朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

血管をつくる。

2005-10-06 17:00:53 | Weblog
うれしい医学の進歩  2005/10/6

 癌や内臓の病気を治す研究もいろいろ進み、遺伝子治療やクローン
・幹細胞による臓器の再生なども、新聞の記事になっています。

 ついていけない感じもしますし、理解も出来ず、胡散臭い(うさん
くさい)匂いもして、健康保険の適用可能な治療法でなければ、意味
ないな! と感じていました。

 日経産業新聞10月9日に、「これは嬉しい」と言える医学記事が
ありました。

 【たんぱく質注入でバイパス血管】と言う記事です。

 東大小山先生と京大田畑先生の共同開発だそうです。

 心臓の血管が動脈硬化などで詰まったときの新しい治療法です。

 血管成長を促進する蛋白質を注入し、迂回するバイパス血管を自然
に作らせるのです。
 これまで足の血管で上手くいっていたが、心臓でも効果があること
を動物実験で確認出来たのです。

 大掛かりな手術をしないで済み、患者の負担を軽減できるのです。


 直径30ミクロンのゼラチンの微粒子に、血管の成長を促す『bFGF』
と呼ぶたんぱく質を沁みこませます。
 太ももの血管からカテーテルという細い管をいれ、心臓の血管の
詰まった部分の近くまで送り込み、バイパスの候補となる部分で微粒子
を放出します。
 
 ゼラチンは2週間ほどかけて分解し、たんぱく質が周囲に広がります。
 2~4週間のあいだに血管が成長します。
 
 ブタを使って実験した結果、直径2mmの新しい血管ができました。
 1mmの直径があればバイパスとして十分働くそうです。

 既に足の血管では、人間の患者で有効性を確認しているそうです。


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 渡邉の知識としている事に、「ガン細胞は、自分の成長のために、
同じようなたんぱく質を放出し、新しい血管を引いて酸素や栄養分
を取り入れる」があります。

 PET検査では、放射能を帯びさせた糖分を注射し、MRIでその
放射能を調べます。
 ガンのところは、多く取り込まれるので、赤く光、ガンの存在がわ
かるのです。

 肝臓ガンで治療を受けていた、西清隆君は、カテーテルを肝臓の
ガン部分にいれ、血管を詰まらせる薬を注入されていました。
 ガン細胞に栄養・酸素を行かないようにして、ガン細胞を殺すの
です。

 ガン細胞がする血管の新設を同じような仕組みで行う訳です。


 それならガン細胞を心臓に植え付ければ話が速いように思えます。

 心臓ガンとは聞きませんから、血管を新設した頃は、ガン細胞も
死にめでたし目出度しとなりそうですが、どうでしょう?


 血管を作る事は身体では、当たり前のことのようで、私は糖尿病
から来る眼底血管の詰まりがあり、医者に通いました。

 血管が詰まると、自然に新しい血管が出来ますが、眼の中で新し
く出来たものは、細く弱いので、今度は破れやすくなるのです。
 
 これの治療法は、レーザーで新しく出来た血管を焼いて固めると
言う方法でした。

 中山和美さんは、足の血管が詰まる病気で、足が腫れ会社を辞め
ましたが、この治療法が実用化されれば、苦労はなくなりますね!


 この治療法が確立されれば心筋梗塞は心配しないでよさそうです.

 実用化が待たれます。偉い人は居るのですね!