がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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530護佐丸の日'16

2016年05月30日 | ・琉球史散策/第一尚氏

護佐丸の日、おめでとうございます。

無事に護佐丸歴史資料図書館もオープンし
澪之助も渾身のイラストをアップし
ツイッターでも ♯護佐丸の日 で
それぞれ護佐丸について
思いをはせている様子がうかがえます。

ここ数年企画本部を外しているので
ワタシの方でネタの集約はしていませんが
それぞれツイッターのタイムラインや
YAHOOのリアルタイム検索などで
お楽しみ下さいね。

 

 

ワタシは、と言うと、
イラストは描けなかったので
マイナー路線の護佐丸関連ネタを。

 

護佐丸が中城グスクに移る際、
一時居住していたと考えられている台グスク。

以前も紹介しましたが
GWに久々に台グスクに行ってみた時の図。

 


どん。

 

ナント、重機が入って整備が始まっていました。

工事の人に聞いたら、
展望台のようなものができるのだとか。

確かに見晴らしもいいもんね。

 

 

台グスクにのぼる斜面にあるこれは…なんだ?

 

 

中城公園整備工事の一環。

また完成した夏ごろに再訪してみようかな。

 

 

なお、台グスクは護佐丸の兄、
伊寿留按司の居城とも言われています。

 


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今年の530護佐丸の日

2016年05月29日 | ・琉球史散策/第一尚氏

 少し間が空いてしまいましたが、
明日は5月30日。

530。

そうです。

護佐丸の日です。

 

一昨年までは530護佐丸の日企画を
したりしていたのですが(→’12 ’13 ’14
去年はパソコンがダウン
今年は澪之助に託すことにしています(笑)

後は頼んだ。

 


イラストBY澪之助(クリックでジャンプ)転載確認済。

 

 

しかし、今年の530護佐丸の日は
ついに護佐丸の最期の地、
中城村が動く!!

 

長く建築中だった護佐丸資料図書館が
ついに明日、護佐丸の日にオープンします!!

 


画像お借りました。クリックするとサイトにジャンプします↑

 

日曜日だった今日ではなく、
平日でもあえて5月30日を選ぶあたり
中城村のこだわりが見えます(笑)

護佐丸歴史資料図書館のスタッフには
過去にワタシの530護佐丸の日企画に
参加してくださった方もいて
そのご縁で去年の夏に
建築中だった資料館を見学させていただいたり
展示プランなどを聞かせてもらったり
中城グスクの発掘体験をさせてもらったりしました。

グスクをイメージした外観で
中もとても開放的で広いですよ!

少なくとも、沖縄市の図書館や博物館より
かなりじょーとーです(笑)

 

護佐丸歴史資料図書館のオープンにあたって
講演会と企画展の案内が届きましたので
こちらでもご紹介いたします!
(画像クリックで拡大します)

 

 

中城村民に限らずだれでも参加可のようなので
是非ご参加ください♪

ワタシも時間を作って訪問する予定です。

 

し、しかし、高良先生の講演、平日か…。

うむむ…。

 


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栄枯盛衰

2016年05月22日 | ・琉球史散策/第二尚氏

 

ここんところ書いている西原の金丸関連史跡。

この冊子を元に紹介してみました。

その名も「ガイドブック 内間御殿」

西原町教育委員会の発行(2015.2)です。

 去年、
金丸生誕600年のシンポジウムを聴きに行ったときに
いただきました。

 

 

中は史跡マップや内間御殿の歴史、
金丸の生い立ち漫画など
オールカラー18ページのなかなかの充実度です。

前記事のウガンジャマーなどは
こちらに載っていた記述です。

 

 

この冊子での1番気になったページはここ。

最後の奥付。

 

…何、この意味深なコスモス。

 

栄枯盛衰ってか?

 


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金丸の元妻

2016年05月21日 | ・琉球史散策/第二尚氏

 

 

前記事の続き。

 

内間ノロとラブラブに過ごしていた金丸。

それがいつの頃かは分かりません。

その頃、すでにオギヤカと結婚していたのか
それともその前なのか。

出世してからのことなのか、
それともまだ放浪の身のことなのか…。

 

ともあれ、金丸には一緒に伊是名を脱出した妻がいました。

その妻について一切謎なのがミステリー。

早くに命を落としたのか、
それとも最初にたどり着いた国頭に置いたままにしたのか。

金丸が放浪南下する場所場所で
女を作ってるからには
一緒に放浪したとは考えにくいような気がしますが…。

しばらく国頭に置いていて、
内間に安住した頃に弟の尚宣威と共に呼び寄せたのでは
と推測している本もありますね。

 

 

さて、写真は西原にある「ウガンジャマー」と呼ばれるスポットです。

この場所は

 

首里へ登る金丸へ、元の妻が再縁を求めた場所

 

と言われているそうです。

 

…元妻って…誰!?


