e-note 2005

どうも、ぽんすけです。メモ帳代わりに軽くやらせてもらいます、嘘だけはつかないように・・・

シベリア最深紀行

2016年06月19日 14時57分21秒 | 
ここ最近で最も面白かった本。中村逸郎著『シベリア最深紀行』(岩波書店)読む。もう次が気になって仕方なく、引き込まれるように読んだ。



ロシアというとモスクワやサンクトぺテルスブルグが頭に浮かぶ。シベリアというと辺境の地っていう感じで、ロシアとは大きな断絶を感じる。けれどロシアの大半はシベリアや極東地方で、これらをロシア研究者がじっくりと旅をした記録。

本文にもあるがロシアの中のシベリアというより、シベリアの一部にモスクワやサンクスぺテルスブルグがあるといったのが本当で、その姿は多種多様。中央アジア系のイスラム教徒やモンゴル系の仏教徒。土着の神を信じる者もいれば、ユダヤ人やプロテスタントまで。夏は暑くて冬は恐ろしく寒い過酷な気候の中、地に足の着いた生活は魅力的だ。もう、わくわくしてドキドキして読み続けた。こんな本久しぶりだ。

とにかく今年一番の本。おすすめです!