がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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一足お先に、辺戸大川で若水取り

2020年12月30日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

ここ数年、
年末詣&フライング若水取りが
ワタシの年末行事です。
(正月の朝一で取る水のことを若水というので、
フライングしちゃうと本当は若水とは言わないのでしょうが…
まぁ、お正月に向けてのお水ということで(^^;))

 

前回(垣花樋川)→
前々回(澤岻樋川・金武大川)→

 

今年の若水取りは、
いつかは…
と思っていたこちらのお水。

 

 

クイクイよろしく
お水取り
若水のんで健康

 

ブロック塀にマジックのゆる~い表示の
辺戸の大川へ。


琉球七御嶽の一つである安須森御嶽から流れるこの水は
いわゆる聖なる水であり、
首里城の正月行事で用いられるため
「お水取り」が行われ首里城まで運ばれていました。

 

 

訪れるのは2度目の辺戸大川。
(前回の訪問はこちらから

なんとなく前回よりも水量は少ないように思えましたが
透き通った冷たい水は健在。

 

 

前回は訪れた時は
再現行事「首里城お水取り行事」で使用された
クバの敷物が残されていましたが、
大々的な行列儀式が取りやめとなった去年、今年は
それもなく、ただただ自然の風景。

 

 

汲ませていただきました。

 

 

 

本当はお正月の朝に使うのがベストなのでしょうけど、
あまり日を置くのも心配だったので早速。

濾過装置で2度濾過して、
さらにしっかり煮沸。

 

飲料に関しては今年もこちらの本を参考にさせてもらいました。

 

『おきなわ湧き水紀行』
(ぐしともこ著/ボーダーインク)


本によると、辺戸大川の水は軟水らしいです。
著者は関東風お雑煮に使用しているとのことでしたが、

 

 

ワタシはいつも抹茶を点てています。

 

 

お茶請けは、国頭つながりのクニガミドーナツで。

 

 

さあ、2020年が終わります。

年末詣で今年一年の感謝と来年の抱負を報告して、
辺戸大川パワーウォーターをしっかり取り込んだことだし、

よし、来年も頑張るぞ!


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キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ(51)『セヂ高い』

2020年12月29日 | ・キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ

 

今は階段で隠れて見落とされがちですが、
勝連グスクには石畳道があります。
私は、登りか下りかどちらかは
この石畳を通るようにしています。

ただし、ももちゃんが言っているように
雨でぬれている時は滑るので階段をおすすめします。

 


さて、
マンガはモノクロなのでわかりませんが、
キラキラ場版のももちゃんは
セヂパワーONのトランス状態になると
片目の瞳の色が変わるという、
何気にファンタジーキャラにありがちな設定ですw

 

時代に翻弄された悲劇の姫、
というイメージではなく
ゲームの女性キャラのように
彼女だけの武器や力を持っているとしたら…
と考えこうなりました。

 

詳しくは、本の前身となった
「琉球史人物キラキラ化企画」の記事の中で書いています。

 

ポーズもこの企画の時から
全然変わっていませんね。

でも、確かこの時点では
髪の色は黒だった気がします。

 

 


「キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ」
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年末詣のススメ。由緒ある&沖縄ならではの神社紹介

2020年12月27日 | ・琉球歴史/文化風景

クリスマスも2日も過ぎると
いよいよ年末カウントダウンとなりました。

今年は新型コロナの影響で
初詣なども自粛や分散実施が呼びかけられていますね。

私はここ数年は
初詣ではなく、年末詣にしています。
(年末・年始両方行った時もあるけれど)

例えば、

去年は真壁宮、
一昨年は金武観音寺、
先一昨年は久志の観音堂。

 

人混みを避けて余裕をもってお参りできるので
おすすめですよ。

 

沖縄で年末詣・初詣といえば
色々スポットがありますが、
どうせなら琉球王国時代からの由緒ある場所や
沖縄ならではの神社を訪れてみるのはいかがでしょう。

波上宮や沖宮、普天間宮などはお馴染みですが、
他にもありますよ!