さあ、伊是名の妻か、それとも内間ノロか、
それともまた別の女性か!?

 

再縁を求めたということは
わざわざ離縁して首里にのぼったということ。

なぜ離縁する必要があったのか。

 

やはり、オギヤカパワーか!?

 

実際、元妻の記述が一切ないのは
オギヤカによって抹消されたのでは
とみる人もいます。

 

 

ウガンジャマーのエリアにあったカー(井戸)。

 

 


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二人の愛の巣

2016年05月19日 | ・琉球史散策/第二尚氏

 

前記事の続き。

 

内間ノロさんと出会った金丸。

ちゃっかりというか、しっかり(?)
デキちゃうわけですね。

(二人の間にできた子供については→

 

 

ナコーモーのすぐ近くにあるこの
カヤブチ御殿(うどぅん)は
二人が一緒に過ごした場所
とも言われています。

 

史跡案内板には、
内間ノロが金丸に送った琉歌が掲載されています。

 


↑クリックで拡大。金丸と出会った経緯も載っています。

 

内間ノロさん、
相当金丸にハマってたようですね。

 

ところで、
金丸が内間に移り住んだ時、
一緒に暮らした「妻」は誰なんでしょうね。

オギヤカ年齢表を見てみたら
金丸が隠居した時には
すでに結婚してたっぽいのですが…。

その時、内間ノロはどうしていたのでしょう…。

 

ってゆーか、
伊是名から一緒に出てきた元の「妻」は!?

 

(続く)

 


 

*再掲載*

 

ワタシはツイッターはやってません。
ワタシと同じ名前や肩書の人がいても
全く無関係であることを再度記しておきます。


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ナコーモー

2016年05月18日 | ・琉球史散策/第二尚氏

 

西原の329号線の北向け車線をよく通る人は
必ず目にしたことがあるであろう、この御嶽。

ワタシも子供のころからよく目にしていました。

この御嶽の名前は「ナコーモー」もしくは「ナコモー」

なんだかかわいい響きですね(笑)

「モー」とは「毛」、
原っぱのことを言います。

万座毛の「毛(もう)」と一緒です。

当時はこの辺りは原っぱだったのでしょう。

 

ここは、西原町内間が誇るあの金丸が、
内間ノロさんと出会った場所!

 

そして、もちろん、例外なく
LOVEへと発展するのです。

 

(続く)

 

 

 


あれ、ナコーってもしかして「仲」??


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琉球/沖縄、一問一答 【第43問】

2016年05月15日 | ・琉球/沖縄、一問一答

*琉球沖縄、一問一答*

 

【第43問】

 

 

沖縄が本土復帰した年月日は?

 

(答えはランキングバナーの下)

 

 

 

琉球/沖縄、一問一答シリーズについて

 

 

 

 

 

 

 

 

【答え】

 

1972年5月15日



44年前の今日です。


復帰した時の県知事は?→ 


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北山滅亡600年

2016年05月10日 | ・琉球史散策/グスク時代


↑クリックで拡大

 

なんとインパクトのあるタイトル。

北山滅亡600年だよ、600年!

そうか、もうそんなになるのか…(笑)

600年を記念して、こんな講演会が催されます。

 

 

5月14日 (土)
14時~16時
今帰仁村コミュニティーセンターホール
(今帰仁グスクや隣接する資料館ではないのでご注意を!)

◆講演「北山王攀安知のビジュアル復元の試み」(講師:上里隆史氏)
◆対談「北山滅亡とアジアの海の世界」
(上里隆史氏・屋良健一郎氏 司会:宮城弘樹氏)

080-6490-8250 (ヤマノウチ)

 

 

北山王攀安知のビジュアル、
いわゆる「組踊」風な、統一された無個性のモノではなく
当時の、北山の、王のビジュアルとは。
もしかしたら攀安知のイメージが
ガラッと変わるかも??!

