琉球オペラ「アオリヤエ-ようどれに眠る愛-」
2012年9月20日(土)
浦添市てだこホール
初演(2010年確か12月)の時から気になってたけど
タイミングが合わずになかなかご縁がなかったアオリヤエの舞台。
3回目にしてやっと見に行けました!
1609年、薩摩が琉球に侵攻してきたときの琉球国王、
尚寧(しょうねい)王と、その妃であるアオリヤエの物語。
わがままに好き勝手に過ごすアオリヤエと
民のために一緒に汗を流す勤勉な尚寧王。
思いのすれ違いなどもあり二人の間には深い愛はなかったが、
薩摩侵攻という国難を受け、尚寧王は本土へ連行されてしまう。
離ればなれになる尚寧王とアオリヤエ。
この国難でアオリヤエに大きな愛と使命が生まれ、
やがて二人は…
という物語。
まずこの公演、しっかり「オペラ」でした。
参加者は一般から公募してあつまった
小学生~一般(とは言っても20代とかの青年たちって感じ)でしたが
ワタシがイメージしていたよりもずっと本格的でビックリでした
(主役のアオリヤエは土・日別のWキャストでしたがどちらも高校生!)
歌唱練習だけでも相当なものだったであろうことが見て取れました。
公演自体の時間も思ってたよりも長くて盛りだくさんだったので
特に小学生の子どもたちはついていくだけでも結構大変だっただろうな~
よく頑張ったな~!と思いました。
全員での大合唱のシーンはさすがに圧巻でした!
個人的には1幕ラストの「オギヤカの呪いの大合唱」かな(笑)
いや…オギヤカ影響強すぎ…と内心苦笑いしながらも
不穏な雰囲気が良く出てて迫力ありました。
(イメージで言えばカルミナブラーナみたいな←好き)
シーンで言えば薩摩侵攻の場面。
「オペラ」なので派手な音楽やアクションでドーン!
って感じではなかったのですが、
薩摩軍が薩摩を出発してからの尚寧王が降伏宣言をするまでの
緊迫した臨場感はとても出ていました。
菊隠(きくいん)和尚とか、読谷から上陸とか、まさかの陸路攻めとか
そういうリアルなエッセンスもセリフの中に入ってたし。
(山崎さんや運天港、那覇港での攻防などは出なかったけど)
(謝名親方の死もスル―でしたね(^^;)
…まぁ、アレを入れるには大きすぎるし物語の方向性がぶれるか…)
ちなみにこのシーンで旗の演舞がありましたが
アレくらいの旗の大きさや軽さは結構好みです(笑)
(ワタシの旗の演舞の理想(?)はマーチングとかのカラーガードだったりする(笑))
そんでもって、衣装も舞台セットがかなり豪華!
ワタシが今まで見た琉球史劇の中で1番豪華で華やかだったと思う。
投影機や照明を使った演出もすごく凝っていたし
首里城の唐破風、ようどれや玉陵の石碑(オギヤカの碑文)のセットもかっこよかった。
尚寧王が「船」で去って行くのとかも雰囲気出てたし☆
衣装も質感とか色味とかまで結構こだわっているように思えました。
やたらテロテロした生地とか蛍光色とか、そういうのはなかったし。
王族の紅型衣装も大柄で華やかだったし、国王・王妃衣装も重厚感がありました。
赤冠の役人たちも皆黒朝衣に揃えてたのは品があって良かった♪
一言でいえばちょいと高級感?
「オペラ」だしね!
そうそう、音楽はもちろん生演奏!
久々に聞く生の管弦楽、かっこよかったです!
生演奏ならではの音と音、歌と歌の掛け合いは
とても面白かったです!
それにしてもオギヤカ…。
呪いの女帝か…。
ここまで言われちゃ、ヒーローオギヤカ像も作りたくなるな(笑)
(ヒロインじゃなくてヒーロー(笑))
才能は抜群にあったはずだからね(色々と)。
欲を言えば、尚寧王不在時のアオリヤエの
「私が国を守らねば」という使命感と奮闘ぶりが
シーンとしてもうちょっと見られたら
より良かったなと個人的に思いました
ともあれ、浦添ようどれや浦添グスクなど
浦添の史跡に親近感と誇りが持てるような物語と公演だったと思います
こうやって地元の歴史や史跡に誇りが持てるような取り組みが
これからも各地でどんどん広がって活発になるといいな
尚、来年2013年2月23日、24日には
プロキャストによる「アオリヤエ」公演も予定されているようです。
写真は舞台にも出てた尚寧王の作った道
(この過去記事も参照→★)
浦添グスク
(過去記事→★ ★)
浦添ようどれ
(過去記事→★)
今日もご訪問ありがとうございます。
↑ぽちっとクリック応援お願いします♪