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デフレを喜ぼう

2016-12-10 20:23:41 | 21世紀
デフレを喜ぼう
2016/12/10
 アベノミクスではインフレ率2%を目標に、経済政策を進めています。しかし、原油安・円高・中国の不況などの原因で、現状のインフレ率はー0.5%だそうです。
 私たち年金生活者にとって、年金は一定額ですし、インフレになれば、それだけ物が買えないしサービスも減ってしまうことです。
 消費者の立場を言えばデフレは、それだけ生活がしやすいと考えられます。
 インフレになれば、政府としては、過去の借金額はインフレ率だけ減ることになるし、多いと言われる年金額も実質減少することになり、望ましいでしょう?
 日本だけインフレになっても、世界がデフレ状態なれば、輸出が増える訳はありません。
 インフレになれば、個人貯蓄も企業の内部留保のお金もそれぞれ、インフレ率の分だけ目減りすることになります。
 デフレになれば、その率だけ、貯金の価値は上がるのです。
 景気の良さとは、物が沢山売れることです。デフレになれば、価格がそれだけ下がるのですから、商品は売りやすく、買いやすくなります。そうして沢山売れれば、需要と供給のバランスから、商品価格は上昇し、インフレ傾向になるのが自然なのではないですか?
 人為的に、円安に導き、インフレにしようという考えは、庶民の購買力を削ぎ、商品の販売量は低下するでしょう?その結果は不景気です。
 インフレは、政府としては喜ばしいこと、消費者庶民には悲しむべきこと、と両者の考えは真逆です。
 マスコミや経済評論家は、庶民の立場を考えず、政府・大企業にとってインフレが望ましいという考えをそのまま承認しています。
 日本の輸出依存はGDPの10%程度であり、日本は輸出に依存していません。円安で輸出がしやすくなり、景気が好転するというのは、幻想です。
 円安では、輸入品は高くなり、輸入は減ります。円高では輸入は増えます。
 人為的に為替を変動させなくても、需要と供給のバランスで為替も上下します。実需で動く為替の値段は、自然なものでしょうが、人為的に動かしたり、先物取引などの投機としての円売りなどでは、円安を一定水準には保てず、上下変動は激しくなり、インフレに結び付くことはなさそうにも感じます。
 為替相場や金利の引き下げなどのアベノミクスは無意味で一部投機筋の利益になるだけと感じます。必要な景気対策は実需です。公共投資です。
 庶民としては、デフレは良いことだと、喜びましょう。


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