そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

正倉院展を詠む(11/04)

2019年11月04日 | 日めくり帖

2019/11/04

「今年は久しぶりに71回目だとか、令和での正倉院展とか、東京・関西同時開催とか、いろいろあって久し振りに展覧会を見に行った。行く前から短歌を詠んでみようと意気込んだが、あまりの豪華さに圧倒されていい歌が浮かんでこなかった。王冠の飾りとか、楽器や木箱の工芸の精緻さに驚くとともにこれだけの工芸品をしあげるために作業をした人々の苦労と、時間の積み上げに驚かざるを得なかった。今回の展覧会に合わせてNHKの番組で取上げていた内容を見ると、工芸品を完成するための作業所があったことを示していた。当時の天皇家の絶対的な権威に驚かざるを得なかった。
そんな、宝物をみて俳人、歌人が詠んだ歌を以下に挙げる。長谷川槐、永田紅、岸本葉子の三氏である。[]」

「袈裟一枚秋のしぐれのそめにけん[長谷川]」

「らぴすらずり、そんな響きのなかりける頃も夜空の星見つめけむ[永田]」
「鳥の羽剥がれて寒き屏風かな[長谷川]」
「顔に色は残りて剥がれたる羽毛のことは思うのみなり[永田]」
「屏風絵の女の声す冬牡丹[岸本]」
「蝶番鳴らし霜夜を閉ぢ込めぬ[岸本]」


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