朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

完読2 中国が無くても日本経済は全く心配ない

2011-02-24 08:41:33 | 21世紀
完読2中国が無くても日本経済は全く心配ない
三橋貴明著WAC刊2011/02/21
 三橋さんは経済学者です。統計グラフで説明してくれるから良く解ります。
09年度の主要国輸出依存度は、韓国43.64% ドイツ33.35% 中国24.48% アメリカ7.41% 日本10.71%であり日本は輸出依存ではない。
09年度日本のGDPと中国香港への輸出の比率は2.79%である。
日本GDP5,098,060百万ドルに対し、中国香港への輸出は、141,498百万ドルである。
09年度日本の主要国向け直接投資残高は、アメリカ230,943百万ドル  EU174,890百万ドル、中国55,045百万ドルであり、これを接収されたとしても対GDP比は1%である。中国が無くなっても、日本はびくともしない。
中国の輸出額に占める外資系企業の割合は08年度で55.4%を占める。

09年度、リーマンショック解消のため貸し出された百三十兆円の半分は株式・不動産に投機された。結果09年度25.1%の不動産価格の上昇に達した。
給料アップ10倍になったが、住宅価格は70倍となり、房奴(住宅の奴隷)呼ばれる社会現象が起き、個人消費は極端に落ちている。
格差はひどく、現在の中国では「冨裕地と貧困地」の格差、「都会部と農村部」の格差「冨裕層と貧困層」の格差の、三つの格差が重なって掛けられ大きな格差がある。中国製造業における賃上げは、今後加速することはあっても減速することはない。
中国は人民国家ではない。中国は強権を保有する共産党貴族たちが、自分たち以外の人民の富を収奪することで反映する「植民地国家」になってしまっている。中国人民たちは、たがいに「同じ国において、運命をともにする身内である」という認識は持ち合わせていない。
中国の「金権主義」「拝金主義」を払拭することはほぼ不可能である。
ガソリン価格は世界共通なので、ドル安は必燃的に原油価格の高騰をもたらす。中国は人民元をドルと連動させている以上、輸入物価の上昇となり中国人民の生活を直撃することとなる。
中国に於ける高齢化の影響は、早ければ2013年にも表面化するだろう。
中国という国は、明治維新から平成までの日本の経済成長を4分の1のペースにまで圧縮して駆け抜けようとしているのだ。結果高齢化・環境破壊などの難問だけが解決不能のまま残されてしまった。中国は国民を豊かにするという目標を忘れたゆがんだ成長を継続した結果、成長の袋小路に突きあたりそのまま終幕を迎えてしまう可能性が濃厚である。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