朝礼の話題

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認知力改善するケトン体

2016-11-15 23:12:02 | 21世紀
認知力改善するケトン体
2016/11/16
白澤卓司先生の木曜コラムの文章です。
 アルツハイマー病の認知機能を改善させることが報告されてから、日本でもココナッツオイが人気だ。このオイルに含まれる中鎖脂肪酸は小腸で吸収された後、肝臓に運ばれケトン体に代謝されるが、このケトン体が認知機能を改善させていることが最近の研究で分かった。
 厳しい糖質制限食でも肝臓でケトン体が産生されるので、別名ケトジェニックダイエットと呼ばれる。ケトン体は筋肉の代謝を促進させる。プロテニスのノバク・ジョコビッチ選手は食事をグルテンフリーの糖質制限食に変えてから快進撃が始まったと著書「ジョコビッチの生まれ変わる食事」で明かした。しかし、認知機能や身体機能を保つように血中ケトン体の濃度を維持するには厳しい糖質制限を続ける必要があり、多くの人が続けられずにリバウンドしてしまう(自己流の極端な糖質制限は栄養の偏りなどが起こりやすく、腎臓病の患者や妊婦ら糖質制限にリスクが伴う人もいる)。
 英国ケンブリッジ大のアンドリュー・マレイ博士らの研究チームは、ケトン体そのものを食事で摂取することにより認知機能と持久力を向上させられる可能性をラットの実験で証明した。研究チームはケトンエステルという形でラットに投与。ケトンエステルは速やかに消化管から吸収サレテケトン体に変換され、5日間の摂取デラットのトレッドミル(走行マシン)での運動の運動能力が32%向上、8の字迷路での認知機能が38%向上、心臓の代謝とパフォーマンスがケトンエステル投与群で有意に向上したのだ。一方で血中のコレステロール、中性脂肪、血糖は優位に低下していることが分かった。
 ケトンエステルはサプリメントに応用可能なので、厳しい糖質制限を続けらられなかった人には朗報になるだろう。(白澤卓二・新宿白澤記念クリニック最高顧問)
 医学界は、医者でもこんな個人の見解を承認して、治療方法にすることはなかなかありません。サプリメントとしてケトンエステルが販売されると、認知症患者のための朗報です。
 私も、是非飲みたいと思います。認知症は、私の親族には一人もいませんが、100歳の高齢になれば、私自身もなりそうだと怖いです。認識能力も運動能力も改善されれば、老人薬として有効なものと感じます。