観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「保険」「相続」「医者の給与」「国民年金」を考察する予定。

民主党不況が到来するか

2009-09-20 04:17:00 | 護憲勢力と仲間達
MSN産経ニュース(【新・民主党解剖(5)】したたか財務省 さっそく小沢シフト)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090920/plc0909200001000-n1.htm

>平成21年度補正予算の一部執行停止方針を決めた18日の閣議。閣僚の一人が「削減だけが表に出ると、経済にマイナスだ」と慎重論を唱えたが、藤井裕久財務相は「削った予算をもっと経済効果があるものに振り向ける。だから削減ではない」と一喝。それ以上の異論は出なかった。

民主党の政策は、国民への直接バラマキなので、補正予算を組まないなら、効果が出るのは配られた後になります。また、貯蓄に回る可能性も否定できません。この秋以降、現状より景気が悪くなるのであれば、民主党が原因であることは明白であると考えます。麻生政権の経済対策は、アメリカの金融危機から来る世界同時不況の需要収縮に対応するものであったことは忘れてはいけません。繰り返し指摘してきた通りです。

自民党総裁選記者会見

2009-09-20 02:04:16 | みんなでやろうぜ
MSN産経ニュース/自民党総裁選記者会見要旨(1)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090919/stt0909192013010-n2.htm

西村康稔氏に関して言えば、後述しますが派閥に関する考え方が具体的に整理されていない印象です。経験の浅さ、ブレーンに派閥に関係が薄い人が多い(?)ことが、影響しているのでしょうか。谷垣禎一氏に関して言えば、「みんなでやろうぜ」という精神はいいと思うのですが、どう実現されるかが不透明です。何故なら、これも後で明らかになりますが、露骨に従わなそうな人がいるからです。河野太郎氏の言うことにも違和感があります。

>小さい効率的な無駄のない政府をつくり、健全な公平な競争環境を作り出すことで経済を発展させる。発展をした経済の果実がきちんと社会保障として手当てされる世の中を目指す。少子高齢化が進んだ人口構成では、それなりの財源を社会保障に出さなければいけない。やや大きな社会保障にならざるを得ないが、大きな政府、再分配を志向する民主党とは明確に対(たい)峙(じ)していく。

言ってることが内容的に間違っているとは思いませんが、所謂「小さな政府」とは、アメリカの保守派が目指すもので、書いている内容とは矛盾していると思います。消費税増税論者でもあるようなので、麻生政権の中福祉中負担路線と同一の方向性と見るべきでしょう。麻生政権でも無駄のカットは結構やっていました。看板の架け替えは直ぐにバレるので、意味が無いと思います。

【2、3位連合】

>西村 私と河野氏では政策の違い、手法の違いがある。今の段階では即答できない。イエス・アンド・ノーだ

2、3位連合という考え方には問題があります。これが機能するには派閥の論理が必要だということです。誰が従うと言うのでしょうか。締め付けがないと従わないのではないかという疑問があります。実際問題、私なら、西村氏でダメな場合、谷垣氏の方がいいと考えます。バーターで河野氏に投票しなければならないなんて、可笑しいでしょう。脱派閥を掲げていることと、残念ながら矛盾しています。こうした力学を必要悪と捉えるか、本当に止めてしまうのか。そしてそれは止められるものなのか。そういうことが問われていると思います。谷垣氏も適材適所・若手の登用を掲げているので、トップの年齢ばかりに拘る姿勢であるならば、私には好ましいものとは思えません。トップの若さは利点の一つでしかないでしょう。

【推薦人】

>河野 (今月8日の)党両院議員総会で総裁選の推薦人を10人に下げるべきだという動議を出したが賛成したか。

 谷垣 賛成していない。20人を集められなければ、当選も果たせない。一応の合理性はある。

 西村 賛成していない。20人ぐらいの理解がある人が周りにいることは最低条件だ。

谷垣氏・西村氏の言うことがもっともだと思います。大体、候補者が多ければ多いほど、派閥連合というものが機能しやすいのではないか。河野氏の考えは、纏まっていないように見えます。

MSN産経ニュース/自民党総裁選記者会見要旨(2)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090919/stt0909192018011-n1.htm

【派閥】

>河野 派閥を出るなら(推薦人と)足並みをそろえて出たい。森喜朗元首相のクモの巣にからめとられてしまっている人に「派閥を出よう」というのは、かなり厳しい。リーダーが派閥を相手にせず、派閥に人事権を渡さず、資金を渡さず、公認権を渡さないのが大事で、問題を矮小(わいしよう)化するのが間違っている。

森喜朗元首相は、この度の逆風下でもキッチリ小選挙区で当選しています。決め付けで批判しているようにも見えます。あまりにも失礼ではないでしょうか。

>西村 法務副大臣の就任は派閥のおかげか。

 河野 町村派にいれば希望していた外務副大臣をやらせてもらっていたと思う。残念ながら外務政務官も副大臣もやらせてもらえなかった。

私怨に見える。人事権を渡すべきではないのであれば、「やらせてもらっていた」という考えが可笑しい。派閥がないのが理想と思うのであれば、人事で派閥に期待するべきではありません。また、自民党という大政党(今は少し怪しくなったものの)においては、トップリーダーの目に直接依存するシステムは逆に人材を埋もれさせる危険性もあると思います。

