朝礼の話題

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幸福の反対語

2016-01-05 23:46:18 | 21世紀
幸福の反対語
2016/01/06
 ●「幸福」の反対は何か?と質問されると、「不幸」と言ってしまいます。
 サイエントロジーと言う団体の性格テストにOCAテストというのがあります。200問のYES/NOに答えると、グラフで性格や状況を表してくれます。
 その集計グラフの項目に「幸福」とあり、その対極は「抑圧」とありました。
 1枚のコインの上に「幸福」「不幸」の入り乱れた勢力図が描かれているけれど、その原因はコインの裏にある、「抑圧」「顕彰」などの表れであると言う意味のようです。「幸福」は他からの、あるいは自分で作る「抑圧」のない事とも言えるでしょう。
 ●「成功」の反対は何か?と質問されると、「失敗」と言ってしまいます。
 「フローマインド」という心構え教育のプログラムでは、「成功」の反対は「失敗」ではない。失敗は一つの過程・状態であって、やり直せば良いことだ。「成功」の反対は「行動しないこと」「挑戦しないこと」であると、言っています。
 これも、コインの表側に「成功」「失敗」の模様が出来ているけれども、それはコインの裏側の「行動」「挑戦」「不活動」などが投影されたものだと言っているようです。
 ●考えの次元を変えて、その事の裏側・コインの裏の投影、と言う考えで、考えると、物事の本質に近づける気もします。
 人間関係では「好き」「嫌い」ということがあります。「好き」の反対を「嫌い」としていいでしょうか
 これも、コインの裏表で考えると、コインの表に「好き」「嫌い」の分布図が描かれています。表側の好き・嫌いを、「関心がある」と定義すれば、コインの裏側は「関心がない」となり、「好き」の反対語は「無関心」と言えます。
 よく「嫌い」も「好き」のうちなどと、言う人もいますが、その通りでしょう。
 ●「裕福」の反対語は「貧困」ですが、社会生活の中では、稼ぎの違いにより、生活の差は出てきます。これもコインの表の模様だと考えると、コインの裏側には「生存」というような言葉が浮かびます。シリアやイラクの難民生活です。日本では、あんな難民生活しないで良いから幸せだとも言えます。
 「裕福」と「貧困」の分布はジニ係数で表現されますが、日本のジニ係数は0.3、アメリカは0.4、中国は0.6と言われています。ジニ係数1.0は王様が一人で所得のすべてを得ている状態、ジニ係数0.0は、国民全員が同じ所得を得ている共産主義の社会です。ジニ係数0.5になると、所得の差が著しく反乱がおこると言われます。
 中国の反乱は近いのでしょう。アメリカもこのまま資本集中すれば、反乱の機運が高まるかもしれません。
●「幸運」「不運」がコインの表の模様と考えれば、裏には「神様」「絶対者」がありそれが宗教かも知れません。宗教を信じ、行動基準とするイスラム教徒やキリスト教徒は、私達無宗教日本人とは、違う発想があるかもしれませんね?
裏を考えるのは、いやしい人間と言う雰囲気がありますが、コインの裏側を考えるのは、高級な思考方法とも言えそうです。
 裏表 見せて散る落ち葉 老齢だ     幸福の 裏にあるもの 意識せよ