e-note 2005

どうも、ぽんすけです。メモ帳代わりに軽くやらせてもらいます、嘘だけはつかないように・・・

残念な人の思考法

2011年04月17日 17時20分56秒 | 
山崎将志著『残念な人の思考法』(日経新聞社)

とにかくいい本だった。こういった系統の本は面白い。けっこう売れている本みたいだし、みなさんもぜひ一度手にとってみてください。

●考え方の異なるものは排除せよ(ジャック・ウェルチの言葉)

●愚か者は組織に貢献する以上の害をなす(ジャック・ウェルチの言葉)

●首から下で稼げるのは1日数ドルだが、首から上を働かせれば無限の富を生み出せる。(トーマス・エジソンの言葉)

●ギリシア語の試験を受けに来た学生に「真実と美との関係について、ソクラテスがどう考えていたか?」と尋ねてみたら、学生は答えられなかった。そこで今度は、「饗宴の第三部で、ソクラテスはプラトンに何と言ったか?」ときいたら、学生は急に元気になって、ぺらぺら一語一句間違えずに、すばらしいギリシア語で全部暗誦してみせた。ところが、その饗宴の第三部で、ソクラテスがプラトンに話したそのことこそ。真実と美との関係だったのだ!(リチャード・ファインマン『ご冗談でしょう、ファインマンさん』岩波書店、大貫昌子訳)

●飛び込み営業は、正直かなり迷惑である。多くの場合、新人社員の度胸試しも兼ねた営業トレーニングとして行われる。

●ゴールの見えない話し方をすると、残念なヤツだと思われる。まずは「賢いヤツ」だと思われる話し方を実行することである。理論的に、明晰に話す。ここで役立つのが『PREP法』である。PREP法とは、結論を示し(Point)、理由を述べて(Reason)、具体例を述べ相手を納得へ導き(Example)、再度結論を示す(Point)、いたって単純だがとても有効な方法である。

●大前研一『企業参謀』

●マイクロソフト日本法人の元社長である古川亨氏が採用面接について語っていた話を雑誌で読んだことがある。古川氏は、採用面接の際に必ず自分が一番好きなことを挙げてもらい、それについて語ってもらうそうだ。例えば映画が好きだと答える人には、どういうジャンルが好きなのか、その中で印象に残っている映画は何か、映画の情報をどう仕入れているのか、そしてそれぞれについて、なぜなのかを徹底的に尋ねる。そうすることによって、好きなことに対してどの程度の真剣さで取り組んでいるかがわかる。好きなことに対しての取り組み姿勢が優れていれば、仕事で高いパフォーマンスを出す可能性が高くそうでなければ見込みがない、ということだそうである。実はこの手法は、「行動特性インタビュー」と呼ばれる面接技法の基本的な考え方である。ある組織において成果を出す可能性が高いスキルがあらかじめわかっている場合に、それと同じスキルが備わっているとすれば、将来高いパフォーマンスを出す可能性は高い、という判断をする。インタビューにあたって「スキルはあるか」と単刀直入に聞く、あるいは「○○の場合はどうするか」と過程について聞くなど、確かめようのない質問方法をとらず、過去の事実のみを聞くのである。それには、例えば過去約1年間のあいだの何らかの課題への取り組みについて、時系列でひとつずつ行動例を確認する、という方法がとられる。面接手順は、大枠以下のステップで行われる。
①前職において、どのようなことに取り組んだか。
②その中で最も満足のいく成果が出たものや、印象に残っているものを確認。
③その成果を達成していくうえでの大まかなプロセスを確認。
④各プロセスでの具体的な行動を確認。
ポイントは、事実のみを聞きだすことである。考えて答えてもらうのではなく、「思い出して」堪えてもらう必要があるし、ポリシー(○○するようにしている)ではなく、実際にとった行動を確認しなければならない。面接官の質問のフレームワークは、基本的に5W1Hである。たとえば、いつ頃、どのような場面で、何(誰)に対して、どのような理由で、どんな行動をとったのか、という質問をする。

●ストーリーのない資格取得に、それだけの価値はない。

●やりたいことは「やりたくないこと」から見えてくる。

●「意識改革」はしなくていい。(中略)その理由はシンプルだ。「意識がどうなると成功したか」という定義自体がまず不可能だ。もうひとつは、従業員の意識が変わったことによって経営者が何を得たいかといえば、結局は業績を上げたいのである。(中略)だから、意識に注目するのではなく、「行動」の変革に取り組まなければならない。行動の変革を考えるにあたっては、「SMARTの法則」をなぞってみるのがよいだろう。①specific(具体的である)②measuable(測定可能である)③agreed(納得している)④realistic(実現可能である)⑤timely(今やるべきことである、または期限がある)