チラシの攀安知イラストは「琉球戦国列伝」より。
いつか本部もイケメン風に描いてやらんとなぁ…。

 

  


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いさんなに? 琉球/沖縄、一問一答 【第42問】 

2016年05月09日 | ・琉球/沖縄、一問一答

*琉球沖縄、一問一答*

 

【第42問】

 

 

琉球が初めて朝貢したのはいつ?

 

(答えはランキングバナーの下)

 

 

 

琉球/沖縄、一問一答シリーズについて

 

 

 

 

 

 

 

 

【答え】

 

1372年


 

 

単語帳には
「いさんなに?(遺産何?1372)」
ってメモ!(笑)
めっちゃ受験っぽい語呂合わせ(笑)

でも単なる語呂合わせより
既に覚えている年号(自分や家族の誕生年とかでも可)に
関連づけてると覚えやすいよね。
下二桁だけでいいから。

ワタシは沖縄の本土復帰1972年の「72」で
関連付けて覚えたかなー。

 

ちなみに既に何度もブログで書いてるけど
1372年は尚巴志の生まれ年と一緒
ってゆーエピソードを知ると
もう忘れません。


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琉球を舞台にした恋愛ファンタジーゲーム

2016年05月07日 | ・琉球/沖縄、徒然日記


↑クリックでジャンプ

GWにモノレールに載ったんですね。

1年以上ぶりくらいに。

そしたら、駅にこんなキャラクターのパネルが
どーん!!
っておいてあって
「なんじゃこりゃ!?」ってなりました(笑)

チラシも置いてあったらからもらってきて、
公式サイトを見てみると。

 

感涙必至の女性向け恋愛ファンタジーゲームがスマホに登場!
はるか昔の琉球国を 舞台に繰り広げられる壮大なストーリー

 

だそうです。

いつの間にこんなゲームが…。

って、スマホゲームまったくやらないので
もともと情報には疎いのですが。

どうやら去年の9月に配信がスタートしてるみたいですね。
(今更でごめん…)

評判とか、どうなんだろう?

面白いのかな?

とりあえず、登場人物などを見てみましたが
キャラデザも音楽も完全和風ファンタジーな感じ。
(名前に沖縄感が少々)

 

でも和風ファンジーなゲームキャラや音楽って
何気に好きだったりする。
なんせ、ワタシの和好きの原点はゲームですから。
(↑中学生まではかなりゲーマーだった)

 

いや、ファンタジーエンタメとして
長髪赤毛、青毛、イケメンキャラでもいいですが
せっかく琉球が舞台なら
せめてもう少しエッセンスが入ってた方が
異国情緒感が出るんじゃなかろうか…。

1番琉球感が出てたのはこのお方。

聞得大君さん。

 


(画像お借りしました)クリックでジャンプ

 

でも動画を見てみたら
琉球各地のスポットが出ているみたいで
ちょっと「おっ」ってなりました。

これ↓

 

 …あ、首里城正殿のシーン、夕日が沈む方角間違ってる…。こっちは北北東くらい。

 

ともあれ、
琉球史エンタメは大歓迎。

興味の出た人は一度チェックしてみては?

 

 

 

*おまけ*

「賢了」という舞踏家キャラが
大城賢雄の子孫設定?と思ったのはワタシだけじゃないはず。
一応、子孫の湛水親方(賢忠)→  が歌三線の始祖だし
その芸術家イメージでの舞踏家設定か…?

 

 

プレイしたらもしかしたら
ハマっちゃうかもしれない…(笑)


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棚原グスクと按司の妻

2016年05月05日 | ・琉球歴史/文化風景

 

前記事に関連して、
西原町の棚原グスクを。

約1年半前(冬)に訪問した時の写真です。

 

 

言い伝えによると、
安慶名グスクの安慶名大川按司の弟が
棚原按司となってこのグスクを築いたのだとか。

 

 

棚原按司の妻は絶世の美人だったそうな。

夫人の美しさに目を付けたのが
幸地グスクの幸地按司。

幸地按司は棚原按司を殺し、
夫人を奪おうと計画。

夫人はグスクを逃げ出すが
幸地按司は執拗に追いかけ
ついに捕まってしまう。

夫人はこのまま手籠めにされてなるものかと
舌をかみ切って自害したそうだ…。

 

参/「沖縄のグスクめぐり」(当真嗣一監修)

 

 