ということで、
過去にブログで取り上げた
「神社」についてまとめてみました。

 

※琉球史にゆかりがあり初詣スポットでもある「お寺」は
他にもいろいろありますが(首里観音堂など)
今回は「神社」に絞ります。

 

 

琉球八社と神宮寺

沖縄神社の今

世持神社

懐機の浮島神社

長寿宮・長寿寺跡

 

※コロナの影響で境内入場に制限がかかっている可能性もあります。
各自でお確かめください。


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キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ(50)『サービス』

2020年12月26日 | ・キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ

 

記念すべき50本目がまさかのコレ(笑)

季節外れですが、早くも夏が待ち遠しい和々です。
(←寒いの苦手)

 

 


「キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ」
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浦添市電子紙芝居を固定アイコンにしました

2020年12月23日 | ・琉球史散策/グスク時代

全イラストを担当させていただいた
浦添三大王統の歴史をえがいた
浦添市の電子紙芝居。

 

・舜天~琉球最初の王~
・英祖~太陽の子と呼ばれた王~
・察度~海外貿易を開いた王~

の3つの動画をブログトップの固定記事と
左サイドバーに貼り付けました。
(※パソコン表示推奨)

 

 

サイドバーは直接YouTubeコンテンツを貼り付けているので
クリックですぐに視聴できます。


大きく見たい方は右下の「全画面表示」をクリックしてください。

 

 

この3動画についての制作裏話などはこちらから


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使い方はいろいろ!中城城跡の御城印帳とお城EXPO2020

2020年12月22日 | ・琉球/沖縄、徒然日記


今日は前にもちらっと予告した、
こちらについてご紹介させてください。

中城城跡の「御城印帳(通常版)」です!

秋に発売されたハンタ道がデザインされた御城印帳
世界遺産登録20周年記念版で、
今回のこちらは通常版となります。
(特別版の後に通常版ができた、ということです(笑))

 

 

今回はワタシがデザインを担当させていただきました。

沖縄で御城印帳を出しているのはここだけ!
ということで、ここはやはり沖縄を代表して紅型風に。
(例えば首里城とかが先に御城印帳を出していたら別のデザインにしていたかも)

中は蛇腹タイプなので、右開きにも左開きにも使えます。
なので、右側と左側どちらを表紙にしてもいいように構成しています。
お好みでどうぞ★
(私は今回はカバーの向きをかけ替えて右側を表紙にして使用しています)

 

 

今回作画でこだわったのは、
紅型という染め物らしい手作業のゆらぎ。

illustratorなどで描くような
キチっとした狂いのない線や均一なグラデーション…
ではなく、
手作業で型を彫り、手作業で染めたような風合いが出せるように…
(型彫りの”つなぎ”部分を作っているのもその一つ)


デジタルを利用してはいますが、
手作業(手描き)にこだわりました。

 

 

御城印の時はサシバにした「鳥」ですが、
今回は紅型らしさを優先にして燕に。
(燕そのものというよりも、アイコン化した紅型の鳥と言った方がいいかな?)

 

和紙に印刷されているので、
微妙なインクのにじみが布に染めたかのような
風合いを出せたのではないかと感じています。

 


かつては中城グスクにも松がたくさん生えていました。

現在はツワブキがたくさん植栽され、
例年ならちょうど今頃「ツワブキまつり」が開催されます。
(※今年はコロナの影響で中止)

まさに今が見ごろのツワブキの花を見るたび、
もっと集合体で咲いている感じを表現できればよかったな、
と反省…(^^;)

 

 

ところで、先ほどから「御城印帳」と紹介していますが
本土の御城印帳のように表紙に「御城印帳」と
明記していないことにお気づきでしょうか。

 

これは、御城印帳としてだけではなく
他にもいろいろな使い方ができるように、
という観光協会局長のたっての希望によるものです。

 

内側はノートタイプではなく、
蛇腹タイプになっており、
表はポケット、裏は白紙になっています。
(参照→


なので御城印だけでなく、
旅で訪れた時のチケット、ポストカードや写真、
スタンプを押したりメモやイラストをかいたりすれば
特別な旅日記に!
グスクやお城訪問に特化すればグスク(お城)記録帳に!
(今回のお城EXPOで城日記のワークショップも開催されたようですが
御城印帳をその城日記ノートにしちゃうのもありなのです!)


ポストカードをはじめとするコレクションノートにしてもいいし、
グスク好き、お城好き、沖縄好きのあの人へのプレゼントとして
寄せ書き&フォトアルバム帳というのもいいですね!
(別れの餞別品としてだけでなく、ウェディングプレゼントとしても!)


