がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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尚巴志王の墓

2010年03月31日 | ・琉球史散策/第一尚氏

観よ!!

このとてつもない存在感と威厳。

視界が開けたとたん、

思わず息を呑みました。

ここは、琉球を統一した、

尚巴志王のお墓。

(※尚巴志は中山王として父をたてたので王統で言うと2代目。
天下統一の実行者は尚巴志なのだけど)

今まで、探していたけどなかなか出会えなかった尚巴志王のお墓。

だいたいこの辺のはずだけど…とさまよい続け、

5度目のチャレンジにして(やっと)たどり着けました!

今まで草で覆われて、
あるはずの通路が隠れてしまっていて
気づかなかったようです。

ここは佐敷森(さしきむい)と呼ばれる森の中。

現在はアメリカ軍弾薬庫のある基地で、
黙認可耕作地となってるエリアです。

琉球王国を作った尚巴志王の墓は、

もともと王都・首里の天山陵にありました。

しかし、1469年、

金丸派によって起こったクーデターで
この天山陵も焼き討ちにあいます。

そこで、忠臣の平田之子、屋比久之子は
遺骨を持ってここ読谷村に逃げ、

安置したといわれています。

平田大一さんの舞台、

「翔べ!尚巴志」はこの場面から物語が始まるのです。

でも、なんで読谷の伊良皆に?

って聞かれたことあるけど…

一説では、尚巴志が北山遠征に行く途中、
伊良皆で休憩を取った時、
そこの女性(確かノロ)に一目惚れしたとかなんとか。

…だから…かどうかは分かりませんが(笑)

尚巴志と伊良皆の共通点はこれしかまだ出会ってない(笑)

森の中、そいうか雑木林の中に入っていくのですが、
きれ~いに草が刈られていて道も非常に分かりやすく、
(これまで何度もチャレンジしてて気づかなかったことに脱力するくらい)

ハブの心配も何もなく、
さくさくと進むことができました。
知花城跡玉城城跡志喜屋グスクとかに比べると余裕の森のお散歩コースですよ)

私が行った時、ちょうどその作業をしている数名のおじさんがいました。
(関係者?それとも役場職員??)

でもマングースー二匹見た!二匹同時は初めてだ。

 

あまりにも感動してまだまだ書きたいので
つづく。

コメント (14)
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野の花手ぬぐい+甲子園

2010年03月31日 | ・手ぬぐいコレクション

春の、野の花手ぬぐい

かまわぬ謹製。注染。

春の野の花、といえば菜の花とシロツメクサかな~。スミレもかな。

つくしとかは沖縄では見れません。

レンゲも見ないかなー。

たんぽぽはありますが、特別「春」という感じはあまりないです。
(私だけ?)

 

興南高校、準決勝進出おめでと~~~~~ぅ!!

打率も守備も投球もすごかった!!

このままの勢いで、目指せ!!優勝!!

なのに明日は会議だし
会議やってる場合じゃないばーよ~!!
(ちょうど後半くらい、お昼時間に見れるかなー。第2試合だし)


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首里城正殿漆塗装

2010年03月30日 | ・琉球歴史/文化風景

昨日、ショクバに届いたこんなDVD

首里城正殿 漆の美と技を求めて
~正殿外壁漆等塗装検討記録~

一緒に入っていた文書には、
外壁塗装のプロモーションビデオです、
だって(笑)

うわぁお!

これを郵送された機関は数多くあるだろうが、
その日のうちに観た人は私くらいかも(笑)


 

このブログでもさんざんレポートしているので
もうお分かりかと思いますが、

正殿の外壁の塗りなおし作業の真っ只中の首里城。

も~、いったいいつ終わるの~~?

という気持ちが正直なところでしたが、

この漆塗りの作業はそうそう見られるものではありません。

ある意味、見れる今の時期は貴重な体験かも!

って思えました。

 

気の遠くなるような工程と職人技にただただ脱帽。

当時の記録に限りがあるために、
この朱漆の作り方などにも散々試作と実験がなされたのだとか。

朱漆だけじゃなく、瓦も、プロジェクトX並みの苦悩の試行錯誤があるんですよね。

そして、首里城そのものを復元させるプロジェクトにも。

 

修復中で、多少景観が落ちますが、
「え~?」とはいわず、
是非、今しか見れない首里城という巨大な漆工芸品の修復過程を
楽しんでいただければ、と思います


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雪輪に梅手ぬぐい

2010年03月29日 | ・手ぬぐいコレクション

久々の手ぬぐい紹介記事!

