕は小走りで横断歩道に向かったが、渡り始めるよりも早く赤になったので歩道に戻った。少し待たされるかもしれない。信号待ちって退屈だ。有意義に信号を待つ方法があったら教えてほしい。しかしソレは直ぐ近くにあった。傍らに宝くじを売る小さな売店があったのだ。

 僕は財布の中に末等が当選した宝くじが入っていることを思い出し、店の中にいたバーさんに3枚の宝くじを渡した。当選金額は1000円くらいだろう。数ヶ月前に当選発表があった宝くじだ。僕はてっきり宝くじの当選確認はコンピュータを使ってやるのかと思っていたのだが、バーさんは小冊子を片手に番号を調べ始めた。

 時間がかかるかもしれない…。そう思った時だった。

「おや…これは…」

 バーさんが不可思議な声を出した。もしかして当たりだと思っていた宝くじは、外れだったのだろうか…。かっこワルー。と思ったのだが、違うようだ。バーさんの目が爛々としている。もしかして逆?末等と思っていた宝くじ。実は一等が当たってた?ギャー!!!すごいーー。

「お兄さん。これ数字がひとつ違ってたら1000円当たってたよ!!」

 僕はバーさんもろとも店ごとドロップキックをお見舞いし、交差点上空で宙を舞ったところでボレーキック。見事東京駅にシュートが決まった。

 そんな曇り空な秋の一日でした。週末は雨になるようです。
コメント (4)
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