朝礼の話題

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シリア

2012-07-20 20:21:14 | 21世紀
日本はシリアになれるか?
2012/07/21
 高校同級生の吉谷川泰さんは、登山家で北大山岳部で活動されました。獣医さんとして現役引退後、インドネシア・シリアで指導員として駐在され、帰省の折には、良い所だと現地の話を聞きました。
 シリア国内のバス旅行の話は、古い日本の話を聞いているようで、楽しい所だと住みたくなりました。
 今の内乱に、吉谷川さんの友人は、どう対処しているだろうかなどと考えながらニュースを見ると、日本とは違う社会が見えて奇妙に思います。
 シリア国会は閉鎖されず、アサド大統領の演説に拍手しています。反政府的な人は議員に居ず、国会はアサド大統領に飼われているようです。
 軍隊は、大統領の個人的親衛隊のようで、命令に依って自国民に発砲します。
 違う哲学がある、あるいは宗教の違いによって残酷になれるのか分かりませんが、無差別に殺人行為をします。
 日本では、いずれもあり得ず、もしそんな状況なら、民衆の蜂起がおこり政府をひっくり返してしまうでしょう。兵隊も軍隊を離れ反乱軍に味方するでしょう。何故、シリアでは、そうならないのでしょう? 
 恐らく、官民格差が大きく、政府関係者は、民衆を馬鹿にして人間と思っていない。民衆は奴隷で命令通り動くもの、奴隷は不満など持つ権利もないとされているのでしょう。
 ヨーロッパの奴隷制は、植民地主義となり、国内の国民は市民として権利を得ました。植民地は時代とともに解放され、植民地からの移民を奴隷まがいに低級職業に従事させ、市民階級を残存させています。市民階級には年金・福祉を充実させましたが、それは実力の無い人気取り政策で、ギリシャに続きヨーロッパ各国も同じ破綻の道を辿るでしょう。
 シリアやリビア・エジプトなどの反乱を、アラブの春と称えていますが、奴隷社会の奴隷の反乱であり、反乱した奴隷に国を治める哲学があるか?と言うと何もないから、混乱が続くだけでしょう。
 そういう国に武器を売り、戦闘能力を高めれば、ソマリアやアフガニスタンのようなヤクザ国家が生まれるだけです。国連や先進国はそれらの国が自力で文明国に成長するのを待つべきで、自分たちの理想を押し付けても、お荷物が大きくなるだけです。 シリアの内乱は自国の進歩のための段階であるとして、他国は放置すべきです。シリアに手を出せるのは、シリア出身のスチーブ・ジョブスの子供達のみだとして他国は放置しましょう。民衆が悲惨だと他国が介入すればアウガン戦争の二の舞になるだけで、映画会社が喜ぶだけです。


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