年々歳々花相似たり

桜が咲いた
2011/04/06
　津波だ。大災害だ。原発事故だ。避難だ。と言っている間に４月になってしまいました。「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」と格言にあるけれど今年の桜にはその実感があります。
　ボケるのは嫌だといつも思っていますが、居間の窓の磨りガラスの向こうの木瓜の花の色が赤く見えています。ボケた色でなく、鮮明な深紅の花です。
　足立山・森林公園は、毎年春には電気のぼんぼりを付けて夜桜を楽しみますが、今年は自粛だそうで照明もありません。夜の街も静かのようで、タクシーの運転手さんもボヤイテいました。
　毎年ＮＨＫの北九州放送局では、「桜の想い出」と題したシリーズで一般人の桜にちなんだ手紙・作文を読む番組がありましたが、今年はこれも自粛のようです。「贅沢は敵だ」「欲しがりません。勝つまでは」と節約の時代の到来のようです。
　サントリーやアサヒビールも、アルコールの宣伝は自粛でしょう、薬品まがいの健康食品の宣伝が主になりました。
　大学の入学式は平年通りで、会社の事務員さんは、息子さんの入学式に付き添いに行きましたが、人が多く会場に入れず、別の場所でテレビ画面の観賞だったそうです。
　私は、新制中学の入学式の時から親には「来るな！」と言い、以降高校大学についても学校に来させませんでした。当時は皆そんなもので、式の時は講堂の後ろに2、3列父兄が立っている位でした。成人式も、卒業式も参加するのは馬鹿だという感じで、参加は少なかったようです。
　国旗はいけない。君が代もいけない。仰げば尊しの歌もいけないという卒業式など参加する価値などないと感じますが、新しい洋服を着るうれしさはあるのでしょう？　アメリカの映画で陸士海兵の卒業式で帽子を投げ上げるのを見ますが、父兄の参加はあまりないように見えます。入学卒業の式典の父兄参加は日本の最近の風習でしょうか？私は自分の子供のそんな式は七五三以後行ったことはありません。
　親離れ・子離れは早いほど良いと感じますが、今はパラサイトとよばれるほど家に居着く子供が多いようです。
桜の花の様に潔く散っていくのが理想だった日本・腹切りで責任を取った日本は、人命第一で、原発修理は人任せ。放射能は拡散させれば良いとして海に垂れ流しです。民主主義で与野党連合というように、責任も義務も拡散させてしまうのが、現代の流儀でしょう。東電社長は腹を切れ。責任はお前だ。