きりりとした秋の朝がやってきた。
家の中にも紅い葉が増えてきた、なかなか思うようにできないがこれで完成としよう。
こんな葉っぱをつけながらなぜか懐かしい味を思い浮かべた。
母方の婆さんの家に行くと二階のよく陽のあたる軒先に白い炊いた米のようなものがござの上に干してあったものだ。
今考えるとそれは何日分かの釜に残ったご飯を集めたものだったに違いない。
そしてお茶時になるとその乾いたご飯が砂糖醤油にからめられ甘しょっぱい米粒のお菓子になって出てきたものだ。
米も醤油も手作りだったからあんな旨いものが出来あがったのだ。