約2週間ぶりだ…

すでに時効になりそうなところですが、
滑り込みぎりぎりセーフ?
…の、雪輪に梅の手ぬぐいです。

京都の永楽屋謹製。

捺染。

てろてろで普段使いにはフィットしないのですが
絵の綺麗さは抜群ですよね

そこに負けて購入した1枚(笑)高いのにね…。

 

本土ではまだ雪が降っているようですね。

雪を背景にしつつ甲子園とか見ているんでしょうか

なんだか新鮮です(笑)



というわけで甲子園!!

沖縄の興南高校、2回戦勝ったど~!
相手がチベンワカヤマだったからこれは厳しいぞ~~
と覚悟してたのですが、ホームランもぶちかまし2-7(!)とは。

後半、単純作業できるシゴトを持ち込んで、テレビの前でみんなで応援しました~

コメント (2)
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脱藩

2010年03月28日 | ・徒然日記

「今日の龍馬伝」のコーナー!(笑)

いやぁ、龍馬さん、とうとう脱藩しましたね。

私の中にはどうしても「お~い!竜馬」があるので、

展開はやーいっ!

って思ってたけど、よくよく考えたら龍馬伝始まって三ヶ月たつんだ…。

4分の1終了か~。

そう考えると妥当なのかな…。

龍馬伝みて泣いたの2回目ですな。

音楽が泣かすよね…。
(サントラほしいかも)

写真は脱藩ということで駅と、空港の写真。

ちょっとノスタルジーにモノクロにしてみました。
(ちなみにケータイ撮影。夏に鎌倉&土佐に行ったときのモノ)

たまたまカーステレオで聴いた今日の福山雅治のFMラジオでは
リスナーからの「私の脱藩エピソード」を紹介していましたねー。

私の脱藩…。

大学のために福岡に行ったことかな。

ああ、ちょうど今の時期だなー(しみじみ)

出発の前夜に大泣きしたのを覚えてます


 

(やっと)手ぬぐい写真撮ったっ!
また手ぬぐい紹介記事、再開しますよー。


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デジブック 『肝高の勝連グスク―琉球戦国時代を偲ぶ/世界遺産勝連城跡―』

2010年03月27日 | ・琉球史散策/第一尚氏

コレまで撮り溜めた勝連グスクの写真を集めて、
久々のデジブックを作りました!

GWに行った勝連グスク
七夕の夜の勝連グスク
冬の早朝の勝連グスク
夕日を浴びた勝連グスク
黄砂に煙る勝連グスク
地震で崩れた勝連グスク

…様々です。

『肝高の勝連グスク―琉球戦国時代を偲ぶ/世界遺産勝連城跡―
 

今回のデジブックを作った理由は、
勝連グスクと最期の城主である阿麻和利の紹介、
そして、地震で被害を受けた勝連グスクにために立ち上がったプロジェクト、
かっちんグスクDreamプロジェクトの紹介と応援のためです★


黄砂に煙る勝連グスク
 

今回、9割の写真にすべテロップを付け、解説をつけています。

まずはこのプロジェクトの存在を発信して
たくさんの人に知ってもらうことが肝心だと思ったので
勝手ながらに作らせてもらいました。

勝連グスクってどんな遺跡?

どんな意味があるの?

今、なにが起こってるの?

これを機会に知っていただければ幸いです。 


グスクに拝みに来ていたおじぃ、おばぁ。グスクは拝所でもある。

 

 

 

 

話は変わって、
今日、デジブックのトップに「*小春日和*」が紹介されてました
(ランダムで表示されているのかもしれないけど

 『*小春日和*』

アクセスもまだまだ延びてて(これだけ(笑))
ありがたいことです。

…が、↑の「肝高の勝連グスク」もよろしくです~


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別れと出会いの贈り物

2010年03月27日 | ・手ぬぐい活用術など

3月。

別れの季節。

今のこの時期、転勤、退職、引越しなどで“ちょっとした”プレゼントをされる方も多いのでは。

ワタシも先日、母に付き合わされてデパートをあちこちつれまわされたものです。

友達などとても近い関係の人ならともかく
同僚、上司、後輩、仕事関係の人に何を贈るか、
ちょっと悩みどころですね。

ハンカチやハンドタオル、ポーチやマグカップ、タンブラーなどとのセットが
お値段も割りと手ごろで活用的、かつ無難ということで売れてるみたいですが…。

ワタシがひとつ提案したいのは、

ご存知、手ぬぐいです

手ぬぐいはハンカチやハンドタオルにはできない活用方法がたくさん!
且つ、他の人とはちょっと違った粋なアイテム

活用術はこのブログでもたくさんご紹介しているので
「手ぬぐいなんて、どうやって使うの?」
なんて方はそちらを参考にしていただくとして。

今をトキメクエコ商品

柄が豊富
なので、その人にあった柄や色をそろえるのも楽しい。

 