「御城印帳」以外にもアイディア次第で自由に
いろいろな使い方をして楽しんでいただける1冊です!

 

ご自分用に、お土産に、プレゼント用に、
いかがでしょうか?

1冊2750円で好評販売中です!

 


ご購入は

中城村観光協会(平日のみ)
中城城跡チケット売り場(土日も可)
ネットショップ「なかぐすく商店」

にて。

 


↑クリックで該当ツイートにジャンプ

 

去った19・20日に横浜で行われたお城EXPO2020でも
「中城村観光協会」ブースや「城びと」さんブースで紹介いただきました!


観光協会のツイートより画像を拝借しております。
(転載許可確認済み)

 

城びとさんのツイートにも♪

 


↑クリックで該当ツイートにジャンプ

 

当日は観光協会のスタッフさんが護佐丸&ノロに変身してお迎えしました!
護佐丸は中城村の組踊衣装(ガチのやつ)、
ノロ衣装は今回に向けてあつらえたもの!
(地毛で結ったウチナーカラジも勾玉も素敵

なお、お城EXPO限定版のお城印(200枚×2)は
両日とも開城約1時間ほどで完売したとのことです(!!!)
ご購入いただいた皆様ありがとうございました!

 

今年度に入っていろいろなことにチャレンジし、
存在感を見せつけてきている中城村観光協会。

ワタシもその取り組みに関われて嬉しいです(*'ω'*)

これからも続報続々の模様!

最新情報は中城村観光協会のSNSをチェック&フォローで!
応援よろしくお願いします

 


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キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ(49)『GIRLS TALK』

2020年12月21日 | ・キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ

 

…まぁ、お約束ですね。

呆れながらも世話好きな阿麻和利くんなのでした。

なお、ももちゃんが明かした「本命」が誰なのかは
ワタシにもわかりません♡

 

4コマ目の「白先」については
こちらをご参照ください。

 

 


「キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ」
シリーズ初見の方はこちらもご覧下さい。


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お城EXPO2020に中城村が初参城★デザイン担当しました!

2020年12月17日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

 

全国のお城ファンの祭典「お城EXPO」が
今年も明日の前夜祭を皮切りに、
土・日の2日間の日程で行われます。

去年、初めて参加して
沖縄の観光課や観光協会の人は
一度は見にいくべし!!!
と叫んだのが届いたのか、
今年は沖縄県から
中城村観光協会が、初・参・城!!


私が去年実際に御城EXPOを体感していることもあってか
早い段階で連絡をいただき、
資料提供から、展示案やグッズデザインまで、
全面的に協力させていただきました!

本当は私も準スタッフとして
参加する…予定だったのですが、
コロナというのっぴきならない事情により断念(´;ω;`)


というわけで、微力ながら
中城村観光協会ブースについて
全力宣伝させていただきます!

 

 

まずはこちら!

新作の中城城跡グッズについて!

 

 

中城城跡御城印・お城EXPO限定バージョン~!

沖縄で(グスクでも販売している公式な)「御城印」を発行しているのは
中城城跡だけ!

9月に販売スタートした通常版・20周年限定版から
デザインを担当させていただき、
今回が3種類目のデザインになります。

今回は全国大会に沖縄を代表しての参加ということで、
沖縄を代表する伝統工芸「紅型」をテーマに
沖縄らしい、華やかなアレンジにしてみました。

”全国大会感”を出すのに、
葛飾北斎の『琉球八景』のような遠くに富士山案もあったのですが、
天守閣案が採用となりました。
天守閣を載せた「お城ゑきすぽ」の印もポイントです★

 

 

2つ目は、

中城城跡クリアファイル!

今回の私の一押しノベルティです


表は中城城跡のみならず、
中城村、中城湾、そして遠くには
知念半島までをのぞむ空撮写真!!

 


裏は、お城好きにはたまらない中城グスクの縄張り図!
(これはグスクファンとしての私のこだわりでもあります(`・ω・´)*)
表の写真と合わせて、中城グスクの構造に唸っちゃってください!

