朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

てんかん差別

2014-06-10 22:56:37 | 21世紀
てんかん差別
2014/06/11
 福岡労働局は、高校生の就職に際し、採用企業側の「てんかんの有無」の質問に答えよ、と通達を出しました。てんかん病者がクレーン車運転中、発作を起こし重大事故を起こしたことで、企業も訴えられたことが一昨年あったからです。厚生労働省は、「就職差別につながる報告はしなくても良い」と訂正しました。
 私(渡邉)は、同僚が、仕事中にてんかん発作を起こして驚いたことがあります。土建会社に勤めて居た時、橋梁架設の梁の上で倒れ意識がなくなったのです。幅が1.5mの大きな梁でしたので落下せずに済みましたが、危険場所の作業は無理として、会社は研究所の研究員に転属させました。
 街工場の社長をしている時、採用した新人が、旋盤の前で発作をおこし倒れ、、救急車を呼ぶことになりました。本人は、「黙っていてすみません」と辞職しました。
性格的には、どちらも、優しい、しっかりした人で、今でも、友人として連絡取り合っています。
 ウィキペディアの解説では、こんなことを言っています。
 てんかんというと、遺伝を考える人が多いと思いますが、実は遺伝性のてんかんは、余り多くありません。しかも、大部分は良性で、小児期に発生し、思春期くらいまでに自然に治るのが殆どです。
私は,これまで1500例以上のてんかん手術を手がけてきましたが,同朋や近い親戚に患者さんと同様な、難治てんかんが見られたのは1人だけでした。
 てんかんの最大原因は、脳の形成障害か、脳の古傷と言えます。
胎児期の4-8週くらいの間に、大脳の基本的構造が完成します。
脳の中心から外側に向かって、神経細胞が大移動していきます。
この過程がスムーズにいかないと、いろんなタイプの形成障害が生まれます。
未完成の大脳組織は、強いてんかん波を発生します。
 てんかんを精神病のように考えるのは間違いです。普通の人間が、そんな発作を持っているだけです。自動車運転・機械操作などの仕事は、危険があるのですから、公表すべきです。そして一般的仕事についての判断力など一般人と同じだと、認めて、仕事させるべきです。遺伝の要素はないのですから、皆で理解・応援しましょう。厚生労働省は差別になるから公表しないで良い、と判断しましたが、必要なことは、てんかんは、一般的仕事では、普通人と同じだとPRする事と感じます。 農業主体時代には、全く問題なかったけれど、機械を使う時代には、機械を運転することは、法律で禁じるべきです。