手ぬぐいだけじゃ物足りない…という方は
タンブラーを手ぬぐいで包んでリボンをつけてもいいし
(お酒やワインでもイケます(笑))
本が好きな人は本と一緒でもいいし、
ちょっと質のいいおいしいお菓子や小さなケーキと一緒に贈るもの

 

かまわぬなどは購入すると「手ぬぐいのお手入れ方法」や「活用法」が書かれた
リーフレットも一緒につけてくれます。

そして手ぬぐい文化を広げましょう(笑)

オススメです

沖縄で「かまわぬ」の手ぬぐいが買えるお店
(手ぬぐいと言えば注染なのでこちらがオススメ)

Croton(那覇市平和通り)←品数増えてます。
(宜野湾市)←新作随時入ってます


その他のメーカーの手ぬぐいが買えるお店
(濱文様など捺染手ぬぐいも含む)

私の部屋(沖縄市中央パークアベニュー裏)
鍵石
(那覇市国際通り)沖縄デザイン

他にもあったはず…だけどぱっと思い出せたものです
他にも呉服屋さんとか和雑貨やさんとかにもあるかも★


そこまで行けない!って人は通販はいかが?
ほっと屋

こっさ
江戸のれん

濱文様

去り行く人への贈り物だけでなく、
新天地でのゴアイサツの贈り物にも最適です


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Blue Flower

2010年03月26日 | ・徒然日記

3月ももうあと5日。

今の時期、年度末処理&新年度の準備で業務煩多中!!

今日も那覇まで出張で、直帰したトコロです
(でもまたすぐにへ…(笑))

今日、こんなステキな花束をいただきました(転勤じゃないんだけど)

やはり、花束のプレゼントは嬉しいものですね

それにしても青い花って流行ってるの!?

こんな深いブルーの花って…これまでなかったよね??
(薄い、スカイブルーなんかはあっても)

これはガーベラ?

この間の青いカーネーションは吸い上げで青くしているみたいです。

ショクバの人(青年くん)がこれよりももうちょっと大き目の、
青いガーベラだけのシンプルな花束をもらっていて、

クールでステキっ!!

って思いました。

ナイスチョイス
(プレゼントした人もお花屋さんも★)


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黄砂に煙る

2010年03月23日 | ・琉球/沖縄、徒然日記


↑画像をクリックするとさらに1・5倍のパノラマになります。

 

全国的に黄砂が観測された連休で、
どこに行くにもなんだかすっきりしない風景ばかり。

沖縄は本土みたいな驚異的な風はなかったのですが、
それでもやっぱりずっと外にいると手やら口の中やらなんとなくザラザラ…。

でもまぁ、黄砂に煙る景色も
この時期ならではなんで、撮っとくかぁ~。

と向かった先は…↑どこだか分かります?
(3/22/13:00ごろの撮影)

 

分かった方はグスクの石100個プレゼント!(嘘)

コメント (2)
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朝薫伝クイズ

2010年03月22日 | ・琉球史散策/第二尚氏

『朝薫伝』のパンフレットにあった朝薫伝クイズ。

劇で使われているキーワードや台詞に注意すると
答えが分かる仕組み(かな?)。

 

沖縄歴史検定1級所持者の血が騒ぎ(笑)
公演前の待ち時間にトライ

 

ふむふむ。

 

なるほど。

 

楽勝、楽勝

 

…おおぅ!?

 

…最期の⑰だけ分かりませんでした
(くそ~。パーフェクトならず…)

 

うちなーちゅんの皆さんも、
ないちゃーの皆さんもちょっとやってみてくださ~い
(このブログをだいぶ読んでくださっている方は結構できるかも!(笑))

ちなみに

「うちなーぐち」とは漢字で書くと「沖縄口」
沖縄の方言という意味です。

 

答えはこちら↓
小さいけど見えるかな?

でも⑩は本当は「御主加那志前(うしゅがなしーめー)」だよね。

劇中では御主加那志様って使ってたけど。

コメント (2)
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春爛漫デジブック*リターン

2010年03月22日 | ・徒然日記

久々にデジブックのサイトを開いたら、

うひょっ!

