朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

小阪裕司さんはえらいなぁ!

2006-05-24 10:02:00 | 成長
自分らしく稼ぐ2006/05/22
小阪裕司さん著 フォレスト出版 を読んで こんな素晴らしい商売の指導者がいるのかとうれしくなりました。グローバル・スタンダードと日本式の違いを、こんな風に説明して貰えると良く分かります。
 「アングロサクソン型」-資本や人材が出来るだけ定着しないで動いているのがいい。
             短期利益を稼ぐことに執着する。
             会社は売り買いできる商品である。
 「ライン・日本型」―――事業が長続きすることを重視する。
             持っている技術を高めることや人を育てることに関心が高い。
             会社は売り買いも出来るが、同時に共同体でもある。
これらの違いは家族のあり方から起こってくる。
 フランス人類学者エマニュエル・トッドという人の説
 その社会に於ける家族のあり方が、その社会のイデオロギーを決定付けて行
く。

  「ビジネスモデル」がある前に「ビジネススタイル」がある。
  ビジネスモデルとは、「儲け方の形」
  ビジネススタイルとは商売人としての「生き方の形」である。
  
  ビジネススタイルが異なれば、「何がビジネスに於いて大切か?」も異なり
 ます。
   〇どういうことに力を入れていかなければいけないか?
   〇どこに手間をかけていかねばならないか?
   〇どんなスキルを高めていかねばならないか?
○ 経営として何に経費をかけるべきか?
○ 何をキチンと予算化すべきなのか?
 そして何を以って「成功」というのか?

 成功の定義
  私達のビジネススタイルに於ける成功の定義
  「仕事を通じてより良く生き、価値ある人生を刻むことである」
  価値って何、何をもって「価値がある」と言うか?
  このビジネススタイルに於ける価値は?
  「自分が出来ることをすることで、それが誰かの役に立つ」
  誰かの役に立つということは、決して自己犠牲ではない。

  私達のビジネススタイルで生きる人達の習慣
   コード=習慣

① 習慣その1 満足主義でビジネスをする。
これは、顧客の満足を言っているのではなく「自分の満足」の事です。
自分の出来ることをすることで、それが誰かの役に立つ。
相手方は「有難う、助かった」とか「ありがとう、楽しかった」とかいう感情を持って下さると言うことが、ベースです。
② 習慣その2 無駄に見えることをする。
フリーク(熱狂者、マニア)となる。
・ ・・・仕事に直接関係ない楽団などの趣味に生きる部分を持っている。
③ 習慣その3 テクニックは追わない。
ビジネススタイルもビジネスモデルもないのに、有効そうなテクニックを追うことで儲けようとするのは、あまり意味のない事だ。
④ 習慣その4 長期的視野でビジネスを見る。
ビジネスを支えるのは人です。そのうちの大切な一つは「お客さん」
特に自分の会社を好いてくれているお客さん。
また来月も自社でお金を使ってくれる行動をしてもらえるお客さん
そんなお客さんが何人いるかが、ビジネスの足腰がどれだけ強いかの バロメーターです。
⑤ 習慣その5「カッコいい」「カッコよくない」で考える。
「儲かるか、儲からないか」だけが尺度ではない。
「どうして あの会社を選ぶの?」「どうしてあの会社のお客でいいの?」 と訊かれた時「安いから」「便利だから」だけではなくて「カッコ好いし」なんて言葉が返ってくることがだんだん自然になってくると言うことです。
⑥ 習慣その6 競争しない。
なんでも高く売れると言いたい訳ではありません。
よく言う同業者同士の値引き合戦に代表される同質の競争は存在しない、このビジネススタイルにおいては。
その手の競争をしない代わりに「常にファンを増やす、常に自分の会社を支持してくれる人を増やす。あるいは減らさない努力、創意工夫が非常に重要なことになります。
⑦ 習慣その7 十分に稼ぐ。
十分な収入を得て、余裕のある中で、自分に対する投資をしていかないと、ビジネスを深めることにならないのです。
⑧ 習慣その8 マスターである。
自分が誰かの役に立って喜んで貰えたという経験――これが自分という人間を肯定する感情につながります。
「あなたがいてくれないと困る」
自分の居場所って世の中の何処にもないと感じることが、人にとって一番ネガティブな感情です。

  このビジネススタイルの実践者たちを見て確信することがあります。
  彼とお客さんの関係は単なる売り買いの関係と言うことです。 

先日まで、ゲリラ・マーケティングを熱中し、3ヶ月かけてノートを作りました。
 お客様の心を捕え、マインド・シェアを得るための勉強でした。
 今この本(自分らしく稼ぐ)を読んで、ゲリラの勉強はビジネスモデルの勉強だったと感じます。著者の小阪裕司さんは、ビジネススタイルを教えてくれています。
 
 自分の仕事に対する考えが、この考えに染まり、満足主義で仕事がしたいと思います。
 もっと早く、小阪さんの本にめぐりあいたかったなぁ!