2020/10/11
「牛乳パックの口を開けたもう死んでもいいというくらい完璧に
[中澤系/健常の人には関心なきことも難病持ちし人には嬉し][短歌]」
「3番線快速列車通過します理解できない人は下がって
[中澤系/アナウンス理解をしたる人下がりわからない人そのままでいる][短歌]」
「メリーゴーランドを止めるスイッチはどこですかそれともありませんか
[中澤系/システムを止めるスイッチどこですかわたしにそれは止められますか][短歌]
「駅前でティッシュを配る人にまた御辞儀をしたよそのシステムに
[中澤系/駅前でティッシュを配る人にまた癒されましたそのシステムに][短歌]」
「いや死だよぼくたちの手にわたされたものはたしかに癒しではなく
[中澤系/何げなく投げ掛けられた言葉にも癒しに見えて死の絶望が][短歌]」
「糖衣がけだった飲み込むべきだった口に含んでいたばっかりに
[中澤系/正露丸糖衣がけあり知らなんだ別にのみたくなかったけれど][短歌]」
「ぼくたちはこわれてしまったぼくたちはこれてしまったぼくたちはこわ
[中澤系/続くべきものが突然裁ちきれてなくなることが吾にはあらん][短歌]」
「この人は三十才になるまえに道半ばにて逝ってしまえり
[ALDで逝く、岡井隆に師事、早稲田卒][短歌]」
「今日もまた昼から行けるジョイフルにいつもの席は女子高生に[][日記]」
「恋ばなをしつつ数学解きたるも進みたるのかあきれ眺める
[『イケメンバリバリ、白いのヤバイ』等と聞こえてくる][日記]」