 マイデジブック『*小春日和*』のアクセスが急上昇してる!
(閲覧アクセス300突破感謝☆他の3つと比べると差が歴然…)

ナニゴト!?
何かで取り上げられたのカシラ???


ちょうどデジブックサイトでは桜満開、春満開のデジブックが次々とアップされています。

それにつられてアクセスしてくれた方が増えたのカシラ?

しかし、↓の桜のデジブックは1月31日の写真で
2月1日にデジブックにしてアップしたもの。

季節先取りの沖縄の桜ですが、
世間は今が桜のシーズン。

ということで、改めて紹介しちゃいましょう☆


デジブック 『*小春日和*』

ちなみに、今、沖縄の桜は、

サクランボが熟して、

鳥が食べ散らかして、

もしくは落ちて、

青々とした新緑で覆われています。


海開きもあったしね…。 

マイデジブック、こんなんもありますよ↓

 『グスクに桜』

 『グスクに桜-夜-』

 『梅*日和』

↑全部ブログパーツにして貼ると重くなってしまうので、
トップ記事「めんそ~れ♪」にリンク先を貼っていますのでそちらからどうぞ

新作、そろそろアップしたいトコロ…。


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首里城に棲む龍の話

2010年03月22日 | ・琉球歴史/文化風景

琉球関連の記事、続きま~す

ナゼナラバ、もう手ぬぐい写真のストックがないのです
新しくまた写真撮らなきゃいけないのだけど、
アイロンが突然壊れました…
(なんか最近こんなのばっか?パソコン、ケータイ、アイロン…と)

なので、

いつぞやの記事でも放り投げてましたが
首里城正殿にたくさん棲んでいる、龍の話。

首里城に行った際には、是非数ある龍の指に注目してください☆
(もちろん、龍柱など手のない龍もいますが(笑)この形態も琉球独自のものです)

たとえば、正殿2回、御差床の背景↑

黒い扁額に棲んでいる龍と、
その下の赤い桟に棲んでいる龍。

どちらも火焔宝珠を中心に阿吽の龍、というデザインになっています。

…が、指にご注目☆

黒の龍は5本、
赤の龍は4本の指ですね。
(写真暗くて見えにくいですね~ 首里城内部の写真を撮るのは…難しい

 

5本指の龍は中国の皇帝をあらわし、
琉球王は中国皇帝に遠慮して、一歩下がった4本指で表現しています。
(龍そのものも国王の象徴なので、4本指でも立派な権威ですが)

5本指の龍が棲んでいる黒い扁額は、
中国皇帝の名代である冊封使を通して、琉球国王に与えられた言葉です。
※コメントでご指摘をいただきまして、以下のように文章を訂正させていただきますm(_ _)m

5本指の龍が棲んでいる黒い扁額の書は、
中国皇帝が自ら書いた書であり、冊封使を通して琉球国王に届けられました。

それを扁額にしたり、石に刻んだりして記念のものとして城に飾ったのですね。

中国皇帝より賜ったものなので、
中国皇帝を現す5本爪の龍、というわけです。

対して、下の赤い桟の龍。
これは純粋に正殿の装飾の一部としての龍。
したがって中国皇帝ではなく、琉球王の象徴である、ということで4本爪。

 

ちなみに、
琉球人が龍を作るときは4本爪じゃないといけない、というわけではなく、
琉球から中国皇帝へ献上する品を作るときは、
中国皇帝を現す5本爪の龍で漆器や螺鈿細工などを作っています。

誰が作るか、どこで作るかではなく
誰をあらわすのか、誰に献上する品なのか、を考えてデザインされているんですね

 

以上、和々の首里城マメチシキでした~
(正殿2階にしたスタッフの方に質問してそのお答えを元に書きました☆)

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雑感

2010年03月21日 | ・現代版組踊レポ

現代版組踊 燃ゆる首里城外伝
『朝薫伝~赫き龍!舞うが如く~』

を見てきました。

 

約300年前に確立した琉球の伝統芸能『組踊』

その組踊を作ったのが玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)です。
(以前、その代表作「二童敵討」を首里城に見に行ったときの記事でも組踊について書いてます)

今、『百十踏揚』を書いた与並岳生さんが書いている玉城朝薫の小説、
『思五郎が行く(上)』を読んでいます。

玉城朝薫はエリート家系に生まれ、13歳で首里城の役人へ。
踊りの才を如何なく発揮し、踊奉行に任命されます。

江戸上りなどで大和の文化(歌舞伎・能・狂言・浄瑠璃など)を大いに吸収し、
琉球の芸能と融合させ、「組踊」という新しい文化を切り開いた人です。

組踊は現在、国の重要無形文化財に指定されています。

 

