朝礼の話題

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人口減少は悪い事か?

2014-06-17 22:57:53 | 21世紀
人口減少は悪いことか?
2014/06/18
 我が国の総人口は、今後、長期の人口減少過程に入り、平成38(2026)年に人口1億2,000万人を下回った後も減少を続け、60(2048)年には1億人を割って9,913万人となり、72(2060)年には8,674万人になると推計されています。
 政府・マスコミでは、「少子高齢化が進み、1.2人の若者が、1人の老人を養う状態になり、日本社会は崩壊すると予想し、出生率を高める必要がある」と声を上げていますが、若い人は、生活苦その他の理由で、子供を作りませんし、生まれた子供は、自殺その他社会不適合化が見られ、人口減少は止まりません。
 子供の多く生まれる新興国では、人口増加に連れて、若年層の失業率は高くなり、50%を超え、アラブの春・アルカイダ・シリア内戦などの、社会的反乱が、あちこちで起きています。
 地球全体での人口増加は、気候変動による食糧不足があれば、飢饉が起こる可能性があると危惧もされています。
 日本だけのことを考えれば、人口減少は日本の国力を弱め、発展は止まるでしょうが、新興国のような、動乱の予想はなさそうです。
 何事も、直線的に同じトレンドに進むことはありません。
 成長するものは、成長の限界を迎え、それ以降は下降します。上原先生の言われる「成長の原理」です。
 国の盛衰もそうで、強大を誇ったローマ帝国も衰亡し、七つの海を制覇した大英帝国もEUの一国になっています。アメリカ・中国も長い目で見れば、ピークを迎え下降曲線の時代に入るでしょう。
 日本だって同じ事で、上昇の次は停滞、後下降を始めるのを認めなくてはなりません。
 過去の栄光の時代から衰退した国家、スペイン・イタリア・ポルトガル・フランス、どこの国でも国民は、幸せに生活しています。人口減少の補いとして、労働力を移民として受け入れた国では、その移民の子孫の若者の失業率は、50%を超え、社会不安の元となっています。
 人口減少した日本では失業者もいなくなり、労働力は貴重なものとして、大事にされるでしょう。生活も安定し、子供も沢山産み育てるようになるでしょう。子供を育てる条件が整ったからです。
 現在、子供が増えても、親が育児出来ず、イジメ・虐待・捨て子になるだけでしょう。日本の人口の減ることで住みやすい社会が出来るような日本にしましょう。人口の地方分散を最上の社会政策として、進めましょう。