e-note 2005

どうも、ぽんすけです。メモ帳代わりに軽くやらせてもらいます、嘘だけはつかないように・・・

利休にたずねよ

2009年10月16日 23時59分33秒 | 

山本兼一著『 利休にたずねよ 』(PHP研究所)読む。第140回直木賞受賞作品。こりゃ、オモシロイ!見事にハマった。

● どんな美人もなれの果ては髑髏(しゃれこうべ)。つねづねそう念じてはおりますが、いや、やはり美しい女人の力にはかなわん。こんな女性が本当におるなら、わしとて、法も寺も捨てて出奔しかねませぬ。

● 聡すぎはしまいか。聡い男は重宝されても、聡すぎる男は、嫌われる。ちょっとくらい隙を見せたほうが、人には好かれるものだ。利休という居士号をかんがえついた碩学は、人間観察にも優れていた。よくぞ利休の人となりを見抜いたものだ。利は、鋭いという意味であろう。鋭すぎる男は、人にはじかれる。商人であっても、茶頭であっても、よしんば侍であったとて、和がたもちにくい。ときには鋭利なところを休めたほうがよいのだ。

● まったく、人の世には、三毒の焔が燃えさかっておる。三毒は、仏法が説く害毒で、貪欲、瞋恚(しんに)、愚痴、すなわち、むさぼり、いかり、おろかさの三つである。つらつら思えば、世の中のわざわいや有為転変、人の浮き沈みは、ほとんどこの三つの毒で説明がつく。人が道を誤るのは、たいていこの三毒が原因だ。

いろいろな意味で行き詰っている今のオレにとって、時代小説は非常に示唆に富んでいる。助けにもなる。ちょっといいかもしれない。しばらくは時代モノでいくか。


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