朝礼の話題

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ドバイに日本を見る

2008-12-23 11:46:26 | 21世紀
砂漠の中の未来都市(その2)2008/12/23
 2008年12月、ニュースステーションでドバイの建設工事がストップしているルポルタージュがありました。
 原油価格が下がり、リーマンブラザースが倒産する現在、投資家も痛手を受けドバイの建築に投資しようとする国・団体・お金持ちは居ないでしょう。
 インドから出稼ぎの建設労働者も引き上げるチームが出始めています。

 2008年5月、NHKでは「沸騰都市」と名付けた番組で、ドバイの成長を称えていました。
 日本の工事会社では、日立が写されインド人作業員の確保のためインドに行くと話していました。大成建設の会長が、受注活動としてパーティを開いていました。彼らは帰国しただろうか?

 建築の止まった12月のドバイは、異様な風景です。
 建物はほぼ完成しているけれど、人が居ません。風が舞い壁際にはゴミが吹き寄せられています。
 その姿を撮影しようとすると、ガードマンと警察が出てきて許可なく撮影してはいけないと制止します。

 インタビューを受けるデヴェロッパーは、「マンションを買った人で自分で住もうと言う人は少ない。値上がり期待の投機家がほとんどだ」「だから建物が完成しても部屋に灯りが燈らない」と言います。

 活動の必要のために作られる建物と、将来の必要のためあるいは儲けのためと無理して建てる建物があります。
 中国のビル内の展示場に案内されたことがあります。ビルの中は空き部屋ばかりで、会議のときだけ使われるのか?と思ったほどです。
 北朝鮮・ピョンヤンの建物も外観だけのものでしょう。
 ドバイの建物も後者の不必要なものでしょう。必要ない建物はゴーストタウンになる以外の道はありません。

 景気浮揚のために、お金を使うためだけの公共投資は、日本でもそんなゴーストタウンになります。
日本の公共投資に関わる人たちは、ドバイの状態をチェックし続けましょう。
 中国・上海のあの投資マンションも同じようなゴーストタウンになりそうです。
 日本・東京だって、公共投資の名のもとに必然性のないのに作られた建物はみなゴーストタウンになる可能性があります。
 
 将来はこうなるだろうと思いこんだ計画は、必ず破綻するでしょう。
 変化に対して変化出来るような計画でなければうまく行きません。
 砂漠の中の未来都市は、計画した人の理想だったのでしょうが、石油が下がればどうなる、戦争になればどうなる、地球温暖化が進めばどうなるなど全然考えていないから、マンガみたいな未来都市になったのです。
 
 そして、若い王子たちの計画をチェック出来ない権力者の承認で進んだ未来都市は、変更出来ないまま金に任せて直線的に進み続けると感じますが落ち行く先は九州相良ならいいですが、おそらくマチュピチュでしょう。

 他所のことばかりではなく、日本のトヨタだって計画は外れるし、どこの会社でも予想が外れ先のことを暗くみているようです。
 赤字垂れ流しではいけませんから、目標減額・縮小均衡に勤めます。すると派遣切りだと叩かれます。尻拭いを政府がすべきと麻生総理が責められています。
 
 ここで景気刺激だと御旗を掲げて道路その他の公共事業にお金を入れれば、あの厚生労働省が作り廃止し只同然で売却した保養施設のようなものを作ることになります。

 解決策はインフレ政策でしょう。
 アメリカが金利をゼロにし、通貨流通量を増やすのは、インフレを助長する政策です。
 日本もインフレを頭に於いて、ゼロ金利政策を進めてきたけれどインフレにはなりません。インフレになるためには、製造業での生産が上がらなければならないからです。。
 日本の社会資本は充実しています。あまり投資も必要としません。
 今、社会資本が欲しいところは何処でしょう? 私は、北朝鮮と考えます。

 地震のない北朝鮮に、原子力発電所を作り、日本に送電しよう!高圧線を北朝鮮国内に張り巡らし産業インフラを作ってやろう。道路も高速道路も作り近代国家にしてやろう。そうしていればインフレも進みそうですがどうでしょう。


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