まーた幸地按司かよ。

前記事の熱田子とはもしかしたら
別の人の可能性もあるけど、
同一人物だとする伝えもあるそうです。

(ちなみに津記武多按司の妻も
熱田子に抵抗して自害しています)

幸地グスクの領主、
印象悪すぎ…(^^;)
とりあえず、西原の3つのグスクの中では
幸地按司が1番力持ってたっぽいね。

 

 

主郭には拝所。

「棚原城之殿」と呼ばれるこの拝所には
歴代の棚原按司の霊が祭られているそうです。

 

 

茂みの奥には崩れた石積みのようなものが見えました。

 

 


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幸地グスクと熱田子

2016年05月03日 | ・琉球歴史/文化風景

 

GWいかがお過ごしですか?

今日は少しお天気崩れましたが、
明日・明後日はおおむね晴れになりそうですね。

 

さて、そんなGW前半に訪れた
久しぶりのグスク開拓は
西原町にある幸地(こうち)グスク。

ひょろ~っと長いこの木が目印。
(雷おちたりしないんだろうか…)

 

 

数段の階段を上ってすぐに主郭。

 

 

主郭にあった拝所。

 

 

北東の郭。

平場になっています。

幸地グスクは石垣を持たない
土のグスクです。

 

 

奥にあった幸地グスクカー。

今は枯れてしまっています。

グスクはもっと広かったようですが、
山が削られ、消滅してしまっているようです。

 

興味深いのは、
幸地グスクには空堀があったこと。

そして、その空堀が…

 

 

現在はそのまま道路になっていること。

左の茂みが幸地グスクです。

 

 

その道路沿いから見ることができた
グスク上門ガー。

  

 

主郭のあるエリアとは別に
象の鼻のようににょきっと突き出た南東の尾根。

 

 

先端は平場になっているようで、
敵の迂回を阻止したり
防御のための施設だったとか。

 

 

そこからの眺め。

知念半島もすぐそこに。

海を行き来する船もしっかり見えます。

 

 

視点を左に動かすと、
西原の町。

南西石油のタンクが並んでいます。
真ん中の黄色い看板が西原メインシティー。

 


↑クリックで拡大

 

さて、グスクを知るには
まずそこであったドラマを調べないと。

ありました、ありました。

幸地グスク城主・熱田子(あったしー)。

同じ西原にある
津記武多(ちちんた)グスクの按司や
棚原グスクの按司と
まぁ~、どんちゃんやってますよ。

 

案内板には津記武多按司といさかいを起こし、
とありますが、
別の言い伝えによると、
熱田子が津記武多按司の妻(美人)に
横恋慕したのがそもそもの原因だとか。

 

ある日のこと、
熱田子は津記武多按司の妻(美人)が
カーで髪を洗っているのに出くわした。

前から密かに津記武多按司の妻(美人)に
想いを寄せていた熱田子は、
夫人の後ろに回ると
いたずらで泥を投げつけた。

それを知った津記武多按司は激怒。

 

以下略。

 

…って、小学生か!!Σ(゜Д゜;)

 

 


「沖縄のグスクめぐり」(当真嗣一監修)
「琉球グスク研究」(當眞嗣一著)

 

  

 

 

*おまけ*

 

グスク内によく生えている琉球竹。

聞くところによると、
武器(矢など)になるから、だとか。

なるほど。

羽地グスクにもたくさんあったな。


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琉球/沖縄、一問一答 【第41問】

2016年05月01日 | ・琉球/沖縄、一問一答

*琉球沖縄、一問一答*

 

【第41問】

 

 

中国の皇帝に貢物をおさめて
服従を誓うことを何という?

 

(答えはランキングバナーの下)

 

 

 

琉球/沖縄、一問一答シリーズについて

 

 

 

 

 

 

 

 

【答え】

 

朝貢(ちょうこう)

そばに NOT進貢! っていう当時のワタシのメモがありました。

「朝貢」はいわばそういう形式のこと(名詞)で
「進貢」は実際に貢物を持ってくるという行為(動詞)
と考えると分かりやすい

 

 

 

GW前半は久々の史跡巡りをしてきました!
(写真は幸地グスクからの眺め)

お天気晴れマークだった割には
終始薄曇りで、もやがかかったようで
スカッとした眺めではありませんでしたが
琉球史パワージャージができました!

紹介はまたおいおいやっていきますね~♪


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