朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

NHKの中小企業おだて

2010-12-17 14:06:26 | 21世紀
中国への事業進出
2010/12/17
 NHKの朝の経済番組で、「元気の良い中小企業」と題して、中小企業の中国進出を褒め称えていました。従業員100人の鉄工所が地下水汲み上げ用鋼管径300mmを加工していました。パイプには水取り入れストレーナーが格好良く取りつけられていました。大きな水槽に汲み上げ砂フィルターと微生物による浄化で飲料水を作ります。中国の田舎、上水道のない村を対象とする小規模の水道事業です。
 社長は元気よく、やる気十分です。NHKは発展する中小企業は仕事のない日本を出て、中国に行くべきだと宣伝します。
 しかし、お金が、水道もない村にあるのだろうか? 日本政府の援助工事でもなければ、お金は取れないと私は直感します。
 「日本の水道業界は新工法を認めない。認められるのに10年かかる。中国では積極的に認め採用する。新しい事をしようと思えば中国に行け」と言います。NHKは無責任過ぎないか?
 中国はこれから、バブルが弾ける国です。力のない中小企業が仕事に行くのは、危険です。尖閣諸島問題で揉めるところ、あのフジタ工業のように逮捕される危険をどう考えるのですか?
 和食チェーンや、ラーメン・チェーンを上海で開店した若者が以前テレビで言っていました。中国人スタッフは信用出来ない。自分で管理しようとすると無理が出る。だから会社を大きく出来ない。
 実際、資本もそんなに掛からない商業でも、日本人が成功している話は聞きません。難しいのだろうと思います。
 企業が、国内で仕事が出来ないのは、国内で必要がないからです。国内で必要とされない企業が他国で芽が出ようとは感じません。
 国内で売れて、飽和して海外に出るのであれば、設備も償却されていてリスクも少ないと思いますが、国内で売れないものを、中国に売るのが元気の良い中小企業とおだてるのは、NHKは止めた方が良いと感じます。
 企業の存在価値は、社員の生活を支える労働を買って賃金を払うことです。
 中国で仕事をするのは、中国人の生活が良くなるように協力することで日本人社員のためではないと定義付けしましょう。
 日本人の生活が向上するように努力するのが、元気のよい企業としましょう。
 中国のことは中国に任せておけばいいとしましょう。
 彼らが、お金を出しても欲しいという商品は、どんどん売ってやればいいのです。無理やり日本の利益のために押し売りしても、誰も価値を認めません。


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1 コメント

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NHKの偏向に同感 (material)
2011-01-07 09:45:52
過去2回、中国に工場を建設、稼動しました。惨憺たるものでした。スタートまでと少しの間は一生懸命のようでした。そのあとは「金をせびる」ことに懸命でした。こんな事例はゴマンとあるはずです。中国で長く成功した事例は、私も自身で確認したことはありません。
 日本からは売ることによって儲ければよいのでしょう、おっしゃるとおりです。
 NHKは歴史認識から始まって一体どこの公共放送なのか不思議です。
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