日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

新訳Z最終章「星の鼓動は愛」

2006-03-07 23:08:37 | 映画
 「恋人たち」は見れなかったのですが、今回は見てきました。平日の昼間だからなのか見るからにそれっぽい人たち(私含めて)がほとんどでした。以下、感想。

 正直最初に感じたのは「富野監督老いたな。」って事でした。あのTV版のような反骨精神的なものはなりを潜め、守りに入ってしまったような感じを受けました。TV版のあのラストがいいというわけではありませんが、「誰も知らないラスト」をうたい文句にするならもっとインパクトのある最後を用意すべきだったのでは。そんなことを感じてしまうほどに普通のラストでした。

 映画としても戦闘のつなぎにストーリーがある感じで、それこそ元の概要を理解しないと何がなんだか分からないものでしかない。その戦闘もほとんどがあっさり終わってしまう程度のもの。(百式対キュベレイなどはその最たるもの)映像的には悪くないのだが。

 旧作と新作画のすり合わせは違和感こそ残るものの、「星を継ぐもの」に比べると格段の向上が見られる。

 結局のところこの映画は元の概要を理解した上で、ジェットコースター気分で楽しむのが正しい見方だと思う。

 ラストが変わったことで今のままではZZにつなげられない。もし、新訳ZZを作るなら導入部の大改修は必要だろう。あのままのノリでいくならそれ以上の改修は必要ないが、変えるならば全く新しい作品として作るべきだろう。