■補足説明

>河野 全員野球には反対だ。自民党の悪しき体質を引きずってきた人をもう一度ベンチに入れるべきでない。

党内に敵を作り出しているだけではなく、有権者の決断を侮辱している。

【自民党の理念軸】

>河野 復古主義への回帰はありえない。左側には政権与党の民主党がある。同じところに行ってもはね返されるだけだ

誰が復古主義とやらを唱えているのか知りませんが、伝統にはそれなりの敬意を払うべきです。特に日本は歴史ある国ですので、活かせるものは活かすことが大事です。また、誰が左側に進もうとしているのかも定かではありませんが、河野氏自身が社会保障もやるということも言っています。

>谷垣 個人の自助努力が基本だが、共同体の共助的機能も尊重し、過剰な国家介入は排する。寛容で幅広い保守主義を考えていく必要がある。

自身の考えが分かり易い。

【靖国神社】

>河野 A級戦犯が合(ごう)祀(し)されている以上、国立の追悼施設を造るのが一番自然ではないか。

同じところに行ってもはね返されるだけだ。

【経済成長戦略】

>河野 出生率引き上げの明確な目標を立て、必要な財源を付ける。

別に構わないのですが、民主党と何が違うのでしょう。理念らしきものが空回りしている。

【世代交代】

>谷垣 国会論戦は重鎮クラスにも先頭に立ってもらう。

具体性があります。

【自民党離党】

>河野 自民党が再生できなければ健全な二大政党の一つの軸にならない。その時には何らかのことを考えることは、ありえる。

私の考えが採用されなければ、再生とは言えず、その時は離党するぞと言っているように見える。

【自公関係】

公明党さんの考えもあるでしょうから、次の参院選での選挙協力も不透明と言えます。民社国の連立がどうなるかにも掛かっていると考えるべきでしょう。まずは、自民党を見つめ直すのが最優先課題だと思います。

~感想~

谷垣氏のポイントが大幅アップ。巧みさに好感がもてます。党を実際問題、改善・改革出来るのは、こういう人かもしれません。西村氏は据え置き。経験の浅さが目につきます。谷垣氏と差別化できるものを打ち出さなければ苦しくなるでしょう。私が期待するのは、日本の向かう方向性についての見識です。これは、新技術が次々現れる世界を考えると、若さも利点に成り得ると考えます。河野氏は政策に共通する部分もありますが、如何せん手法に問題があります。野党の指導者として、最悪に近いのではないかと思います。与党時代から纏まりは課題であったと私は思いますが(どうして党内で支持されない党首を有権者が支持すると思うのか)(河野氏自身が決めたばかりのことを引っくり返そうとして無用の混乱を起こしていました)、野党は求心力が落ちますから、党内抗争をする余裕は尚更ないと見るべきです。自民党の党内抗争は、与党であるからこそ可能であった、対抗政党が無いゆえの(滅び行く定めの)曲芸であると考えるべきでしょう。事実、民主党は党内が纏まって大勝しました。大体が、ベテラン議員は有権者の支持を頂いた(比例復活の方もシステム内です)わけで、粗末に扱う河野氏は極めて不遜であると言えるでしょう。ベテランの経験も重要です。活かせるものは活かすべきです。

自民党 『NewsPacket』 Vol.423

2009-09-19 03:10:41 | みんなでやろうぜ
自民党 『NewsPacket』 というのがある(党員でなくとも登録すれば送られてくる)のですが、届いたばかりの Vol.423に総裁選候補の考え方を詳しめに書いていました。私の考えには、西村康稔候補が一番近いです。基本、西村氏を支持しようかと思っています。河野氏は革命的思考が問題だと思います。ゼロにしたいなら、自民党である必要が無いからです。谷垣氏は野党党首としては迫力に欠ける印象を感じました。民主党政権相手に埋没しないかが心配です。

地方政党という考え方もある

2009-09-19 02:14:45 | 政治システム・理論
MSN産経ニュース(【橋下日記】(18日)「地域主権なら政党関係ない動き当たり前」堺市長選の動き受け)
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090918/lcl0909182129005-n1.htm

>地域主権というなら、政党とは関係ない地域の動きがあってしかるべきだ

地域独自の考え方があるなら結構なことだと私は思いますが、地方政党という考え方は既に存在しています。政党が無いこと、すなわち全体主義/カオスではないでしょうか。何処にも責任者がいないということになりかねませんし、中の人はそれが良くても、外からは何が起こっているか分からなくなるでしょう。あるべき政治の姿とは思いません。

MSN産経ニュース(大阪府議会に「橋下派」? 若手自民府議ら6人が新会派、議会は混乱)
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090425/lcl0904250000000-n1.htm