裏は透明シートになっているので
中入れる書類も確認しやすくなっています。

 

しかし、こちらのクリアファイル、
実は非売品なんです…。

えっ!?Σ( ̄□ ̄|||)


と思った方、ご安心ください。

中城村観光協会のSNSをフォロー&RTし、
その証拠画面を、当日ブースのスタッフに見せれば
おひとり様1枚プレゼント!
(数に達し次第終了)

速やかにゲットできるように、
事前にフォロー&RTしておくとことを推奨します!

詳しくはこちら↓

中城村観光協会ツイッター
https://twitter.com/Nakagusukukanko/status/1339210728834621440?s=20

インスタグラムやフェイスブックはフォローだけでいいのかな…?
ちょっと定かじゃないので当日スタッフにお尋ねください(^^;)


 

それから、中城城跡の2021年カレンダー!
(※カレンダー制作には私は関わっていません)

月替わりで中城城跡の美麗で勇壮な姿を楽しめます。

 

こちら、すでに沖縄県内やネットショップなどでは販売していたものですが、
お城EXPOでカレンダーご購入の方には
もれなく
限定デザインエコバックをプレゼント!

こちらは中城城跡だけではなく
中城村の風景や伝統文化、特産品などを
ぎゅっ!と詰め込んだデザインになっております。

中城村の人はすべてのモチーフが何かわかるはず。
「これもいれてるんかい!」
って笑ってもらえれば嬉しいです(笑)

沖縄=ハイビスカスという安易なイメージが嫌いなワタシですが、
中城村の「村花」がハイビスカスということで、採用。
意味があるならちゃんと利用します。

 

エコバックはB4サイズのカレンダーがしっかり入る大きさなので
お城EXPOで手に入れる大量の戦利品(パンフレットなど)も
これにぽんぽん入れちゃって活用しちゃってください!

 

 

展示は、ペリー探検隊のハイネが描いた中城城跡のスケッチや、
中城城跡紹介映像、
3種類の石積みについて、
そして実際に手に取れる琉球石灰岩(本物!)も。

本土とは違う、琉球ならではの石材の違いも感じてもらえればと思います。

 


中城村観光協会のブースでは
中城の按司(領主)様とノロ(神女)様がお迎えするはずです!

このドハデな(笑)横幕とのぼりを目印にお越しください!

これれは新しい御城印帳デザインからのものですが、
お城EXPOブースでは御城印帳は見本展示のみで、販売はしません。
(販売物は2種類までの制限があるそうで…)

というわけで、御城印帳については今回は触れていませんが
こちらも近々紹介させてくださいね。

→<追記>記事にしました

 

 

お城EXPO20202参城されるみなさん、
そして中城村観光協会のみなさん、
コロナ&風邪対策をしっかりして
どうぞ心行くまで楽しんでくださいね!!

ワタシも来年こそは、行くぞ……!!


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キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ(48)『BOYS TALK』

2020年12月15日 | ・キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ

 

現行のSEASON3は「阿麻和利編」なのだけど、
出番というかネタの中心になっているのは
大城賢雄の方が多いという事実←

 

 


「キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ」
シリーズ初見の方はこちらもご覧下さい。


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キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ(47)『強さの秘密Ⅲ』

2020年12月12日 | ・キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ

 

関連マンガ→

 

Twitterに掲載した時、

 
との反応をいただきました(笑)
 
賢雄は小さい頃からずっと修行に明け暮れてたたぶん、
こういう分野は不器用of不器用なのです。
 
 

 


「キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ」
シリーズ初見の方はこちらもご覧下さい。


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埋蔵文化センター20年の歩み

2020年12月11日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

 

前記事にひきつづき、展覧会レポです。

 

「埋蔵文化センター20年の歩み」

10月27日~12月20日(※毎週月曜休館)
沖縄県立埋蔵文化センター(西原町)
入場無料

 

埋蔵文化センター開所20周年を記念して、
直近10年間の主な成果を紹介する展示会。

奇しくも前回紹介した中城城跡展と同じく
20周年+直近10年の成果展、というテーマでした。

 

埋蔵文化センターは首里城をはじめとした主な史跡だけでなく
離島も含めた県内各地に関わっていることもあり、
展示される出土品のバリエーションが広く、
珍しいものや貴重なものがたくさん見られるというのがポイント。

展示室は小さいけれど、ぎゅっと詰まった
密度の濃い展示を毎回見ることができます

 

 

あと、これまた充実のパンフレット(冊子)も
もらえるというのは、やはり嬉しい♡

 