さて、その玉城朝薫を題材にした舞台。

那覇市青少年舞台プログラムの一環で、
小6~高3までの約70名(!)のコドモタチが演じ、演奏しています。

 

まず見所。

 

① 
赤犬子が芸について語り、バンドの歌をバックに口説(くどぅち)を言う場面。綺麗でした。

② 
「二童敵討」の本格派組踊(!!)※一部のみ
えーっ!?コレも中高生!??と思いきや、友情出演の本業の方でした~
(ああ、びっくりした。そりゃそうだよネ…)


 「国頭さばくい」「レキオの夢」「ダイナミック琉球」など平田舞台でおなじみの曲、舞が大集合。
(国頭さばくいは尚巴志でも使用していますよね☆)

もちろん「燃ゆる首里城」のテーマ曲も。
さすがに肝高の阿麻和利はなかったですが。
今回はコレに「上り口説」がプラス!

④ 
バンドのボーカル(女の子)が上手でした!
音楽も意識が途切れることなく歌付きも多く、全体的に尚巴志のより好きでした。


「翔べ!尚巴志」のアトトラクションがありました(!)
明日もある…のか!?
やっぱりテーマ曲の「鬼鷲」いいなぁ~

…以上…かな。

まぁ、平田さんが最初のあいさつでも言ってました。
「プロット」としての舞台だと。

「へっ!?ここでダイナミック琉球!?もしかしてもう終わり!?

って思ってたらまさかの終わりでした(笑)
正味一時間くらいかな。

…でも、あの……、ストーリー、起承転結がない…
(尚巴志も“んん?”と思いましたが、コレはまた…
玉城朝薫役の子はとても様になっててかっこよかったんだけどな~

もうちょっと実際の組踊とからませるとか
「二童敵討」以外の作品も引用するとかなんかできなかったかな~?

でも玉城朝薫は肝高の阿麻和利みたいな
ドラマのあるストーリーに仕立てるのは難しいかもね…。

この舞台は音楽と踊りを楽しむ舞台だった気がします。
伝統的な琉球舞踊と、現代のダンスの融合。
今後の発展が楽しみです♪
でも総踊りもちょっと気になりました☆全員じゃないんだけど思い切りのパワーが弱かった声だしていこ~!
でもダイナミック琉球はさすがに声も出てたし良かったです☆

 

またまた辛口?
でもお金払って見に来た、全く舞台関係者でも身内でもない普通の一般人の感想です
(一緒に見た一般peopleのオツレサマも似たような感想だったし…)

いろいろ勝手に書きましたが、平田さん舞台のファンであることは変わりません。
4月の尚巴志も見に行きますよー!!

 

しかし、アレだな。

やっぱり、阿麻和利みたいな壮絶な人生(&最期←これ重要)を送ってる人のほうが
ドラマ(絵)になりますな。

尚巴志も偉大な人だけど、三山統一までだいぶ時間かけてるし。
死に際は…特に何もないし

 

そう考えると、誰を取り上げるかって重要ね!

薩摩進攻のときの王、尚寧王とか!?
琉球処分のときの王、尚泰王でも良さそう!

いやいや、やはりここは「護佐丸」でしょう!

護佐丸サイドの平田さんの舞台が見たーーーーいっ!!

肝高の阿麻和利に匹敵する面白い物語ができそう。

なんなら、百十踏揚でも大城賢勇でも可!!(どちらも生き様が波乱万丈でドラマありすぎです)

やはりアノ時代が1番熱い気がする…。

 

ほら、そう考えるとやっぱり『百十踏揚』を大河ドラマ化したら絶対面白い。
(↑結局それかーいっ!)

 

写真1枚目
沖縄国際映画祭で芸人さんが挨拶してて人がすごい集まってました。
ロバートとかいたよ~。

写真2枚目
会場の緞帳。紅型デザインがすごいすてき。
首里城に那覇の街。

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帰路につく

2010年03月21日 | ・現代版組踊レポ
7時過ぎ、舞台終了。









あれ…っ
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2010年03月21日 | ・現代版組踊レポ
パンフレット。

さっきの記事の写真はポスター。


…パンフレットの朝薫、
降格しちゃってるし…
ってなことにいちいち反応しちゃうワタシ


紫冠と黄冠ではかなり違うよ~
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