昔のニュースですが、橋下派は困ります。少し反省してほしい。べき論で言えば、橋下氏は自民党から出て、一定の配慮をするべきでした。

これからの政治は、政党が独自の考え・見識を発揮していき、支持者を増やすというものだと思います。政党がないという方向性は、イランの現状に通じるものがあります。既得権益の打破だとか「敵」の存在に依存してしまえば、党内・国内の「敵」を滅ぼした後、きっと国外に敵を求めるようになるでしょう(北朝鮮は事実上の敵だと思いますが)。組織の力は必要なものですし、否定してしまっては混乱しかありません。(ある程度は)秩序化された政党間競争があるべき姿ではないかと思います。

逆も考えられる

2009-09-19 01:47:52 | みんなでやろうぜ
MSN産経ニュース(河野氏、総裁になればみんなの党と合流も)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090919/stt0909190046000-n1.htm

>自民党総裁選に立候補している河野太郎元法務副大臣は18日夜の民放ラジオ番組に出演し、「自民党を立て直せば、渡辺喜美元行革担当相をはじめ、みんなの党に行ってしまった仲間に『戻ってきて』ということはできる」と述べた。

そんなに渡辺氏と考え方が近いのであれば、河野氏がみんなの党に合流するということも考えられる。政権交代が無いこと前提の古いやり方(仲間割ればかりの政党に競争力があるはずない)を温存されては適わないです。自民党は自民党の良さも出していってほしい(農林水産・道路もあってもいいでしょう)。

石原知事も面白い人

2009-09-19 01:29:25 | 注目情報
MSN産経ニュース(【石原知事会見詳報】ファーストレディーは「面白い人」)
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090918/lcl0909182240007-n1.htm

まず、小笠原諸島の世界遺産登録の話は目出度いですね。石原知事の話が本当であれば、期待できるのではないかと思います。生物多様性であるとか、固有の自然環境にもっと焦点が当たるきっかけになるといいと思います。

>僕は面白い人がファーストレディーになったと思ってるけどね。私も小説家ですから

小説家だからか、石原知事の話は面白いことが多いです。確かに。

>渋谷を視察したときに、そのうちばれちゃって大名行列になって途中で辞めたんたけど。知らん顔して覗いたんだけど、大道でね、なんか合成した薬を売ってるんだな。それで売ってる奴がね『これ来月になったら違法になるよ。買うなら今だよ』って言い方してるわけね。

薬物汚染の話に関して言えば、知ってる範囲で見聞きしたことないので、私には良く分からないです。そういう話にあまり興味が無いからかもしれませんが・・・。石原知事と親しいらしい与謝野氏も薬物汚染をなんとかしたいと言ってましたね。

前原大臣の意味不明な発言

2009-09-19 00:11:58 | 護憲勢力と仲間達
MSN産経ニュース(八ツ場ダム問題 中止表明の前原国交相、23日現地入り)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090918/stt0909182254029-n1.htm

>前原国交相は17日の就任会見で「(八ツ場ダム中止は)河川行政、公共事業の見直しの入り口。小さなところで損得を議論しているのではない」と明言。中止で逆に費用が膨らんでも方針に変更がないことのほかに、建設中や計画段階の全国143のダム事業見直しも示唆した。

見直しはいいことだと思うのですが、費用の問題が小さいとはこれ如何に(何のために見直しするのでしょう)。民主党の軽率な作戦ミスだと思います。水不足の問題など、メリットも十分考えてほしいところです。

自民党総裁選のとりあえずの感想

2009-09-18 23:09:48 | みんなでやろうぜ
asahi.com 政治 9月18日11時37分 自民総裁選、西村・河野・谷垣の3氏届け出
http://www.asahi.com/politics/update/0918/TKY200909180105.html?ref=rss

私としては、西村氏と谷垣氏が何を言うかに興味があります。現時点では大きな差異は見えず、普通であれば谷垣氏で決まる流れだと思うので、西村氏は保守的な考えはそのままに差別化できるメリットを打ち出してもらいたい。党内を纏めるという一点では、経験・経歴から谷垣氏に分があると思います。谷垣氏に関して言えば、その経歴から経済財政に関する考え方を、これまでの自民党政権の政策の反省があれば特に、率直に聞いてみたいところです。国民一般は世論調査を見れば政治に若さを求めているようなので、経験から来る見識を見せてほしいところでしょう。

河野氏には興味がありません。私は既得権益は嫌い(不正は切るのが当たり前)ですし、自民党並びに関係する団体に一切の関係はありませんが、自党の既得権益との対決を前面に打ち出すのは、擬似独裁であった自民党政権ならではのイレギュラーですから、もう止めにした方が良いと思います。そんなものがあるとすれば、しがらみのない民主党が叩き潰してしまうでしょうから、主張に意味が無くなるという間抜けな事態に陥りかねません。

再開します

2009-09-17 02:30:22 | 日記
わりと休んでしまいましたが、ボチボチ再開していきます。新政権の発足と自民総裁選まで実質やることもないかなという感じもありましたし、党内政局に口出しするのも少々嫌気がさしたので、思い切って情報をシャットダウンして遊んでました。プチ浦島状態ですが、基本世のなかは知らないことだらけなので、多分大丈夫だと思います。今後ですが、力を入れるのは自民党総裁選、総裁選後は新総裁のやり方を見ながら活動しようと思っています。ついでに、自分自身の考えも整理していきます。