 

今回の目玉は、
中城御殿(龍潭前)から見つかった位牌。
溝の中から、缶に入れられた状態で発見されました。
沖縄戦の際に避難させたものだと考えられます。

 

 

重厚なレリーフに中城御殿の格を感じさせます。

 

 

思わず笑ってしまったのは骨製品の龍の線刻。

 

 

①、なんて愛嬌のある表情なんだ(笑)
こういうの、好きだ。
国芳の落書き猫を思い出す(笑))

琉球の龍のデザインは本当にいろんな表情があって好き。
ゆるいのから正統派まで。

 

 

この龍が彫られた骨製品は
何に使われたものなんだろう?

 

 

中城城跡展で触れた
首里城出土の厭勝銭も展示されていました。

 

 

中城御殿の貝窓の貝。
写真では見たことあったけど、
実際の貝を見るのは初めて。

中城御殿からの出土品には
西洋陶器も混ざっていて、
王族が西洋料理を食べている生活をイメージしてみて
ふふふ、となる。

 

 

こちらは渡嘉敷島の船越原遺跡からの
爪形文土器など。

クッキーにしたい…。

 

これらの他にも、
普天間基地内
那覇の東村
首里高校内
宮古島の宮国元島上方古墓群
白保竿根田原原洞穴遺跡
などがピックアップされています。

10年間に行ってきた発掘紹介だけでなく、
埋蔵文化センターとしての役割として、
震災派遣(東日本大震災・熊本地震)についてや
遺物の保存処理についての紹介もありました。

 

 

保存処理した遺物たち↓

 

 

金属製品だけでなく、縄や木製品なども。

お、クリス(円覚寺出土)がある!

…あれ?でかいぞ???

以前那覇歴博で見た時はもっと小さかった印象があるけど…
実際に絵で描いてるくらいだから
これくらい小さくて細かったはずだけど…

あの鍬形みたいにクリスも複数出土していて
あれとこれは違うやつとか…?
……それとも、ワタシの気のせい?

円覚寺の報告書調べてみたらわかるかな。
今度調べてみようっと…(宿題)。

 

 

斧型矢じり(左)。

中城グスクで見たのより幅が広くて大きい!

映画『神弓』で見たのと同じ感じだ!
やはりこういうタイプも出てるのか~。

 

 

そんなこんなで、埋文の展示では
思いがけない出会いがあったりするのが楽しいです。

 

 

中城城跡展も埋文展も会期は12月20日まで!

比較的近いのでセットで見に行くことをおすすめします♪


ただし、
月曜日は埋文が休館日
火曜日は護佐丸歴史資料図書館が休館日なので
ご注意を
(※護歴図は17日も休みです)


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中城城跡 新たな発見~この10年の発掘成果展~

2020年12月09日 | ・琉球/沖縄、徒然日記


↑クリックで拡大


現在開催中の展示会に行ってきたので
ご紹介します!

まずは世界遺産登録20周年記念のこちら。


「中城城跡 新たな発見~この10年の発掘成果展~」

12月5日~20日(※毎週火曜日と17日は休館)
護佐丸歴史資料図書館 3階企画展示室(中城村)
入場無料

 

こちらは↓にも日程が記載されている通り、
世界遺産登録20周年記念展の一環ですが
中城会場は「出土品巡回展」ではありません
なので、他の世界遺産の出土品展示はありません


この↓共通パンフレットは配布してはいるけどね

 

ワタシがこれまで今帰仁やうるま市、読谷会場などを見た中では
巡回している遺物+α(その会場史跡の追加資料)という感じでしたが
中城会場は完全に中城城跡だけの、
独自で新規の展示内容
になります。

 

なので、

めっちゃ濃い!!

めっちゃ気合入ってる!!!

一連の20周年記念展の中で1番力入っているのでは!?

