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超加工食品

2016-07-26 21:42:58 | 21世紀
超加工食品
2016/07/27
 毎日新聞への白澤卓二先生の投稿文です。超加工食品って知ってますか?
 農産物、畜産物、水産物を原料として処理加工、調理により製造された食品を総称して加工食品と呼ぶ。塩、砂糖、油脂などの添加が主だったが、最近では、本来は調理に不要な香料や乳化剤、人工甘味料を多く使用しているため「超加工食品(ウルトラ加工食品)」と呼ばれる。シリアル、袋詰めされたパンや焼き菓子、袋入りのスナック類、デザート類、チキンナゲットなどの再構成肉、即席麺類、即席スープなどが含まれ、コンビニに置かれている食品の多くは、超加工食品と考えられる。
 ブラジルのサンパウロ大栄養学科のカルロス・アウグスト・モンテイロ博士らの研究チームは、超加工食品の普及と添加糖(調理の過程で加えられる糖質)の摂取量の増加に関連性を見出した。チームは米国人の国民健康栄養調査の2009年から10年の9000人以上の食事データを用いて詳細な解析を行った。 その結果、超加工食品の摂取カロリーは総カロリーの約58%を占め、添加糖の約90%は超加工食品から摂取している事が明らかになった。また、超加工食品に含まれる添加糖の含有量は平均21.1%で通常の加工食品(2.4%)の8倍以上、非加工食品(3.7%)の5倍以上だった。超加工食品の摂取量と添加糖の摂取量の間には直接的な相関性が見られた。
 さらに、超加工食品のうち米国人で摂取量が最も多かったのが清涼飲料水(総カロリーに占める割合が平均17.1%)で、フルーツジュース(同13.9%)、ケーキ・クッキー・パイなど(同11.2%)、パン(同7.6%)、デザート類(同7.6%)、スナック菓子(同7.1%)、シリアル(同6.4%)、アイスクリーム類(同5.9%)と続いた。 日本でも認知機能向上やメタボ予防のために糖質オフダイエットが注目されているが、超加工食品の摂取を減らすことが有効だろう。(白澤卓二・元順天堂大大学院教授)毎日新聞5/13記事
 コンビニ食品には、糖分が多く含まれているのですね。砂糖は防腐剤でもありますので、化学防腐剤の代わりとして、賞味期限を長くするため沢山使われるのかも知れませんね? 清涼飲料水はアイスクリームの3倍以上の糖分があるのですね。私は一番甘く糖分の多い食品は、アイスクリームと思っていましたが間違いでした。
 総カロリーの比率の話ですから、アイスクリームには脂肪・タンパク質が多いから、少なく表現されるだけで、総カロリーは多すぎるのでしょう。
 将来の医学歴史には、「21世紀の糖尿病・メタボは、コンビニの超加工食品が原因だった」「それが公表され、セブンイレブン全盛時代は終わった」などと書かれそうです。 コンビニは、栄養面だけでなく、日本社会のありかたに大きく影響を与えています。非婚率の高まり、少子高齢化、新鮮野菜の流通減少、家庭での調理減少、調理の遊戯化なども、コンビニ繁栄時代の影響でしょう。
 海外勤務を命じられると、「コンビニの無い所ではは生活出来ない」と拒否する若者もいるそうです。日本人の海外留学が減少したのは、コンビニの影響かも?
 熊本地震では、被害が局地的だったこともありますが、コンビニの食品搬送は、早かったそうです。コンビニの商品枯渇のテレビ放送などありませんでした。
 コンビニは 現代文明 そのものだ   次世代は 国会選挙も コンビニで
 


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