朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

アルツハイマー病でも正常

2015-04-25 16:04:35 | 21世紀
アルツハイマー病でも正常
2015/04/26
 白澤卓二・順天堂大大学院教授の毎日新聞への面白い投稿です。
 米ケンタッキー大のディビッド・スノードン教授がアルツハイマー病の解明に協力した678人のシスターたちの半世紀を追跡し、その老いと向き合って6割のシスターの死をみとって来た記録が、スノードン教授の著書「100歳の美しい脳」に詳細が書かれている。その中でも印象的なのが、100歳で亡くなったシスター・メアリーのケースだ。メアリーは死ぬ直前まで認知機能が正常で、認知症のスクリーニングに使用される認知機能テスト(MMSE)で27点(正常範囲)を獲得していた。
 ところが、死後に病理解剖されると、典型的なアルツハイマー病で脳も萎縮していたことが分かった。シスター・メアリーは19歳から84歳まで現役の数学教師で、若い頃からの脳の機能をしっかり使っていたが、数学の教師を退いてからも福祉活動に活発に取り組んでいたのだ。
 だが、認知機能を上手に使えば脳がアルツハイマー病に侵されても、本当に認知機能を保つことが出来るのだろうか? 米カリフォルニア大サンフランシスコ校グラッドストーン研究所のレナート・ムッケ博士らの研究グループは、延命たんぱく質として知られる分子の「クロトー」のレベルを上げるとアルツハイマー病を発症したネズミの認知機能を改善出来ると、話題を呼んでいる。 
 研究グループはアルツハイマー病を発症するように遺伝子操作したネズミを使って実験した。 アルツハイマー病の発症と同時期に「クロトー」を高レベルで生成させるようにすると、脳はアルツハイマー病の病変が進んでいるのに認知機能は改善していることが分かった。さらに、学習と記憶に関与している神経伝達物質の受容体を調べると、受容体の特性が若返っていたのだ。
 この研究で、シスター・メアリーの謎の一端が解明されたのかもしれない。
(以上・毎日新聞3/12 記事)
 うれしい記事です。アルツハイマー病を治療する手段が存在するようです。
 「クロトー」とは初めて聴きましたが、注意して、調べてみましょう。
 認知症の親を抱えて、苦労している子供達も、期待して実用化を待ちましょう。国は、こんな研究と実用化に補助金を出し、認知症の撲滅につくしましょう。認知症の介護に補助金や介護手当を出すより、ずっと効果的で、日本の為になります。「臭いものは、元から絶たなきゃ駄目」と言います。
 「認知症を元から絶つ」対策は、介護対策よりも、重要です。
 私達老人の恐怖はボケる事です。現在は対策が分からず怖れていますが解決出来る可能性が見える気がします。 嬉しいな! 万歳! 万歳!

生きた電池

2015-04-25 15:58:31 | 21世紀
生きた電池
2015/04/25
 毎日新聞の「ウチの教授」東京薬科大学・渡邉一哉さんを紹介した記事です。
 自然エネルギーに注目が集まる中、「発電菌」の研究を進めている。発電する菌? 「いるんです。ある微生物(菌)は、有機物を取り込んでそれを二酸化酸素まで分解する際に、電子を菌の外に放出するんです」
 渡邉さんは現在、千葉県内で発電菌を利用した「田んぼ発電」の実験に取り組んでいる。イネの根っこから出た有機物を田んぼに居る微生物が分解して発電するのだ。「夏場、1ヘクタールの田んぼで最大500ワット程度の電気が作れます。家電の一部なら動かせますよ」
 生きた電池といえる発電菌利用の「微生物電池」は現在、廃水処理分野での活用が期待される。国内の消費電力の1%は水処理に使われているといい、微生物燃料電池が使えるようになれば、大きな節電効果が期待できる。
 発電菌は2,000年に米国で発見されたシュワネラ菌をはじめ、現在10~20種類が知られているが、「自然界ではまだ見つかっていない発電菌が多数いると思います」(渡邉さん)といい、今後さらなる研究の発展が期待されている。
 渡邉さんは、「21世紀後半には、家庭ごとの『個別発電』も可能になると思います」という。将来、一家に1台「微生物電池」の時代が来るかもしれない。
 わたなべ・かずや 1962年生まれ東京工業大学修士課程修了。東京大特任准教授などを経て、2011年から東京薬科大生命科学部教授。微生物専攻。
 頼もしいですね。人間だって電気を起こし、神経伝達や心臓鼓動制御などに使っています。発電する微生物が居るのは確実な事です。
 電気ウナギや電気ナマズもいます。この発電機構など研究すれば、iPS細胞で発電細胞を増やし、血液で栄養を送れば、発電する、動物電池だって可能かも知れませんね?
 自然界の電気、「雷」の電気を避雷針に落とし電池に蓄えることが出来れば、「禍を転じて福をなす」素晴らしい事です。
 色んなことを研究している学者が居て嬉しいですね。
 植物は自分の体液から果実を形成します。その体液は葉緑素が日光のエネルギーを利用した炭酸同化作用でつくられます。
 稲や小麦も将来は、人工的に作られた植物体液を、果実細胞に供給し、人工的に実だけをつくることなど出来ないでしょうか? 農業で米を作ることから、化学工場で米を作る時代が来ると、人口が増えても良いですね?
 日本は人口が減りつつあるから、食糧の増産も必要ないかな?
 微生物電池のような研究が、将来のノーベル賞に繋がるのでしょうね。