 

 

会場は広いわけじゃないけれど、内容は盛りだくさん。
鑑賞時間目安は1時間ほどかな?
(映像コーナーは5分、後述する体験コーナーもやったら+α)

 

 

中城城跡といえば、
古い城壁が発見されてニュースになったことが
記憶に新しいですが、
その城壁についてももちろん詳しく取り上げています♪

他にも、これもニュースになった刻印石や
一の郭の基壇、それから鍛冶場跡についてなど。

この10年間に何度も足を運んだ中城グスク。
あの時その時この時に見てた成果がコレなのね!
と思うと胸熱です

 

 

ところで私が常々思っていることなのですが、
考古学系の展示会って…どうしても難しく(固く)なりがち。

民俗などに比べると
実生活に身近じゃないことに加え、
専門用語が多かったり、
言い回しが独特?だったりするので
一般の人にはどうしてもハードルが高め。

そこで今回の展示では、

「考古学の専門員だけではなく、
教育普及に携わってきたスタッフとタッグを組んで、
専門的な内容を一般の人にも興味を持ってもらえるように、
図やイラスト、ふきだしなどを用いてなるべくわかりやすくなるよう
専門的・学術的な事とわかりやすさのバランスを考え
工夫・演出しました!」
(スタッフ談)

とのことです☆

 

写真には見切れたりしててあまり写っていませんが、
パネルや展示物の理解を助けるための
イラストやセリフ(ふきだし)も所々にありました。

 

 

パネルの文章を読まなくても
視覚的に感覚的にパッと捉えられるのは
子供にとってもいいですよね。

(ここでは敢えてはっきり写真では載せませんが、
亀や鍛冶場の実物大パネルとか、本物の刻印石とかも…)

 

 

「石積み修復」のチャレンジコーナーもあったのですが、

…これ、子供向けのコーナーだと侮るなかれ。

簡単そうに見えて、
大人でも結構頭使うよ!

これは実際にやってみないとわからない。

そしてやってみると、
石積みについていろいろ気づかされます。

大人も子供もそれぞれのレベルで楽しめるから
ぜひやってみてほしいです。

 

会場内は基本写真撮影OK!
SNS発信OK!

 

撮影不可の資料が1つあるのですが…
それは本邦初公開の金細工

担当者の話によると、
ほぼ純金(99%)の出土は
首里城と斎場御嶽(→厭勝銭)と中城グスクからだけで、
(なお斎場御嶽出土の金の勾玉は金メッキなのだそう)
中城グスクの金細工は厭勝銭ではなく、
その形や意匠は琉球内はもちろん本土でも例を見ない
珍しい(っていうか謎)ものなのだとか。

次はいつ出すかわからないとのことなので、
この機会にぜひ直接会場で見てみて下さい!!

 

+

 

長くなったので、もう一つの展示会紹介は次記事で。


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キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ(46)『強さの秘密Ⅱ』

2020年12月08日 | ・キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ

今日はゆんたくマンガ以外で記事を更新しようと思っていたのに
やり忘れていた課題を思い出し、
結局今日もゆんたくマンガです(-_-;)

 

明日は…書けたらいいな…。

 

 

 

倭寇と阿麻和利には
なんらかのつながり(関わり)があったのでないか
との憶測(伝承?)はよく語られ、
色々な創作のネタにもなっているところ。

ゆんたくマンガではこうしてみました。

 

阿麻和利個人がかどうかはさておき、
琉球と倭寇に関わりがあったのは確かなので
その方面も突き詰めてみると
また新しい何かが生まれそうです。

 

 


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キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ(45)『強さの秘密Ⅰ』

2020年12月06日 | ・キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガ

お久しぶりです。

更新がかなり滞っていまいました

手掛けていた複数の案件が(やっと)終わり、
お知らせしたいことも色々あるので、
また更新がんばっていきます!

とりあえず、ツイッターとだいぶ時差が出てしまった
ゆんたくマンガシリーズのつづきから。

 

+

 

 

(つづく)

 

女人にみまごう美人設定の阿麻和利くんですが、
ナルシストやお高くとまるということは全くなく
変顔もバカも進んでやる、というタイプ★

 

2コマ目の「勝連四武将」は
琉球戦国列伝でキャラ化したものを
少しだけキラキラめに寄せたもの。
(※マンガでは四天王って書いちゃったけど、
王ではないので四武将や四大将という表現のほうが妥当かな)

戦国列伝も持っているという人は
是非見比べてみください~。

彼らを完全キラキラ化させてみるのも
面白いかもしれない♪

 

なお、四武将とは別の、阿麻和利の右腕である
屋慶名赤(アカー)はキラキラ済。
久しぶりに見たけど、今ならもっと変えて描くかな…

 

 


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